大河ドラマの最終回を見て思うこと
大河ドラマ『八重の桜』、とうとう最終回まで観終わった。
全五十話。
八重さんの激動の人生、すごかったね。
綾瀬はるかさんは美しかった。
最後まで楽しませて頂きました。
私はこれで大河ドラマを11本観たことになる。
今数えてみて、「意外と観てるな」ってちょっと驚いてるけど。
観始めたのは確か一昨年くらいからで、全部リアルタイムではないし、放映年月日も無視して自分で選んで観ている。
その上で、今回改めて「大河ドラマの最終回って難しいよなあ」と思った。
小説でもそうだけど、終わりって難しい。
途中を盛り上げるまでは割といけるけど、綺麗にお話を畳むというのは技術のいること。
途中まで良くても、最後が微妙だと読後感台無しになる。
本当に締めって難しいんですよ。
毎回すごい大変なんですよ。
その上大河ドラマは50話近くもあるから、風呂敷が大分広がってる都合上、締めに数話必要。
そして「事象」ではなく「人物」が主軸。
しかも基本はハッピーエンドにしなければならない。
と複数条件があるので、かなりハードルは高いよね。
人物が主軸の部分が特に大変。
みんな最期の方にドラマがあるとは限らないからね。
偉業を若い内に成し遂げた人だって、最後幸せに畳の上で亡くなるとも限らないわけで。
ハッピーエンドは「誰が」の主眼を変えればいいから意外とまあ、という感じではある。
「亡くなった人」自体が自分を貫いて幸せだったのか、「遺された人」がその幸せを享受するのか、それとも「国民」とか不特定多数の人の幸せに貢献しているのか。
まあ言っても50話分だからそう簡単な話ではないけどね。
だから私は最終回近くの数話を視聴するときすごく緊張する。
どうまとめるのか、どう締めるのか。
どんな技術が駆使されているのか。
伏線らしきものはちゃんと回収してくれるのか。
今回、八重さん長生きだし、晩年も精力的に活動されていたしでかなり難しかったと思う。
前半は鉄砲、後半は学問と習得するものも活躍する場も違ったからね。
しかも八重さん、最後まで篤志看護師で大忙しなんだもん。
ちゃんと最終回終われるのかと勝手にハラハラしてしまいました。
綺麗な終わり方だな、と思いました。
逆に言うとこうじゃないとまとめきれないよな、と頷いてしまいました。
晴れやかで美しい最終回。
涙で終わらない、力強い女性を描いた最後に相応しい最終話だったと思います。
やっぱり脚本家さんてすごいね。
そして大河ドラマは勉強になるね。
次は『麒麟が来る』を視聴する予定。
舞台が全然変わるので、今から楽しみです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?