サウジアラビアに敗れる日本代表をみて湧き上がってきた気持ちについて叙述する
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サウジアラビアに敗れる日本代表をみて湧き上がってきた気持ちについて叙述する

 ぼくは普段は温厚なのだが、ハリルホジッチ監督が解任された時は烈火のように怒った。自分でも不思議なくらい怒った。

 3年経って、なんであんなに怒ったのかを整理してみると、現場で一生懸命やっている人を、権力争いとか、政治力学などの「お上の理由」によってないがしろにするのが大嫌いなのだ。真実は現場にある。

 しかもワールドカップを2ケ月後に控えた状態での解任であった。

その時の激怒・発狂記事はこちら。

 この記事は旅とサッカーをつむぐOWL magazineの記事なのだが、今日はサウジアラビア戦のことしか書く気がしない。

 さて、話を進める前にまずは絶望しておこうか。


・日本サッカー協会は、ハリルホジッチ監督から仕事を取り上げた。数年かけて準備していた仕事、人生をかけて取り組んできた大仕事を、サッカーに従事する者にとって最大の舞台であるワールドカップに出場するという仕事を。

・しかも、開催2ヶ月前に解任してしまった。しかも、その理由にサッカーの競技上の根拠はなく、一部の選手の直訴や協会内の権力争いに基づいていたこと。

・サッカー協会は、強引な人事によって「サッカーの競技」よりも「協会内の人間関係」のほうが大事なことを示してしまった。

・ハリルホジッチ監督は世界的に有名かつ優秀な監督である。その結果、海外の優秀な監督は日本代表監督のオファーを断る可能性が高い(優秀ではない監督なら買ってこれるかもしれないが)。

「優秀な監督たち」
ハリルホジッチ(アルジェリア代表監督としてブラジルワールドカップベスト16)
アギーレ(メキシコ代表でワールドカップベスト16を2回達成)
ザッケローニ(インテル、ACミラン、ユヴェントスの監督を歴任、ACミランでセリアA優勝)

・ハリル、アギーレ、ザックよりも優秀な監督は確かに存在する。例えばモウリーニョとかペップを呼んでこいというネットの意見もある。が、少しでもサッカー界のことがわかっていれば、それは不可能だとわかる。

・まず、代表監督はあまり良い仕事ではない。クラブの仕事のほうが上位であるため、現在トップクラブで仕事をしている監督は呼べない。

・FC東京の長谷川健太も、川崎フロンターレの鬼木達も、北海道コンサドーレ札幌のミシャも呼べない。

・そもそもJリーグで3回優勝している森保一は、日本人監督としてもっと実績を出している。だから、森保以上の人材は日本にはいないというもいえる。

・日本人にいないなら海外から必死に探せ?

・海外で優秀な監督を探してきた原博実さんと霜田正浩さんは、サッカー協会を追われてしまった。なので、今のサッカー協会はヨーロッパに乗り込んで、ハードな交渉をする能力がない。なので、国内から監督を探すしかない。

・国内でクラブの仕事をしていない監督の中で、森保一以上の人材を探すのは困難である。

・反町康治氏は空いているし、日本サッカー協会の技術委員長をしているので、オーストラリア戦にも負けたら反町さんになるかもしれない。確かに、乏しい戦力である程度勝ち星を積むことはできる戦術家ではあるが、主戦場はJ2で、J1で10位以上になったことはない。

・もう少し詳しく解説すると、J2クラブからオファーをもらい昇格させることはできるのだが、J1クラブの仕事を取ったことはない監督ともいえる。

・個人的には反町監督を評価しているし、コーチなのにいきなり監督にさせられてその後出世した岡田武史氏の例もあるので、何がどう転ぶかはわからないのだが。

 つまり、森保監督を解任しても優秀な監督は来ない。

 解任論が乱舞しているが、ハリルホジッチ監督を解任した時点で、他に選択肢もないのである。

 絶望した後は、希望の時間である。少し目先を変えて、ワールドカップ出場の可能性を探ってみよう。

 カタールワールドカップに向けた最終予選。日本代表は0-1で敗れ、これで1勝2敗の勝点3となった。

 1位のオーストラリアと2位のサウジアラビアは勝点9であるため、3戦目にしてかなり厳しい戦いへと追い込まれてしまった。

6チームのグループなので、試合数は10。ということは残り7試合残っている。ここを全勝すれば、勝点24となる。引き分け1つで22、引き分け2つで20である。

 では勝ち点がいくつあればワールドカップに進出できるのだろうか。まず、基本をおさらい。アジアの枠は4.5である。

 最終予選はA、Bの2グループに分かれて争い、上位2チームがワールドカップに進出する。これで4枠。各組3位は4次予選(アジア地区プレーオフ)へと進出する。つまり、3位同士で戦う。

 勝ったチームは大陸間プレーオフに出場し、北中米カリブ海5次予選の勝者と戦う。よくわからないと思うので、日本が引き分けを2つまでに抑え、勝点20を意地でももぎ取ることを前提にロシアワールドカップの時の予選を振り返ってみよう。

※ロシアワールドカップ予選は今回と同じく6チームのグループなので、勝点の勘定は一緒。

ロシアワールドカップ、アジア3次予選

グループA
1位 イラン 22 本戦進出!
2位 韓国 15 本戦進出!
3位 シリア 13 プレーオフへ

グループB
1位 日本 20 本戦進出!
2位 サウジアラビア 19 本戦進出!
3位 オーストラリア 19 プレーオフ(得失点差)

 これを見てみると、勝点20あれば十分にワールドカップ進出を狙えることがわかる。特筆すべきことは2つ。

・シリアが勝点13でプレーオフに進出していること。
・勝点19を取ったにもかかわらず、オーストラリアもプレーオフ行きになったこと。

 勝点13でもプレーオフに進出しているというのも驚きだし、強豪オーストラリアがプレーオフに追いやられていたのも忘れていた。そういえばそうだった。

 ここからは、日本がプレーオフへと進出する可能性もあることを考慮して、オーストラリアが戦い抜いた4次予選と大陸間プレーオフを見てみよう。

 

アジア4次予選

シリアとオーストラリアによるホーム&アウェイの対戦。

第一戦
シリアホーム(内戦中の国外で開催、多分マレーシア)

シリア 1 ー 1 オーストラリア

第二戦
オーストラリアホーム

オーストラリア 2  ー 1 シリア


結果

シリア 2 ー 3 オーストラリア
延長の末、109分にケーヒルが得点

オーストラリアが大陸間プレーオフへの進出を決める。

スコアからは非常に厳しい戦いであったことがわかるが辛くもオーストラリアが勝ち抜いた。さて、次の大陸間プレーオフがなかなかややこしい。

4大陸連盟から1チームずつが参加して、組み合わせを抽選する。ホームアンドアウェイで戦い、その勝者がワールドカップ進出を決める。つまり、2チームが進出することができる。

対戦カード1
アジア予選のプレーオフ勝者 オーストラリア
北中米カリブ海5次予選4位 ホンジュラス

勝者のオーストラリアがワールドカップ進出

対戦カード2
オセアニア3次予選1位 ニュージーランド
南米予選5位 ペルー

勝者のペルーがワールドカップ進出

というわけで、オーストラリアとペルーが出場を決めた。大陸間プレーオフに巻き込まれた場合には、「当たり」はオセアニアであろう。逆に「外れ」は南米である。

この時出場してきたのは勝点26のペルーだが、ちょっとずれたら恐ろしいことになる。

3位 アルゼンチン 28
4位 コロンビア 27
5位 ペルー 26
6位 チリ 26
7位 パラグアイ 24
 
北中米カリブ海も3位ホンジュラスの下に、勝点1つの差でアメリカがいる。


 一回まとめる。日本は勝点20くらい取れたら、2位以上での本戦出場の可能性は十分にある。

 もしも3位になった場合には、大陸間プレーオフに巻き込まれた場合には決して楽な戦いにはならないし、コロンビア、アルゼンチン、チリ、アメリカなどの大外れを引く危険性もある。

 そして、流石に4位以下になることは考えづらいので、最低でもプレーオフにはいけるのではないかと思う。


 さて、ここまで書いた上で、日本代表に対する所感を書きつらねていこう。

・1勝2敗と最悪のスタートをしてしまった。

・そもそも、どうしてつまづいたのか?

・ちまたでは森保監督に戦術がないなどと言われているが、戦術がない監督ではJリーグで3回も優勝することはできない。しかも、戦力においては盤石とは言いがたいサンフレッチェ広島において。

・森保監督のスタイルは、相手の長所を打ち消し、イライラする展開に持ち込んで粘り勝ちすること。派手さはないし代表向きとも言えないのはある。

・そもそも相手の長所を消すためには、自軍の特徴をしっかりと把握した上で、相手の長所と短所を厳密にスカウティングする必要がある。

・森保監督にその能力が欠けているとは思わない(世界レベルでみて優れているとも思わないが)。

・ではなぜ勝てないのか。

・選手のレベルが低いからではない。

・むしろ、選手のレベルは非常に高く、紛れもなく日本史上最強である。

・それでも勝てない理由は準備が足りていないからだと考えていてる。

・ワールドカップ出場に向けて、じっくりと強化をしてきた国と、東京オリンピックでのメダルを最優先にした日本では準備に大きな差が出ている。

・実際、オマーンは1ヶ月の長期キャンプを行ったとされているが、日本はオリンピック後、なんとか試合までこぎ着けたような状態だった。

・主力の一部はオリンピックを含めたハードスケジュールにヘロヘロになっていた。

・そしてもう1つ致命的なのが、森保監督の準備が間に合っていなかったことだ。U24監督とフル代表の監督を兼任するのは、そもそも難しいと指摘されていたし、森保監督自身も難しいと発言していた。

・その上にコロナ禍でスケジュールが詰まったり、視察が十分にできなくなったり、練習時間も十分に確保できないなどが重なった。特にほとんどが海外組の日本は他の出場国よりも大変なのである。

・前の監督の首を唐突に切り落とした後、金メダルとワールドカップ進出を全部やれという無理難題をつきつけられたのが森保監督。なので、ぼくは叩く気になれない。

・叩くべきは、そういう状況を作ったサッカー協会だと思うのだが、叩いても改善されるものではないので、無関心。

・(でも本当は、もっとサッカーにコミットして、そこまで発言が届くようになるべきなんだろうな……)

・期待できるとしたら、この苦しい状況を戦う吉田麻也選手などが、サッカー協会に入って、組織を変えてくれること。

・そう考えると、やはり今の日本代表は応援しないといけない。組織は駄目だし、監督の準備も足りていない状況でも、選手達には頑張って欲しい。

・今の日本代表は、ネット世論などではスター不在とか、誰も知らないなどと言われてしまっているが、素晴らしい選手が揃っている。またブラジル、ロシアと追いかけてきた長友、吉田、酒井には特別の愛着があるし、他のメンバーもJリーグから世界に飛び立つところを見届けた選手ばかり。

・もう少し細かい試合の話をしよう。

・頑張ったじゃだめ。結果がでないと意味がない。

・これは正論のようで、実は大間違い。

・結果は3種類しかない。勝ち、引き分け、負け。勝点でいうと、3、1、0。

・しかし、結果はあくまでも結果に過ぎない。内容の良し悪しと結果はもちろん相関するが、内容が悪くても勝ってしまうこともあるし、内容が良くても負けることもある。

・結果が大事なことはいうまでもないが、結果が出たとしても内容は精査しないといけない。また結果が出なかった場合でも、どの程度できていて、どの程度できていなかったのかをみないといけない。

・というわけで分析が得意なわけではないが所感を。

・まず対戦相手について。サウジアラビアは、ロシア予選を1位の日本(勝点20)に次ぐ2位(勝点19)で通過している。

・グループリーグでの戦績
1.開催国ロシアに0−5で敗れる。
2.スアレスに決められて0−1でウルグアイに敗れる。
3.サラーを擁するエジプトに2−1で勝つ

3位で敗退。
サウジアラビアは、ポッドD(1番弱いグループ)から選出されている。

ポッドD:日本、韓国、オーストラリア、ナイジェリア、モロッコ、パナマ、セルビア、サウジアラビア

従って、日本とは同格の出場国における最弱クラスであるが、ポッドCのエジプトを破って勝点3を獲得している。ドーピング疑惑すらあった異常な走力の開催国ロシアと、強豪ウルグアイを倒すのはかなり難しいため、このへんが限界ではないかと思う。

ロシアはスペインを下してベスト8。ウルグアイもポルトガルを下してベスト8なので、サウジアラビアが勝てる相手ではなかったといっていいと思う。

・サウジアラビアの監督
フランス人のエルヴェ・ルナール。ロシアワールドカップでは、モロッコ代表を率いていた超イケメン。ハリルホジッチ監督の後釜として(つまり、西野監督の代わりとして)日本代表の監督のオファーがなされたという噂もあるけど多分ガセ。

・実際サウジアラビア代表をみてどう思ったか。10年以上前は、中東といえば下手だけど狡猾で、かつ、日本が大の苦手とする強引なドリブルによる突破を仕掛けてきたチームが多かったのだが、そういう傾向はもうない。

・フェアでテクニカル、かつ、良い意味で当たりが強い。つまり普通に強い。

・ただ、ヨーロッパや南米には遠く及ばない。日本と同じように。

・つまり、「ヨーロッパや南米>>>>日本、サウジ、韓国、オーストラリアなど>>>>他のアジアの国」というような図式をイメージしてもらうとわかりやすい。

・FIFAランクこそ日本26位でサウジアラビアは56位だが、この数値はあんまりあてにならないので、実質同格とみていい。

・選手のレベルとしては日本のほうが上だが、チームとしての練度はサウジアラビアのほうが上。そういう状態でアウェイで戦ったので大苦戦となった。

・試合自体はどう見えたのか。

・2時キックオフなので朝起きたからみた。ネット上の絶望的な空気をみていてのでどんな試合かと思ったのだが、思ったよりちゃんとやっていた。

・すごく出来が良くて圧倒していたとは言わない。オマーン戦、中国戦に比べるとちょっとチームが出来てきた印象があったというレベルではあるが。

・後半はとにかく疲労が著しい。またミスがあったこともあり柴崎岳が下がった後は、パスを供給する選手もいなくなったので、さらに厳しい状況に。

・ミスについて?パスミスは柴崎岳だけど、パスミスが起こること自体は色々な要因がある。この試合は苦し紛れのバックパスで逃げることが多かった。戦術的に劣勢であり、中盤から強い圧を受けていたのもあるのだろうと思う。

・それを続けるうちに「ありえないミス」が起きたのだが、3,4本は危ないバックパスがあったので、相手としてもそこを狙うという意識が生まれていたはずだ。つまり、バックパスを出させることと、出させた後詰めようとするはずだ。その結果、得点に結びついた。

・偶然起こってしまった単発のミスというよりも、試合の流れの中で生まれた失点といえるかもしれない。もちろん、バックパスせずに、キープしながら反転したり、パスワークで崩したりすることができればよかったのだが、実力的にそれができなかったというのが実情だろう。

・あんまり言及している人はみなかったけど、中央に鎌田を置いておくのが悪手なのかなという気はする。一撃必殺のアサシンみたいなタイプの選手なので、落ち着いて組み立てたり、身体を使ってキープしたりしないからだ。

・本田なら良かった? 確かに、アジアの強豪相手の乱戦では力技でタメを作れて、決定力もある全盛期の本田は効くはずだ。

・久保建英も鬼のキープ力と得点に結びつくパスやシュートがあるので、いてくれたら大きかった。

・堂安律も同様。

・大迫のところまではなかなかいかないし、相手のセンターバックがすごくよかった。

・改めてフォーメーションを見ていると、得点を取れる仕組みが、柴崎岳の組み立てとパスくらいしかなかったので、なかなか苦しいところである。それがわかっていたから、序盤でミドルぶち込もうと思ったのかなぁとか。

・さておき、内容はそこそこだけど、結果は負け。

・そこそこというのは良かったというより、致命的な崩壊をしてオワタという感じまではいってなかったなぁという意味。

・で、最後に個人的な感想。擁護しようとは思わないものの、ぼくは敗者を叩くのがあんまり好きじゃないだけ。負けた時にヒステリックにギャーギャー言うの嫌なんですよ。自分の人生でも、代表でも、Jでも。大事なのは分析して次に活かすこと。

・ただ、ぼくは監督やコーチではないし、選手でもないので、分析するべきはサポーターとしてどうやって代表と向き合うかについて。


この日本代表とどう付き合っていくべきなのか

・正直、ハリルホジッチ解任以降は、げんなりしていて、真面目に応援する気もなくなっていた。

・もしも勝ったら田嶋会長のお手柄で、権力基盤が強化される

・もしも負けても森保監督の責任となり、権力基盤は維持される

・仮に権力が失われたとしても、先進的な監督を呼んで、日本を強化するという道は閉ざされている。少なくとも一からやり直し。

・原博実さんが会長になってくれたら変わるかもなんだけど、田嶋会長が選任されるということは、それだけ支持する人がいるということなので……。

・けど、今回の予選がはじめって、代表の試合をみて思った。

・やっぱり選手のことは好きだ。だから応援したい。カタールワールドカップに出場できることを信じて、辛い状況でも頑張って欲しい。

・逆に選手が好きじゃなかったら、協会がどれだけクリーンでも試合は見ない。

・状況はとても悪い。世論は日本代表をボロカスにいっている。擁護するものはあまり見当たらない。監督に頼って従っていれば結果がでるというものでもなさそうだ(次戦のオーストラリアを、ハリルホジッチは見事なまでに完封したのだが今度はそうもいかないだろう)。そして、サッカー協会は人事をはじめ色々なことに口を出してくるだろうし、責任もとってくれないはずだ。

・それでも選手達は戦わないといけないし、戦うからには勝たないといけない。

・そしたらぼくだけは味方をしよう。

・今のサッカー協会を支持するのは嫌だけど、この苦境の中で戦う選手達が結果を出してくれることを信じよう。そして、日本サッカーの未来を作っていってくれることを信じよう。

・もしかしたら大陸間プレーオフまでもつれてしまうかもしれない。そうなったら、現地まで応援にいこうじゃないか。

・自分の声なんか届かないかもしれない。それでも声を出して応援しよう。少しでも力になろう。そういう気持ちがサポーターというものだ、ぼくの中でね。

・そういう気持ちでブラジルにいって、コロンビアに圧倒的な敗戦をして、そのあとアギーレの件とか、ハリルホジッチの件とか、嫌なこともあって、すっかり萎えていた。けれど、ぼくの人生は日本代表のサッカーを通じて変わった。変えてくれたのが日本代表だ。

・だから、ぼくだけは応援しよう。

・みんな森保監督を叩いて、悪いところを指摘していると思う。あるいはミスをした選手を叩いていると思う。けど、それで何になるんだろうか。もしも、選手や監督が、ふて腐れてやる気をなくしていたら応援するのも厳しくなるのだが、ピッチの上で戦うのであれば、たとえボロ負けしていてもぼくは応援することにしよう。

・プロフィールに「日本代表サポーター」っていう肩書きをまたいれようかな。


 ぼくの人生は負け犬のような人生を過ごしてきた。

 いじめられたという意識を持ったことはないが、それなりに暴力的な学生時代を過ごしてきた。成績はいつも悪く、ルックスも良くない。

 2年浪人して大学には入ったが、落ちこぼれて3回も留年した。

 就職もできなくて面接で何度か怒鳴られた。

 仕方なく入った大学院だが、うつ病が酷くなり、逃げるようにやめてきた。

 物書きになったものの、まったく稼げず、ずっと辛い思いをしてきた。

 大学院をやめるときは本当にきつかったのだけど、サッカーと日本代表が支えてくれた。おかげでぼくはいま生きていられる。

 吉田麻也の心はまだ折れていなかった。長友だって、試合後は魂抜かれた河童みたいになっていたけど、次はどうやって勝つべきか考え抜いているはずだ。ブラジルワールドカップで負けた時、最後まで立ち上がれなかった長友の姿はずっと忘れない。まだ戦えるんだから、最後までやってくれるだろうよ!!

 次のオーストラリア戦を勝ち抜けば、スーパーエースの久保建英も戻ってくる。久保建英もチームの苦境をテレビで見ていただろう。どうしたらいいかを考えて、チームメイトにメッセージしていることだろう。

 本当のチームは苦境に生まれる。厳しい状況だが、世界の強豪だってこういう状況をくぐり抜けてきた。ブラジル代表だってワールドカップにギリギリ滑り込んだこともあるし、イタリア代表が出なかったこともある。あの強いドイツだって、辛酸を舐めたことはあるのだ。

 ぼくの願いは、最後の最後まで戦って欲しいということ。その姿を是非見せて欲しい。

たとえどれだけ負けていようが、最後の最後まで応援しようではないか!!

結果を出すのは大事だが、ぼくが見たいのは大和魂だ。オーストラリア戦は、ユニフォームを着て全力で応援しよう。

頑張れ!!日本!!


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タクシードライバー、文筆家、会社経営者。 東京23区を中心にタクシー営業中(休業中)。愛する東京が職場です。 旅とサッカーのウェブ雑誌OWL magazine代表。サポーターを主役にした紀行文を書き連ねています。 株式会社西葛西出版代表取締役社長。本を作ってます。