注文の多いクリエイティブ相談所を始めます。
相談屋さんを始めます。
まずは相談者について。中村慎太郎といいます。本名です。メインの肩書きは作家と名乗っています。31歳まで東京大学の大気海洋研究所というところで、アワビ類の行動と繁殖について研究していました。
ブログのバズ記事を元に『サポーターをめぐる冒険』(ころから)という本を出版し、サッカー本大賞2015という賞を頂きました。
「つくる人を応援する」というコンセプトの書店(渋谷道玄坂にあるBOOK LAB TOKYO)に一年間勤めた経験から、若手のクリエイターで方向性に悩んでいる人が多いことを知りました。思えばぼくも迷いに迷っていたわけですが、常に相談に乗ってくれる方がいたので、何とかやってこられました。
本を出版したのは赤羽にある小さな出版社さんだったのですが、そこから本を出すことに決めたおかげで、良い作品が作れて受賞することも出来ました。これはクリエイターに限った話ではありませんが、整理が得意な人に相談することはとても重要です。
具体的には、約120分間、1対1で語ります。基本は対面ですが、遠方の方は電話やスカイプなどでも対応できます。120分間、全能力を解放して、相談者のことだけを考えます。その場限りの真剣勝負です。
テーマは相談者によりますが、概ね以下のことが出来るかなと考えています。
1.注文の多いクリエイティブ相談所
どういう表現が向いているのかという基礎的なところから、今の表現力を伸ばすにはどうすればいいのか、どんな課題を設定すればいいのか。
そもそもクリエイターとしてどうやって生きていきたいのかという根本的な問いを解決した上で、表現者としてのセンスを伸ばす10年間をどうやって使うかを考えます。
「センスは時代を先駆ける。技術は後からついてくる。」
「創造的な人生の持ち時間は10年だ。設計家も芸術家も同じだ。君の10年を力を尽くして生きなさい。」
映画『風立ちぬ』
表現にはセンスと技術が必要です。センスを伸ばすにはどうすればいいのか、技術を向上させるにはどうすればいいのかは別の問題です。同時にやる必要があります。
センスだけを伸ばすと感受性が豊かな普通の中年になります。表現したいことはあるけど、表現の仕方がわからないわけです。
一方、技術だけを伸ばすと裏方の仕事しか出来なくなります。つまりセンスを、他の誰かに借りる必要があるわけです。
裏方が好きな人は技術を中心に高め、自分とうまくチームを組めるクリエイターを見抜けるようになるべきでしょう。
注目が集まる表舞台に出たい人は、クリエイターとしての能力を高めるだけではなく、セルフブランディングをし、大きな仕事を成し遂げてカリスマを獲得していく必要があります。
何になりたいのか、どうしていくべきなのかを一緒に考えていきます。ぼくはすべての表現に精通しているわけではないので、例えば版画家としてやっていくにはどうしたらいいのかと言われても即答は出来ません。
なので、たくさん質問をして、情報を引き出していきます。答えはすべて相談者であるあなたの中にあります。ただ整理がついていないだけです。将来的にどんな姿になりたいのかのイメージを一旦固めた後で、相談者の中にあるものを整理して、まとめて、良い点悪い点を整理し、どうやって先に進んでいくかを考えていきます。
逆の言い方をすると、相談者の中に何もない場合にはあまり深い話はならないかもしれません。つまり、バイオリン弾きになりたいけど、音楽のことも、バイオリンのこともまったく知らないというケースです。その場合でも、相談しながら色々考えていきますが、相談者の中から引き出せるものが少なくなるので精度は下がります。
もっとも、あなたがやりたいのはバイオリン弾きではなく、大道芸人なのではないかというような、コロンブスの卵的な発想が生まれるかもしれません。ひょうたんから駒が出るかどうかは、相談者の熱意と、ある種の運が必要になりますが、真剣に語り合えばそれだけ確率は高まります。
SNSをどう使うべきかという話になるかもしれないし、どういう本を読んで行くべきかという話になるかも知れません。旅をしろとか、飯を食えとか、運動しろとか、恋をしろというような話になるかもしれません。あなたがどんな料理になるかどうかは、最後の部屋を空けてみるまでわからないのです。
そう、ここは注文の多いクリエイティブ相談所なのです。だから、事前にアンケートにも答えてもらうつもりです。そのほうが時間の節約になるからです。
2.ハイレベルブレインストーミング
注文の多い相談所はクリエイター向けですが、こちらは何でもOKです。育児でも、恋愛でも、仕事上の悩みでも、プレゼン資料の改善でも何でも大丈夫です。テーマが絞れているほうが建設的だとは思いますが、120分の間であれば、複数テーマについて考えてもいいです。あるいは単に整理してほしいということでも大丈夫です。
ありとあらゆる角度から可能性を模索し、新しい価値や発想を生み出せるように全能力を使いたいと思っています。
3.文章力を極限まで高める個人ゼミ
注文の多いクリエイティブ相談所の文章力に特化したものです。
文章には上手い下手があり、見る人が見れば明瞭に差がわかります。ある程度は、好き嫌いによって上下しますが、語彙、論理、構成、表現、親切さ、文体などの項目を見ていくと、概ね順位をつけることが出来ます。
ここでは、どんな文章が書きたいのか、文章によって何を成し遂げたいのかなどを聞き取った上で、相談者が書いた文章を徹底的に添削します。プロのライターであっても、1行あたり2つも3つも赤が入ると思います。
といっても、それは当たり前のことで、ぼくも自分の書いた初稿をそのくらい自分で直します。他人の文章は、その気になれば真っ赤にすることが出来ます。とはいっても、ある程度完成した文章については、「こういう書き方もあり」というような指摘になると思います。逆に、文章が得意でない人の場合には、文法、論理、語彙などについての基礎的な指摘が増えるはずです。
自分で書いた文章は客観視することが難しいです。だから、他人の脳を使うことが有効です。添削されずして文章がうまくなることはないと言う人もいます。
ただ、一つ問題があります。文章というのは自分の分身みたいなものです。書いた瞬間に愛着も生まれます。だから、文章を直されるとショックを受ける人もいます。なので、事前に「どのレベルの指摘を受け入れられるか」を申告してもらいます。良いところ探し中心の激甘ショコラテコースから、弱点を潰していく忖度なしの激辛ハバネロコースまで。
文章がとても苦手な人の場合には、140文字以下のTwitter仕様から初めてもいいかなと思っています。本業のライターではない場合には、2000~4000字程度の文章が書けるかどうかが一つの基準かと思っています。もちろん、ただ書くだけではなく、わかりやすく、魅力的な文章へと高めていきます。
プロのライターの場合には、8000字程度の文章の中で、読者の意識をどうコントロールするかとか、表現の多彩さをいかにPRするかとか、内容を変えずに明瞭さ(読みやすさ)を高めるための細工をどうしていくかなどを話すことが出来ます。
また、書籍化したい企画について、どう企画書を書いていくかという相談にも載れます。こちらについてのは実績多数とは言えませんが、書店員経験からどのような本が好まれるかについてはある程度定見を持っているので、編集者に持ち込む前に客観的な視点を入れることは出来るはずです。
2018年6月12日時点の料金
とりあえず以下の価格でリリースします。様子を見て、月単位で改訂します。
1.注文の多いクリエイティブ相談所
2.ハイレベルブレインストーミング
20歳未満 3000円
21~25歳 6000円
26~30歳 10000円
31~35歳 15000円
36歳以上 20000円
3.文章力を極限まで高める個人ゼミ
料金を検討中。メールでお問い合わせ下さい。
・すべて120分間
・飲食代は各自負担
・平日の11~17時に東京メトロ東西線の某駅まで来て頂けた場合、20%オフ
・年齢は申込日(メールの送信日)のものを適用する
・1と2は基本的には1回のみです。
・メールによるアフターフォローはありません。その場限りの真剣勝負です。
相談所のご利用を希望される方は、件名に「相談の多いクリエイティブ相談所」と記入の上、下記までご連絡ください。
lifeisluck007@gmail.com
クリエイター同士が真剣に語り合うと、思わぬところに着地します。この人とはこういう話になるだろうなとある程度想定しているのですが、不思議なことにお互いが創造もしていなかった結論に至ります。
どこへたどり着くかはわかりませんが、共に考えていきましょう!
文章や音声コンテンツが面白いと思った方は、是非サポートをお願いします!コンテンツづくりのための経費や投資に使わせて頂きます。用途については不定期でnoteに公開します。