ハトEV

70's生まれ、田舎育ち、都会暮らし。母親もしてます。生き物の気配がスキです…

ハトEV

70's生まれ、田舎育ち、都会暮らし。母親もしてます。生き物の気配がスキです。自分から何が出てくるのだろうと思って、書いています。

最近の記事

良くも悪くも、冬のハト

寒いと、タカが狩をします。タカは年中狩をしているとは思いますが、冬はハトを狙うようで、血相を変えて(顔は見ていませんが)ハトを主としてドーブやスターリンなどが、四方八方に飛び狂うので、「狩だな」と窓から顔を出すと、教会のクロスの上や高いビル上のフェンスに、その大きなシルエットを見ることができます。あれだけ全力で飛び続けたら、どれだけお腹が空くんだろうと思います。ハトが専門の会社のサイトによれば、ハトは1日に自分の体重の10分の1の重さの食べ物を食べるんだそうです。 小さい野

    • かたつむり

      4年前のこと、娘が小学校のクラスペットの世話係をしていて、夏休みに入ると二週間くらいだったかの間、かたつむりをうちで預かることになった。幅32センチ、奥行き23センチの水槽に、土と野菜クズと、プラスチックのキリンやライオン、象もいただろう、そういうのが入っていた。かたつむりはブルックリンにある担任の先生の庭にいたんだそうで、殻の直径2センチ弱くらいで、ベージュの地に濃い茶色の線がある。最初は小ぶりの金魚鉢に二匹入れていたんだそうだ。 うちに持ってきたときは十何匹といて、水槽

      • noteと、個人的にめくれたカード

        実は今回の書き始め、おとといあった近所の火災(上の写真は翌日の様子)から起こった、交通上の混雑に遭って感じた緊張の話から、コロナの話に移って「緊張と不安」のことを書き出したら随分長くなりそうだと途中で思ってやめて、いきなり「つまり私は地球上の子供達が心配なんだ」という所に落ちました。 そういうわけで、前の方は消して、ここから書くことに。 もともと心配が多い私です。心配してもキリがなくて不毛だとわかっていながら、どうしてよいやらわかりませんでした。心配をしていることがいいと

        • おばあちゃんが歩いてくる

          おばあちゃんがうちまで来るには、脇に家のポツポツと並ぶ坂を上がって、角を曲がり、両脇が田んぼの一本道を下りてくる。その田んぼからの道はうちの玄関からよく見えて、自転車の中学生とか軽トラックとか、猫とか、ゴム長を履いた人が農具を持って歩いているのがわかる。そこから出ている細い道を来れば、ここの玄関だ。 私がまだ中学生の頃、うちにはK太という柴犬の雑種の犬がいた。おばあちゃんにはしょっちゅう会うわけではなかったが、K太にとっては見知った仲だった。おばあちゃんはその日、ぜんまいを

        良くも悪くも、冬のハト

          スズメキビキビ

          ニューヨークに来るまで、スズメの砂浴びは見たことがなかった。夏、まだらに芝の生えた公園の一角に、スズメが何羽かバタバタやっている。乾いた土が蟻地獄の罠みたいに逆円錐にいくつか凹み、その一つに1羽が飛び込むと、勢いよく胸を左右にゴシゴシバタバタッ、下腹部をゴシゴシバタバタッ、これでもかこれでもかと言わんばかりの熱の入った擦りよう。全身を使って胸と下腹部を交互に繰り返す、何たる集中と運動量。私がやったらと思うだけでフラつく。もふもふの下にムキムキの筋肉を思う。他の凹みでもそれぞれ

          スズメキビキビ

          電信柱で一句

          K太は柴犬の雑種のオスで、子犬の時から脚が内股というのか何股というのか、お座りが横坐りになる。散歩に出て電柱などに縄張りを主張する。クンクンして、右か左かとやって、ついに立ち位置を決めると、前を向いて片脚をあげ、シーっと始め、脚が徐々に上がってもう片方も上がって逆立ちになり、こちらがハラハラしてると先方は涼しい顔でオットットとあちら側に着地、無事終えるのだった。当時小6か中一の私は、「K太すごいな!」「こんな風にトイレができたら生きていてもっと楽しいのかもしれない」と思ったの

          電信柱で一句