咀嚼が雑で芋けんぴが刺さる

昨日、ちょっと良い芋けんぴをいただいた。

賞味期限が翌々日までの、道の駅で買って来たらしいフードパックに入った細切り芋けんぴ。
普通の人はここで写真とか載せると思うけど私のエッセイにそんなものはない。
食いしん坊は食べる前に写真なんて撮らない。
そういうものだと思って諦めて欲しい。

その芋けんぴをお昼に食べたんだけど、細切り芋けんぴ、なかなか凶悪だった。

そもそも私、ちょっと最近お疲れモード突入中。
お疲れモードのときは大体胃が痛くなって口の中が荒れる。
口内炎が警告アラームの役割を担っている。
何をしてても口の中が痛い。
でもごはん食べないなんて選択肢はない。
食べなかったら余計体調悪くなる。
「ごはんも食べられないなんて私、よっぽど具合悪いんだ」でメンタルが病む。
だから痛くてもごはんは食べる。
「痛いなー」と思いながらごはん食べて「早く口内炎治らないかな」と思いながら胃をさする日々を送っているわけなんだけども。

なんかさ、口の中痛いと、咀嚼が雑にならない?

感覚が鈍ってるからなのか、疲れている故の手抜きなのか、「少しくらい傷が増えても構わない」という中二的思考からなのか分からないけど。
とにかく私は食事の度にほっぺのお肉とか唇の裏とか、そういうの一緒に噛んで傷付けて、余計に口内事情を悪化させている。
「あ。また噛んじゃったー」って思うけど、「次から気を付けよう」ってならない不思議。
そんでまた噛む。
それを繰り返してる。

その状態で芋けんぴ鋭利な細剣を食したものだから、まああちこち刺さるわ噛むわで口の中大戦争。
途中戦闘緩和の為に緑茶部隊に登場して貰ったりしたけど、全然駄目。
気休めにもならないよ。

そうまでして食べるなよ、と思うでしょ?

実際、食べてる側としても、味が良く分からないのよ。
口の中荒れ果ててるから。
繊細な味の違いを判断できる余力なんてないの。

だけど、なんかこう、意地になるんだよね。
「諦めたらそこで試合終了だ」って思う。
誰も始めてない試合。
何故か「やめる」という発想がこれっぽっちも浮かばないの。
「賞味期限が切れる前に」という本能に刻まれた食いしん坊事情が優先されるらしくて、他のもっと深刻な事情がかすむのよ。

だから口内大戦争中なんだけど、傍から見た私は「芋けんぴをもりもり食べるぼーっとした人」にしか見えない。

食べ終えた今、傷だらけの口を抱えて、「何を食べても沁みそうだな」って怯えてる。
絶対痛いんだよな。
温かくても冷たくてもどんな味付けだったとしても。

人間て疲れると本当ロクなことしない。
色んな判断力を失う上に、明らかに無駄なことに気力と体力を使ってしまう。
だからもう、早く休んだ方が良い。

私は今日はもう猫様を思いっきり吸って、ドラえもんの映画を観て、とっとと寝ようと思う。
今の私は非常に無力。
芋けんぴとの戦に辛勝(実質大敗)した身体を一刻も早く回復させたい次第です。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。
次回以降もお付き合いいただけると嬉しいです。
それではー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?