"avantgarde" chords and Jazz idiom

沼野雄司「リゲティ、ベリオ、ブーレーズ」からの孫引きによるリゲティの言葉。

「…できるかぎり私は、三全音と完全4度の組み合わせ、あるいは三全音と完全5度の組み合わせからなる、ウェーベルン的な長7度や、短9度を避けています。私にとっては、これらはシェーンベルクのスタイルを暗に意味しており、使い古されて、消耗してしまったものなのです。」(リゲティ1983)

I don't think so.

下に掲げた譜例(ブーレーズの作品に見られる長7度、短9度を含む和音群。同じく上記沼野から)には、リゲティのいうような和音が出てくる。(赤枠で囲んだもの。ほとんど該当する)

響きは硬く、70年代の「前衛」風であるが、割と好き。

面白いのは、この響き、特に星印をつけたもの(下から三全音、完全4度の積み重ね)はモダンジャズでも頻用されるということである。

ビル・エヴァンスをはじめとするモダン・ジャズのピアニストたちが完成させた左手の和音にこの形が頻出する。

ご案内のようにモダン・ジャズのフォーマットでは、ピアノ・トリオといえば、ピアノ・ベース・ドラムスであり、基本的に和音の最低音はベースに支えられているため、ピアノはバスを弾く必要がない。そのため、たとえばG7の時にピアノの左手はf h e あるいはf a h e というコードを弾く。これはそれぞれ、G7の 7度、3度、13度(7度、9度、3度、13度)に当たる音である。

だからどうした、と言われると困るんですけどね。


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次の公演は ●10月9日(金) 19時開演 霊南坂教会(赤坂)平澤篤記念演奏会 “Lacrimosa~平澤篤の絵画に寄せる" ゼフュロス・トリオのための 初演予定 ●10月14日(水) 府中の森芸術劇場ウィーンホール 「鳥はいまどこを飛ぶか~吹奏楽のための」初演予定

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