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電信柱で一句
K太は柴犬の雑種のオスで、子犬の時から脚が内股というのか何股というのか、お座りが横坐りになる。散歩に出て電柱などに縄張りを主張する。クンクンして、右か左かとやって、ついに立ち位置を決めると、前を向いて片脚をあげ、シーっと始め、脚が徐々に上がってもう片方も上がって逆立ちになり、こちらがハラハラしてると先方は涼しい顔でオットットとあちら側に着地、無事終えるのだった。当時小6か中一の私は、「K太すごいな!」「こんな風にトイレができたら生きていてもっと楽しいのかもしれない」と思ったのを覚えている。
あの時自分が実際にそれをやってみていたなら、脳のどこかの何かが外れて、鬱々悶々とした低空飛行の視界がそこで変えられたかもしれないと、今思う。
そこで一句
我が犬と 共に側転 トイレする 夏草に立ち 電信柱
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