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ご自愛が苦手でも、自分を責めないことからはじめよう

わたしは心身のコンディションが低下しているとき、自分を責めてしまうことがあります。そんなとき、どうしたらいいのか? を自分なりに考えて、自分のためにつづってみました。

似たようなことを感じている方が、何かを持ち帰っていただけたらうれしいです。


「自分を責める」のは、具体的にどんな状態のとき?

心身のコンディションが大きく低下していたきのう。どんな状態かというと、生理痛による腹痛と頭痛のコンボ。体が鉛のように重い。メンタルも下降気味。

前日から出社する気満々でお弁当をこしらえていたのに、朝から体が動かない。頭が働かない。漢方薬を服用しておくなどの対処をしていても回復できず……。

「まぁ、そんなときもあるよね」と割りきって休める日もあるけど、きのうはメンタルもだいぶ落ちていて、自分を責める癖が出ていた。

いろいろ進めたいのに、全然頭が働かない、ダメじゃん。
ゴミのような生産性。
きょうは何の役にも立っていない。

書きだすと言葉がけっこうキツめ……。こんな言葉が頭のなかに浮かんだり、口にしたりしていた。

「体調が悪くて、頭が働かない」というファクトに対して、「ダメ」「ゴミのような生産性」と自己卑下し、自分を苦しめるような言葉で頭のなかを埋め尽くしてしまっていた。

ちなみに体調を崩している他者に対して、そんなことは思わない。どんな言葉をかけるのかというと……

そんな日もあるよ。無理しないでね。
いつも頑張ってるから、きょうはゆっくり休んで。
あたたかいものでも食べて、しっかり寝てね。

周りの人にはこういう言葉をかけられるのに、どうして自分には攻撃するような言葉を使ってしまうんだろう。自分を責めたところで何もプラスには作用しないし、自分をより苦しめてしまうのに……。

例)
・心身の不調。思いどおりに動けない
  ↓
・その状態の自分を責める
  ↓
・自分を責めて自己嫌悪・罪悪感が生まれる
  ↓
・ますますメンタルが落ちる

いまは客観的に自分の状態をとらえているので「不毛でしかないなぁ」と思うけど、渦中にるとそれすら気づきにくく、負の連鎖に陥ってしまうことがある。振り返ると、体調不調の症状自体よりも、自分を責めることによる罪悪感や自己嫌悪のほうがつらいかもしれない。

以前「よく悩むあなたへ」というnoteでも書いたけど、自分を「大切な人のように扱う」のはまだ上手にできないし、わかっていても全然できない日もある。とくに心身のコンディションが落ちて、思いどおりに動けないときは自分を大切に扱うどころか、真逆の「自分への攻撃」が出やすくなるように思う。

何ができそうか考えてみた

心身不調のときにたまに発動する「自分を責めてしまう」癖を手放していきたい。よりよく生きるために、少しずつでも変わっていきたい。そのためにどんなことができるか? を自分なりに考えてみた。

1)何もしない、休む

心身ともに不調なときは、何もせず何も考えずに休む。不調時はガス欠状態。視野が狭くなり、ついネガティブなことを考えやすい。何かを進めたくてもパワー不足でベストアクションがとれない。まずは、休んで回復を待とう。

2)お守りみたいな本を開く

心身の状態がどん底のときは、休み方やリラックスする方法すらわからないときがある。そんなときはプロに頼る。不調のときにすぐ開けるお守りみたいな本を家に置いておくだけでも安心する。

心身のコンディションがとくによくないときの対処法は、伊藤絵美さんの『セルフケアの道具箱』がとても参考になる。認知行動療法、スキーマ療法などの理論をもとにした100個のセルフケアワークが掲載されていて、不調時にすぐできるものばかり。

(追記)もうひとつは、心療内科医・鈴木裕介(Dr.ゆうすけ)さん監修のご自愛本。誰でもできるご自愛が20個紹介されていて、なかでも「思いっきりだらける」項の「休み方と罪悪感の話」は、やさしく染みわたる。

3)他の人にも言える? と問うて立ちどまる

自分を責め続けてしまうとき、「その言葉、周りの人にも言えますか?」と問うてみる。他者も自分も同じ人間、そりゃ傷つく。責める言葉をふりかざしそうになったとき、すこし立ちどまることができるかもしれない。

休んで体調がすこし回復してきたら……

4)想いを書き綴る

自分を責めてしまうのは何か理由があるはず。その裏にどんな感情があるのかを感じてみる。焦り、悲しみ、虚しさ……? 誰にも見せないことを前提に、こころの奥底の気持ちを書きだしてみる。どんな出来事から、どんな感情が生まれるのかを観察する。出てきた感情は否定しない。書きだして可視化するだけでなんだかスッキリすることも。

5)安心できる人に話す(プロに頼る)

自分を責めて苦しいときは、安心できる人に話を聴いてもらう。わたしはプロのセラピストやコーチに頼ることもある。すごくしんどい状態じゃなくても頼っていい。むしろ、すごくしんどくなる前にカウンセリングなどは受けたほうがいい。そう思えるだけでなんだか安心できる。

対話は、ひとりで想いを書き綴ったり感情のモニタリングをしたりするだけでは辿りつけない大きな「気づき」があり、解決策につながることもある。自分の癖はもしかしたら根深い原因などがあるかもしれない。他者との対話を通じて、自分と深く向き合ってみる。

▼オンラインカウンセリングが受けられるcotree

まとめ:不調時に自分を責めそうになるわたしへの手紙

体調がわるいとき、メンタルが落ちているとき、何もできないからってそんな自分を責めなくてもいい。

心身不調は、自分が人として「悪い」「ダメ」なことを示しているわけじゃないよね。ただのそのときの状態。体調もこころも、好調なときもそうじゃないときもある。

自分を責めそうになったら、とにかく休もう。思いきり休もう。休むことを許してあげていいんだよ。

もしできれば、自分自身を大切な人のように励まし、労わる言葉をかけてあげてみて。

でも、コンディションが下降気味のときはパワー不足で視野が狭くなり、ネガティブに考えやすい。自分にやさしくしたり、認めたり、許したりすることすらむずかしいときもあるよね。

そういうときは、できなくてもいいよ。でも、最低限「自分を責めない」ことだけでも意識してみて。

自分を苦しめないこと、自らをよりマイナスな状態にしなくてもいい。
自分がどんな状態であっても、粗末に扱わなくていい。

周りの人を大切にするように、もっと自分を大切にしてもいいんじゃないかな。

ご自愛が苦手でも、下手でもいい。
まずは、「自分を責めないこと」からはじめてみよう。




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