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【おもちゃの貸し借りができない子ども】


皆さんの近くにはいませんか?
自分のおもちゃと、人のおもちゃ、区別がつかなくて、
駄々をこねてしまう子。

自分の家で兄弟とケンカするくらいだったら
いいかもしれませんが、
これが、幼稚園や保育園に通うようになって、
園のおもちゃと自分のおもちゃの区別ができなかったり、
「これはぼくが使いたい!」と
誰にも貸せなくなるようなお子さん。
ちょっと、困っちゃいますよね。
そんな子にどうしたらいいか、
ずばり、お教えします!

。。。。。。。。。。。。。。。。。
「境界線を感じさせてあげよう!」
。。。。。。。。。。。。。。。。。

しかも、カラダ全身を使って!
…なんのこっちゃ?じゃないですか?(笑)

「境界線」て、なんだ?!っていうところです。
子どもたちに「境界線」って言ったって、わかるわけないので。
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そもそも、貸し借りのような、
「自分」と「相手」があるやりとりは、
赤ちゃんにはできませんよね。
だいたい3歳くらい、
幼稚園や保育園に通えるようになる頃に
だんだん、
「自分」と「相手」というのがわかってきて、
ようやく、やりとりができるようになってきます。
「自分」と「相手」という違いがわかっていないと
物を貸したり、借りたり
そういう考え方自体が、身についてこないんです。

じゃあ、そのために必要なことってなんでしょう?
それは、「境界線」
…カラダで言えば「肌」のことです。
「自分」と「それ以外」の、境目のこと。
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実は赤ちゃんは、
自分がどこからどこまでなのか、わかっていません。
へんな言い方ですけど、ぜーんぶ、一緒なんです♪
・お母さんにぎゅっと抱きしめてもらったり
・やさしく頭を撫でてもらったり
・毛布にくるまったり
・おくるみに包んでもらったり
…いろんな遊びや経験の中から
●チクチク
●ざらざら
●ぽかぽか
●ずっしり
カラダ全身の皮膚、肌を使って、
色々な感覚刺激を受け取ります。

こういう感覚刺激によって、
「全身のカラダの形」が、わかってくるんです。

これを「ボディイメージ」とか、
「カラダの地図」
なんて言い方で表すことがあります。
この「ボディイメージ」〜自分のカラダの形〜
が無意識でわかっていないと起こることとして・・・

ちょっと
極端な例になりますが、
こんなお子さんがいらっしゃいます。
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皆さん、きっと一度はやったことがあると思います。
紙の上に掌を押し当てて、
反対の手で
自分の指の形をなぞっていく。
全部なぞりきって、掌をはなしたら、
紙の上に自分の掌の形が写し出されている。
そんな遊びです。

もし、掌のボディイメージが
十分に育っていないお子さんが
この遊びをした時に、
指の一本一本、
目の前に見えているのに、
上手になぞることができません。

まるでドラえもんの手のように、
指を避けて、全体がまあるく、
円のような手を描いてしまうお子さんがいらっしゃいます。

そういうお子さんには、
掌を組み合わせる手遊びをしたり、
見えない魔法の手袋をきつく、指を押し付けながらはめてみたり、
掌でカラダを支える、イヌ(よつばい)やワニ(はらばい)のような
動物の動きを真似する遊びを、したりします。

そうやって、自分のカラダを、
たくさんたくさん、感じさせてあげるんですね。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
「自分のカラダの形」
はそのまま、
「自分」と「自分以外」の「境界線」なんです!
まずは全身で
「境界線」というものを
体験してあること。
貸し借りができるようになるために、
これが一番最初のポイントです^^
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
そして、
幼稚園、保育園で
その子が使っていいおもちゃとそうでないおもちゃは、
どうやって判断するんでしょう?
その区別をきちんとつけてあげることも、
大事なポイントです。
まるで、とってもいいお天気の日に
知らない街の公園を
気持ちよく散歩していたら、
突然、サングラスをかけた、ごっつい警備員に囲まれて
「不法侵入です!ここは私有地ですから!」
なんて捕まったら、
「いやいや、どこからが私有地なんだよ、わかるようにしてほしい!(怒)」
って、思いませんか?

柵とか、標識とか、何もなかったら、
どこからが侵入禁止なのか、わからないですよね?

子どもたちにも、
このおもちゃが
どうして「使っていいおもちゃ」なのか
そうでないのか、
わかるような工夫が必要かもしれません。
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おもちゃの貸し借りができない子には、
お母さんが、「カラダの境界線」を
たくさんたくさん、感じさせてあげてください。
昔からよくある、歌と一緒にリズムで繰り返しがある
わらべ歌なんかも、とってもいいです。
ぎったんばっこん、
ゆーらゆら、
こちょこちょこちょ!
たっぷり一緒に、
楽しんであげてください♪
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もう少し大きくなって、もうすぐ小学生になるとか、
小学校にもう上がっている、
それでも、貸し借りが苦手で困っている…、
そんなお子さんは、個別のご相談も承っております。


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