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テイキング・サイド ヒトラーに翻弄された指揮者[映画,あらすじ,要約,感想]


ナチス党と芸術 ベルリン・フィルの指揮者 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

 ナチス党が力をつけ、政権を取っていた時代のナチスでは、ナチス党関係者のお気に入りにならなければ、国内での出世は阻まれた。映画界のスターはナチスのプロパガンダに利用されて、中には出世のためにナチスに自らすり寄った者もいたようである
 その時代の後、ナチス幹部はそれぞれ罪への追求を受けた。そしてナチス党員でなかったとしても、ナチスに協力した者も追求を受け、裁判等にかけられた。元プロイセン枢密顧問官のヴィルヘルム・フルトヴェングラーも米軍に疑念をかけられる


時代の犠牲者たち

 ナチスの台頭がなければ、政治と芸術は分離されたままであり、指揮者たちはナチスから逃げ回る必要がなかった。同じ指揮者との権力闘争は避けられなかっただろうが、ナチス関係者さえいなれけば、指揮と権力闘争という二つに気を配ればすむ
 ナチスに余計な力の分配をする必要がなければ、ドイツのオーケストラはより進歩していたかもしれない
 時代に巻き込まれた者たちの悲劇を描いた作品だと思った

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