コンプレックスと闘いながら生きていく

初めまして。女子大生S子です。
最近色々あって心が崩壊しそうになのでどうしようもない感情を垂れ流すためにnoteを始めてみました。自己満足以外の何ものでもないですがこの記事を見てくださる方がいれば温かい目で読んでくださると嬉しいです。

突然ですが皆さんは自分の容姿に自信がありますか?
この質問に「はい!むっちゃ自信あります!自分の顔大好きです!!!」なんて答えられる人は少ないかもしれないですね。そして大体の人は謙遜か本心か知りませんが自信がないと答えるでしょう。私も同じです。私は全く自分の容姿に自信がありません。
思春期に自分の容姿で悩みぬいた私が大人になるまでに出したコンプレックスに対する答えを書いていきたいと思います。
私はお世辞にも可愛いと言われるような容姿ではありません。目は一重だし鼻は低い。おまけに歯並びも悪く下膨れ。この要素を頭の中で想像して合成させてみてください。可愛くないでしょ?分かっているんです。というか分からせられるような人生でした。
中学生の頃に一部の男子からブスだと不名誉なあだ名をつけられたあの日から私は自分の顔が他人に笑われても仕方ないという思想を植え付けられました。気付けば自分の容姿に対する自信は星屑のように砕け散り、ブラックホールの中に吸い込まれ、私のもとへは一生戻ってくることのないほど遠くにいってしまいました。さようなら。
その後、私は中学の制服が可愛くなかったので高校は可愛い制服のところを選びました。制服が可愛い高校って可愛い子が集まるんですかね?私が高校2年生の時に野球部が予選で準々決勝まで勝ち進んだことがあったんですけど、その時に「○○高校の応援席可愛い子多くて目の保養~」みたいなツイートが流れてきたのを目にしたので県内では結構有名な「可愛い子が多い高校」だったと思います。流石に高校生になると面と向かって私を攻撃をしてくるような人はいませんでした。でも攻撃をされない代わりに存在もしないんです。
「○○ちゃんほんと可愛い~。」「○○さんは美人だよね。」
私以外に向けられる言葉。直接的に比較されたわけではないけど、私には絶対向けられることの無いその言葉たちに私は苦笑いしながら同意するしかありませんでした。悔しかったな。惨めだったな。自分自身がブスだという事は痛いほど自覚しているのにそんな感情を抱いてしまう自分をさらに嫌いになりました。そしてこの頃から私は性格までも歪んでいきます。「私ってどうしてこんなに可愛くないんだろう…。」「A子ちゃんまで可愛くなくともせめてB子ちゃんくらいの顔だったらな…。」「クラスで私って何番目の顔のレベルなんだろ…。」「あの子よりかはマシかな…。」もう分かりますよね。容姿を気にするあまりクラスメイトの容姿を勝手に比較して、他人の顔を判定する癖がつきました。最低ですよね。自分がされて嫌なことを心の中で普通にしていたんだから。そして中学で完全に自信を喪失し、高校でひねくれた私は心身ともに立派なブス人間に成長しました。
大学はといいますと、私は一人暮らしへの憧れと学力的な問題で県外に出ることにしました。進学した大学は田舎の小規模な大学なので派手ではないです。割と派手な高校でブスではありますが化粧やヘアアレンジなどの能力をある程度身につけていた私は人生で初めての評価を受けます。
「S子ちゃん女子力高いよね!!」「S子ちゃんの服装むっちゃ好き!!」
ブスなことに間違いはないので顔については相変わらず褒められはしませんが、人生で初めて女の子らしさを褒めてもらいました。凄く嬉しかったのを今でも覚えています。この時点で褒められ慣れてない人間調子に乗ってしまいます。
「あ。私、普通に女の子として生きられるかもしれない。」
それからは化粧を頑張ったり、髪の毛を巻いたりネイルをしたりしました。元々ヘアメイクに興味はあったんですが「なんかブスが頑張ってんな」と思われたくないという卑屈な考えから今までそんなに興味がないフリをしていました。その今まで溜め込んでいた欲求が一気に解放されたのです。それに1年前の私は必死だったんだと思います。初めての嬉しい評価に縋り付いていました。この女子力が高いという評価を失いたくない。褒められたい。今まで褒められなかった分を取り返そうとしていたのでしょうか。そして少々不純な動機ですが何とか女子らしく頑張ろうと思っていた矢先、またしても私は攻撃されてしまいます。
数人でカラオケに行った際に酔った男子に可愛い友達と比較され貶されました。
「○○ちゃんほんとに可愛いよな~」「○○ちゃんに彼氏おらんのんほんとに不思議やわ~」
そして散々友達を褒めちぎった後に私に気を遣うように棒読みで「S子にも彼氏いないの不思議やわ~」と言ってきました。存在しなかった高校時代も惨めで辛かったですが、無駄に気を遣われる方が何十倍も何百倍も惨めなんだと知ることができました。家に帰ってから泣きました。友達は帰り道にひどいと私の代わりに怒ってくれました。友達のことは大好きだし、友達は何も悪くありません。でも、覆ることのない立場の差を感じてしまい胸が痛くて死にそうになりました。あぁ、私は何を勘違いしていたんだろう。
私は再び自己否定モードに突入しました。あの時期はすごくネガティブだったと思います。でも友達と傷つけてきた男の悪口を言ったり、ネガティブなことを言ったら友達に怒られたり、今まで通り化粧やおしゃれを続けることでなんとかメンタルと保つことができました。友達には感謝です。
そして中学生から大学生の間、容姿のせいでつらい経験をしまくった私は悟りました。

どんなに努力しようとも私を攻撃してくる人はいる

私がいくら身だしなみを整えようと、ダイエットに励もうと、私のことをブスだと馬鹿にし、心をぐちゃぐちゃにしてそして嘲笑うような人間はどうしても存在します。そして私はその度に心を削られ、落ち込み、涙を流しました。好きでこの顔に生まれたわけじゃないのに。どうしてこんなに苦しまなきゃいけないんだろう。でも落ち込んでも誰も助けてくれません。誰も私を悲しみからは救ってくれません。いつか読んだ小説に、「心は所詮目に見えないものだから傷ついたって死んだりしない。だから私は辛いことは心に預けることにしている。」みたいな台詞がありました。だけど私は辛さを心に預けたくありません。確かに心が傷ついて死ぬことはありません。(自殺はまた別の話ですが)でもそれって死にはしないけど生きた心地だってしないじゃないですか。だから私はこれからは辛い思いは吐き出したいと思います。そしてただ悪意を受け止め処理するだけでなく私も変わっていきたいと思います。実は大学生になってから歯列矯正を始めました。まだ日は浅いですが着実に私の歯並びは綺麗になっています。そして歯並びが徐々に良くなるにつれて少しだけ自信が持てるようになってきたんです。歯並びが少し良くなっただけなので私がブスなことに変わりはありません。でもその少しの自信がとても大切だと思うんです。だから私は少しでもいいからこの自信を積み重ねていきます。それはラメが綺麗なアイシャドウを買う事だったり、気に入ったデザインの服を買う事だったり、髪の毛を巻いて香水を纏うことだったりします。周りは分からなくてもいい。私の心を助けるために私はこれからもコンプレックスと闘っていきます。たとえこの先、ネガティブモードに突入してしまったり、どうせ自分みたいなブスがと卑屈な考え方になったり、笑いながらコソコソと話している人がいれば自分の顔を見て笑っているんだと思ったり、自分なんて誰からも愛してもらえないと泣いてしまう日があったとしても。これが19年間容姿に悩み苦しんだ私が出した答えです。ここまで読んでくれた人がいるかは分かりませんが、ご清聴ありがとうございました。


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