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経理部門における属人化からの脱却 #2 登場人物、着任時の状況

主な登場人物をあらかじめお知らせしたく思います。
実際に取り組んだ内容をお知らせしていきたいと思っておりますが、個人や団体等が特定されない程度に配慮して書いていく所存です。
どうかご容赦いただければ幸いです。

主な登場人物

「私」:個別決算・開示、税務などを経験し、連結決算・見積ネタ・開示統括として着任。簿記2級。平凡な会社員。
「前任」:会計担当として、10年近くに亘って連結、個別、見積ネタ等を実質的に1人で整理・判断してきた。「私」と同世代で旧知の仲。
「部下」:「私」が着任する前の1年から、「前任」とともに連結決算や引当金勘定のデータ整理を担当。業務の効率化を大切にする。

「私」が着任したときの状況

決算(大企業だと主計というのでしょうか)を担当するチームには全員で7名ほど在籍し、とりまとめ役1名、個別決算担当4名、連結決算・引当金・見積ネタ担当2名でした。

「前任」が連結F/S作成、見積ネタや新規会計基準適用の整理、CPA交渉を担当し、1人で深夜・休日問わずに働いている状況でした。

「部下」は、「前任」から指示を受けたデータ整理を指示どおりにこなしておりましたが、作業する意図やデータの使用目途を把握しないまま、機械的に処理していました。

「私」は、連結決算のノウハウがなく、「前任」1人に業務のしわ寄せがされている状況を放置するチームメンバーに不快感を覚えた状態で着任しました。

「前任」の特徴

「前任」は、若いときから会計を担当しており、実務に明るく視野が広い優秀な人物でした。仕事のパートナーとして極めて頼りになる存在でした。
また、会計の仕事に誇りを感じていること、自分で仕事を進める方が早い(速い)ことを認識しており、不得手なチームメンバーに仕事を任せない職人気質でもありました。

「部下」の特徴

「部下」は、新卒で入社して3年程度、経理部門での経験は1年でした。
エクセルを使ったデータ処理が早いものの、ヌケモレや見落としもする、一般的な若手社員という印象でした。
担当業務や「前任」から指示を受けた業務以外には関心が薄いように見受けられました。

このような状況下、連結決算や見積ネタのノウハウを持たない「私」が、「前任」の後任として業務を引き継ぐことになりました。

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