見出し画像

【発達障害】ペアレント・トレーニングとアンガーマネジメントを学ぶ

 以前YouTubeの動画ではお出ししていましたが、

2月に開催した勉強会の内容について、そのときに

使った資料をベースにお伝えしていきます(^o^)

 お子さんを育てる際、怒らない親でありたいなと

思ったことはありませんか?


「自分が子供の時は親によく親に怒られた」

「自分が親になったら、怒らない親になる」


 そんな決意を持って親になった方もいるのではない

でしょうか?


 実際親になってみてどうですか?

 いつも怒ってばっかり

じゃないですか?(笑)


 特に発達障害を持つ子の親御さんは、我が子の

様子、やることなすこと理解しにくく

「なんでそんな事するんだ!」

血圧も上がっている方も多いでしょう(ToT)


 そんな親御さんに向けて、

1.怒ることのデメリット
2.子供の自己肯定感を下げるとどうなるか?
3.怒らないようにするための手法・支援

を知っていただいたいと思い、今回の記事を書いています。

画像1

1.怒ることのデメリット

  怒ることが良くないのは、誰が考えてもわかりますが、

 怒ることによって、具体的に

 どんなことが怒られた対象者に起きるのか?

 は知っているようで、意外と知らないことも多いのです


  では怒ることによって、対象者にどのようなことが起きる

  のでしょうか?

1)自己肯定感の低下
2) 将来への悪影響

 1)自己肯定感の低下

    世界53カ国大人の自己肯定感を世界的に定評のある

   評定尺度を使って比較するという研究を行った結果

          ⇩

  なんと日本の大人の 自己肯定感は53カ国中最低

①最下位5カ国日本、 香港、台湾、バングラ デシュ(アジ ア圏)
アジア以外ではチェコのみ
共通項はなく、経済的発展宗教関係していない

    いずれにせよ、日本の子ども

  世界一自己肯定感の低い大人

   に囲まれて育っていることがわかります

   そもそも育てる親

  『自分を褒めることなく、自分に厳しい

  目を向けてるから、子供にも厳しい目を

  向けてしまう』

  人になってしまっているということなんです

参考:~榊原 洋一氏ブログより~   

   海外の研究では、低学力少年犯罪薬物依存10代

  妊娠自殺などと、

  自己 肯定感に相関がある

  と指摘されているようですよ(/_;)


   また、古荘 純一 氏( 青山学院大学教育人間科学部教授)

  の調査によると、

  QOL(生活の質、人生の質)が低い

          ⇩

       抑うつ度が高い


   QOLの低下自尊感情の低下密接に関係している

  そうです

  

   つまり

  抑うつ度が高い=自尊感情が低い

  となります

画像2

   さらに子どもたちは主に愛着の形成時期に、母親もしくは

  父親自分をどう見ているかで、自分自身の価値を推し量って

  いることが多いそうです


    つまり周囲の大人が、子どもたち

 「悪いところがたくさんあるから直さなければ

 いけない」 

  などと否定的なメッセージを送り続ければ、

「できないのは自分が悪いからだ」

 と思い込んで、自分を受け入れることができず、これまた

 自己肯定感は 低くなる

 そうですよ

画像3

   QOL調査では、自尊感情小学生よりは中学生中学

  生よりは高校生のほうが低い傾向があるそうです

   

   つまり日本の青年自分自身

 「それでいい」と思えないまま 大人になり

  社会生活を送っていて、またその子が親になり

  『同じことを繰り返すサイクル』

  に日本はなっているのではないでしょうか?

参考:東洋経済ONLINE
   「自己肯定感「低い子供」が減らない日本の危うさ」より    

 2) 将来への悪影響

   上記のような怒られ続け自己肯定感が下がりまくった結果、

  ① 失敗恐れやりたがらない

  ② 引きこもり

  ③ 将来の選択肢が狭まる 等々

  

  『いいことは全く起こりません』


   発達障害のお子さん障害のないお子さんに比べ、

  自己肯定感が更に低くなる傾向があり、上記のような

  ことが起こったら、

  将来親元から離れていく際心配

  になりますよね^^;

画像4

 怒ることによって、様々なデメリット将来起きる

悪影響データとともにお伝えしてきました


 これだけだと

更に抑うつになってしまいそうなので

怒らないようにするための手法や親御さんへの支援に

ついてお伝えします(^o^)


2.怒らないようにするための手法・支援

1)ペアレント・トレーニング
2)アンガーマネジメント
3)その他

 1)ペアレント・トレーニング

  ①ペアレント・トレーニングの意味

   ・保護者子供よりよい関わり方を学び、

    日常での困りごとを解決し、子供の発達促進

    行動改善を目的とした保護者向けのプログラム

参考:LITALICO発達ナビ「ペアレントトレーニングとは?」より 

   ②ペアレント・トレーニングで行うこと

    ・子供のしてほしいこと、してほしくないことなど

     子供の行動に焦点を当て、具体的にどのように

     対応できるかの学習をする

参考:大阪大学医学部保健学科HP「ペアレントトレーニングって何?」より

   ③方式は様々

    ・精研式・奈良方式ペアレントトレーニング

      ⇨講義ロールプレイ・ワーク

      学んだことをホームワークで実践し、次回に

      それをグループで共有する


    ・肥前方式ペアレントトレーニング

     ⇨講義パートと、家庭での対応をグループの中で

      個別に検討するパートの二部構成


    ・鳥取形式ペアレントトレーニング

     ⇨精研式と同様、講義ワークを 行い、学んだ  

      ことをホームワークで実践し、次回にそれを

      グループで共有する

   ④ペアレントトレーニングはどこで受けられる?

    ・ まめの木クリニック・発達臨床研究所

    ・ LITALICOジュニア

    ・東京大学医学部附属病院 こころの発達診療部

    ・島田療育センター  等々

参考:発達スタディサイト
   「ペアレントトレーニングが受けられる施設一覧」より

ダウンロード

 2) アンガーマネジメント

  ①アンガーマネジメントの意味

   ⇨アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで

   生まれたとされている怒りの感情上手に付き合う

   ための心理教育心理トレーニング

  ②目的

   ⇨怒らないこと目的にするのではなく

   怒る必要のあることは上手に怒れ

   怒る必要のないことは怒らなくて済む

    ようになることが目標

  ③アンガーマネジメントの効果

   ・小さな子どもの育児で、子どもが言うことを聞かないと、

    すぐに叱りつける

    自分の怒りをコントロールする術を持つことで、怒りを

    感じたときに即座に怒りを表すことが効果的ではない

    いうことを理解出来る


   ・怒りを感じても、その怒りを トーンダウン

    子どもがなぜ言うことを聞いてくれないのかを、 穏やかに

   尋ねることも可能になる

参考:日本アンガーマネジメント協会HPより

  ④アンガーマネジメント診断

   ⇨自分がどのようなときに怒りを感じやすいかを理解

    することが重要

    アンガーマネジメント診断を行うことで、自分の

    怒りのタイプが見えてくる

参考:マイナビAGENTHP「アンガーマネジメントの意味とは?」より

3. 怒らなくなるその他の手法

 1)  マインドフルネス

参考:リタリコ仕事ナビ「マインドフルネスとは?」より~

 2)認知行動療法(主に精神疾患患者の治療で使用)

参考:リタリコ仕事ナビ「認知行動療法とは?」より~

 3)ノーバディズ・パーフェクト

参考:ノーバディーズ・パーフェクト日本センターサイトより

 4)ツール

  ①記録

   ・スマホ(LINE、ツイッター、Slack、Evernote、メモ機能等々)

   ・ノート

   ・手帳

  ② 分析

   ・マインドマップ

   ・構造思考

   ・免疫マップ

   ・メタ認知力 等々

参考:マコなり社長YouTube動画より
参考:メンタリスト DaiGo YouTube動画より
参考:中田敦彦のYouTube大学より

4. まとめ

 1) 怒ってもいいことはない

 2) 子供が感情コントロール出来るように

    なるにはまず大人から

 3) 親自身が余裕を持つ(自己肯定感を上げる)

 4) 自己完結せず、他の方、機関との情報交換と

    新たな要素の取り入れ

 5) 試したことの記録・管理・ 分析

 ★子供が成長・変わっていくことを促すには

  まずは大人が固定概念を捨て、変わりませんか?

画像6


記事や活動が気に入ったら、サポートお願いします。 今後ブログだけでなく、新たな活動の資源にしていきます (^o^)