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20kg太った状態でのフットサル。サポーターフットサル報告とOWLフットサルへの闘志


国分寺で開催されたサポーター系のフットサルに参加してきた。

たまにはプレイヤー目線の記事を書くのもたまには良いかとも思い、OWL magazineの記事として真面目に書くことにした。

最終目標はOWLフットサルならぬOWLサッカーなのである!!

エンジョイフットサルはとても面白いのだけど、実はコートが狭いので身体能力とボールタッチ技術の差が出やすく、初心者は活躍しづらい競技でもある。

なので、エンジョイサッカーはどうかな、と。初心者からのインターセプトを禁止すれば、サッカーのビジョンでフォーメーションを意識しながら動く感覚がつかめるので面白いんじゃないかと。

そのためには22人以上をサッカーコートに集めないといけないのでハードルは高いのだけど、今回のサポーター系フットサルでは30人くらい集まっていた!!

主催者の「太古の森と漆黒の獣」さんの人徳もあるし、呼びかけ方の上手さもあると思うのですが、Jサポ仲間でわちゃわちゃしたいという需要はちゃんとあると見た!!

マリノスサポ対東京サポで、4点ハンデで試合するとかすごく楽しい。あるいは、FWのユニフォームを着ている選手はFWしか出来ないみたいなルールを作るとか!!

さておき、Jサポ系のフットサルに参加してきたのでその時のレポートを。


国分寺駅に集合


朝10時半に国分寺駅に集合。最寄り駅から1時間半かかるのと、前日お酒を飲んでしまいコンディションがだるだるだったので、無事に辿り着くか不安であった。

そして、よりにもよって、乗った電車が快速青梅行きというちょっとの睡眠が命取りになるやーつ。寝ないようにせねばと思いつつ、今回のフットサル参加者が集合しているグループDMを眺めるとなかなか活発に動いているので、そちらを見ながら眠気をやり過ごす。

参加者みんなのグループDMを作るというのは非常に良いアイデアで、流石「太古の森と漆黒の獣」さんだとうならされた。並の度胸では、このような名前を名乗れないことを考えると、本当に凄い人なのだろう。

というわけで、国分寺に到着。初めて降りた感想は、改札前は松本駅と立川駅を足したような感じ。わかる人にはわかる表現。

OWLフットサルにも参加してくれたYちゃんをこっそり誘っていたのだけど、集合場所でいきなり会うことが出来た。この時一緒に喋った20代前半男子のGANZAN氏と、フットサルコートまで3人で話しながら向かったのだが、チームも偶然同じだった。

途中の商店街はFC東京のものであった。


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なかなか「たま感」が強い一枚。国分寺は三田選手推しらしい。ちなみに、三田選手が「たまちゃん」というあだ名で呼ばれている理由は、多摩川に現れたあざらしのたまちゃんに似ているかららしい。ほんとかよ。

フットサルコートへ

フットサルコートにつくとみんな更衣室に向かった。ぼくは自宅からフットサル用の衣装を着てきたので、トレシューに履き替えるだけであった。フットサルやバスケに行くときは、面倒なので常に着替えてから向かっている。

サッカーでは帰り道には着替えて帰る人も多いのだが、バスケでは汗だくシャツだけ交換して、ジャージのまま電車で帰る人が多かった。それに筋肉の付き方や歩き方が特殊なので、バスケをやっている人はすれ違っただけでわかる。

ジャージのままどこかへ行くというのはバスケのほのぼの文化で、どこぞの外国では日本代表のジャージを着たままいかがわしいお店にいって通報雨された選手がいたとかいないとか…… げふげふ。これは突っ込まないでおこう。詳しくは検索して頂きたい。ただ、ジャージのままというのはバスケらしいエピソードだと思った次第。

というわけで旅感を少しだけ出すために行き道の話しをしたけど、ここからはフットサルレポートへ。

ドキッサポーターだらけのフットサル。ポロリは駄目よ、寒いから!


というわけで集まったのは約30名。

浦和レッズが2人。
ヴィッセル神戸が1人。
鹿島アントラーズが1人。
東京ヴェルディが1人。

残りは全員FC東京。

だったはず……。もしかしたらユニフォームの都合で気づかないケースもあったかもしれないけど、基本的には青赤だらけのフットサルだった。

ちなみに、白黒の縦縞のユニフォームを着ている人がいて、「おお……、昔のヴィッセル神戸着ている人がいる……。ややこしそうだから話しかけるのはやめよう……」などと思ったのだが……。

よくよく見たらTEVEZと書いてあった。ユベントスである。どうやらFC東京サポではあるものの、サイン入りユニフォームしか持っていないのでユベントスを着てきたらしい。

というわけでドキっ青赤だらけのフットサルスタート!ぼくは、唯一持っているタカヒデ先生のユニフォームを着て参戦。


15kgという重さについて

私は今年15kg太った。飲んでいる薬の副作用もあったのだが、運動不足と加齢による代謝の減少も大きかった。そして、ゴールデン街を覚えたことも痛かった。帰ってくると2kg増えている恐怖の町、それがゴールデン街。

2月には70kgだった体重はあれよあれよと増え続け、今では85kgに到達している。175cm、85kgなかなか立派な体軀になったものだ。

そして、これだけ体重が増えた状態でフットサルするのは二度目なのだ。秋口に一度やったことがあるのだが、その日はあまりの身体の重さに呼吸困難に陥り、試合の合間はほとんど床で寝転んでいた。

もっともその時は体育館でのフットサルであり、ゴム底の滑らない靴であったため、フットワーク自体は保たれていた。フットワークは踏めるだが、全体的に加重が増えているため、心肺機能に限界が来てしまったというわけだ。

さて今回はどうなるか……。

今回は、ゴムチップ多めの人工芝であった。その結果……。身体が重すぎてまったくグリップが効かず、ありとあらゆる左右のブレで転んでしまうという醜態であった。

もっとも、20代前半のGANZAN氏も、吉本新喜劇ばりにつるつる滑っていたので比較的滑りやすいコートであったとも言える。

身体が重い、とにかく重い。

通常時は、走り出すと「ブワッ」と風を切る音が聞こえてきたのだが、この日に関してはしんどくて一回もスプリントが出来なかった。それでもヘロヘロになった。

そして、走り出したら止まれないという。ポンコツなりにアクセルは壊れていないのだが、ブレーキが全然効かない。たかがフットサルで、サッカー見たいに重心を後ろに残して、3,4歩ステップを踏まないと止まれない。止まっていない状態で切り返すと高確率ですっころぶ。なかなかの地獄である。

思えば15kgというのは、1.5ℓペットボトルを10本身体にくくりつけているのと同様である。筋肉が増えているならいざしれず、筋力は低下した上で、脂質が増えているのでさらに状況は悪い。

それでも「アルゼンチン人FWばりにゴールを狙う」というスタイルは捨てず、果敢にシュートを撃っていったのだが……。

身体が重すぎて軸足が安定せずにインステップやトーキックがミートしないという……。それでも3点くらいは取れたのだけど、もうちょいチャンスはあっただけに無念である。

やはり、前線でボールを抜けて、トラップ&ターンでディフェンスを振り切っているにも関わらず、その後追いつかれることが何回かあったのがいけなかった。ターンも、その後のダッシュも遅すぎるのだ。

ターンの遅さは本当に驚くばかりで、痩せていた頃は、「シュッ」と回れいたのに今は「ぐるーーり」とのんびり回る。回転が遅い分、前を向くのも遅れ、その後ドリブルをするのも遅れる。

サッカーやフットサルにおいて大事なのは、さっさと視界を確保して、情報を得ることと、その情報を賢く使うことだ。GKやディフェンスの位置、味方の狙いを瞬時に見抜き、瞬時に判断してプレーを選択する。漫画『アオアシ』では、選手の首振りが強調されていて、試合のシーンに首振りお化けが大量に出てくるのだが、あれは正しい描写なのだ。

バスケも同様で、恐らくハンドボールも同じだと思う。群衆のカオスの中で、刻一刻と変化する最適な選択を迫られる球技において、良い選手とは常に最適に近い選択をする選手であり、そのための情報取得と処理を行い、最適解を実行するためのスキルを持つ選手である。

ぼくは30才からサッカーを始めた人間なのでボールを操るテクニックはないのだが、バスケをしていたおかげなのか、GKやディフェンスとの駆け引きは得意な方だと思う(経験や技術の割に)。

というのも、技術が高くて、情報も取れている選手でも、常に「怖くない選択」をする場合があるからだ。周りにいないだろうか。ドリブルが非常に上手で、ボールを滅多に失わない割に、得点に絡む動きが皆無な選手が。

こういう選手が、日本の量産型で、色んな事が出来るけどシュートだけを苦手とする選手は非常に多い(我らがキャプテン東慶悟などがその代表)。逆に南米などでは、何にも出来ないけどシュートだけは上手いという選手が多いと聞いたことがある(日本とどの程度の差があるのかはわからないが)。

そういう文脈において、ぼくは下手だけどシュートだけは決められる選手になろうと決意し、どれだけ非難されようがシュートするというオプションを最優先にし、ミドルレンジからでも積極的に狙っていくスタイルだ。

そして、このスタイルを保つためには、ボールストップからシュートまでの速度は非常に重要だ。難しい技術がなくても、さっさと止めて、シュートブロックが来る前に強く打てば、シュートは結構な確率で決まるものなのだ。

それでもレベルが上がってくると決まらなくなってくるため、パスの速度、精度、あるいはこちらの運動速度、シュートの威力、狙い所、GKとの駆け引きなどが問われるようになっていく。フットサルのゴレイロ専門で、しかもかなり上手な人がやっている場合は、ニアの低めにトーキックするようなステップでファー側に浮かせるなどの小細工をしないと決められなくなっていく(そうするとシュートの精度も落ちるので外れやすくなるのもある)。

逆に、ターンやフェイントの速度が落ちると、その分GKに対して不利になる。ターンから独走状態になり、GKと1対1になった結果、ヴェルディサポのHaru10氏にシュートコースを完全に消されて惨めにシュートを外したぼくが放った一言は……

「Haruさん、GKずっとやってたんですか?」

「いえ、まったくのド素人です!!」

ぐへぇ。サッカー観戦者はポジショニングがうまい傾向にはあるものの、どう考えてもぼくのモーションが遅すぎてその間に詰められてしまっている。

こういうシーンが多数あり、入るはずのシュートを何本も外してきた。人知れず、個人東京ダービーでも敗れまくってしまった。

やはり15kgも太るとブレーキが役に立たない。小回りが利かなくなる。そして想像以上に負荷がかかっていたらしく、練習後には左右ともシンスプリント気味という。バスケならともかくフットサルでシンスプリントって……(スネのあたりが痛くなるやつ)。

ちなみにうちのチームは、sho助氏というFC東京サポのYoutuberさんが無双の活躍をして準優勝だった。一見動けなそうなのだけど、確かな勝負強さとショットセレクションで8点くらい取っていた。脱帽である。

FC東京や代表ネタを中心に配信しているそうなので、チャンネル登録を是非どうぞ。

というわけで、俺は身体を鍛え直すぞ!!!

フットサル後は心地良い疲れが身体をまとった。いや、それは嘘だ。心地良いを通り越してしんどかった。帰りの電車でも寝たし、帰ってからも寝た。夜もぐっすり寝た。体力をかなり消耗していたらしい。

たった2時間のエンジョイフットサルでここまで消耗するのは生き物として駄目な気がする。年だからしょうがないと諦めることは出来るが、まだ38才。去年までの東慶悟と同じ年だ(事実誤認)。

ちょっと青赤さん以外わけがわからないかもしれないので補足説明すると、去年までの東の背番号が38であった(だから何だ)。ぼくは、石川直宏世代、イノーハ、駒野、塩田なども同年代である。

まだまだやれるはずだ!!少なくともエンジョイフットサルや草サッカーくらいは何とかなるはずだ。もう少し動けるようにすることと、11人制のピッチで初めてボールを蹴った人を増やして、サッカーの奥深さを伝えるみたいなことはやっていきたい。

あとあとあと、実は味スタがつまらないのだ。だって全然知っている人に会わないから。東京サポの知り合いは100人くらいはいるんじゃないかと思うのだが、ゴール裏の人とは動線が違いすぎるのもあり、誰にも会わずに帰ってくることが多い。

フットサルやサッカーなどを通じて、東京サポの顔見知りを増やす、あるいは他サポの顔見知りを増やすことで、もっとスタジアム通いを楽しくしたい。知り合いに会うことほど嬉しいことはないわけだから。

そんなぼくなので見かけたら是非声をかけて欲しいのですが、うーん、普通の顔だから一回会ってないと難しい気はする。

さてさて、そういうわけで、主催の古代の森と漆黒の獣さんありがとうございました。大変楽しませて頂いたし、今後に向けてやる気もチャージ出来た。

ボールがキープ出来ずに阿波踊りのようにグルグル回っているところを見ているにも関わらず、「中村さんサッカーお上手ですね」と言ってくれた太古の森と漆黒の獣さんの人徳には脱帽である。

阿波踊りというより「あーれー、お殿様お戯れをー」のほうが近いかもしれない。


というわけで、OWL magazineは有料マガジンなので、この先におまけをちょこっとつける。何がいいだろうかと考えた結果、やはり今回は競技よりなのだけど、ビールの話しがしたいと思う。

というわけで有料版テーマはフットサルとビールへ。



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