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驚きの安さ!

正月明けから活動を開始しました。当然、認知症病棟には高齢の方が多く見受けられます。中には加齢に伴い、徐々に食事がとれなくなっている患者さんも…。

先日、誤嚥性肺炎になってしまった患者さんの診察・治療に携わりました。レントゲンと採血をして診断をつけ、酸素と抗生剤を投与して治療。幸い患者さんの容態はほどなく良くなってきました。

そこで素朴な疑問。精神科病院で誤嚥性肺炎の治療をしたら、診療報酬(患者さんが支払う料金=我々が頂ける金額)はどうなるのでしょうか? 調べてみるとなんと0(ゼロ)円!そもそもの入院料も急性期一般病院の約半額でした!同じ医者が、同じ病気に対し、同じ治療をしたにもかかわらず・・・です。

その後いろいろと診療報酬に関して勉強してみると、精神科の入院って驚くほど安いのです。確かに手術などの外科的な手技や内視鏡などの内科的手技はないのかも知れません。急性期病院では、誤嚥性肺炎の治療をすると「内科は安いから困る」と事務方から小言を言われるくらいなのですが…。さらに安いとなると、もちろん患者さんやそのご家族にとっては良いことなのですが、なんだか自分の価値が下げられたような感じがして若干寂しさを感じてしまいました。了見が狭いかな?

という訳で結論としては、入院中に本来の治療目的以外の合併症を起こさないよう、日々配慮していくしかなさそうです。

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