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[四柱推命] 滴天髄 通神論7-8 天干 己 [和訳 現代語訳]

皆さま、こんにちは。波濤ろく🌊です。
前回のテーマは「天干 戊」だったわね🗻戊土は言わば、万物を養う大地みたいなもの。土行というのは、特定の季節ではなく土用に旺じるというちょっと特別な存在。特定の季節に肩入れすることがないからこそ、中庸を得て正しくあるべき🎯戊土は、その「地」としての正しさを脅かす寅申の冲を非常に嫌う🐯🐵衝突に巻き込まれることなくどっしりと構えるのが、戊土のあるべき姿ってことね💖
詳しくは前回の記事をチェック✨

今回のテーマは「天干 己」。早速見ていきましょう🏃‍♀️💨

⚠️原文として載せている『滴天髄闡微』には、命式例が数多く取り上げられておりますが、割愛させていただきます🙇‍♀️
⚠️和訳、現代語訳の正しさについては保証いたしません💦
⚠️押さえておきたいポイントに「💡」印を付しています。

✅原文

💡1 己土卑濕,中正蓄藏。
💡2 不愁木盛,不畏水狂。

💡3 火少火晦,金多金光。
💡4 若要物旺,宜助宜幫。

🌸原注

5 己土卑薄軟濕,乃戊土枝葉之地,亦主中正而能蓄藏萬物。
6 柔土能生木,非木所能克,故不愁木盛;
7 土深而能納水,非水所能蕩,故不畏水狂。
💡8 無根之火,不能生濕土,故火少而火反晦;
💡9 濕土能潤金氣,故金多而金光彩,反清瑩可觀。
💡10 此其無為而有為之妙用。
11 若要萬物充盛長旺,惟土勢深固,又得火氣暖和方可。

🌸任氏

12 己土為陰濕之地,中正蓄藏,貫八方而旺四季,有滋生不息之妙用焉。
13 不愁木盛者,其性柔和,木藉以培養,木不克也。
14 不畏水狂者,其體端凝,水得以納藏,水不沖也。
💡15 火少火晦者,丁火也,陰土能斂火,晦火也。
💡16 金多金光者,辛金也,濕土能生金,潤金也。
17 柱中土氣深固,又得丙火去其陰濕之氣,更足以滋生萬物,所謂宜助宜幫者也。

✅和訳 現代語訳

💡1 己土は低く湿っていて、中正の性質を持ち、万物を蓄える力がある。
💡2  木が多くなることを心配せず、水が激しくなることを恐れない。

💡3 火が少ないと火は暗くなり、金が多いと金は光る。
💡4 万物を繁栄させるためには、助け合うことが必要である。

🌸原注

5 己土は低く柔らかく湿っていて、戊土は枝葉の地であり、中正の性質を持ち万物を蓄える力がある。
6 柔らかい土は木を生じ、木に剋されることはないため、木が多くなることを心配しない。
7 土が深いと水を蓄え、水に押し流されることはないため、水が激しくなることを恐れない。
💡8 根のない火は、湿った土を生じることができないため、火が少なくなると火は暗くなる。
💡9 湿った土は金の気を潤すため、金が多くなると金は光り輝き、清らかで明るく見える。
💡10 これが無為でありながら有為な妙用である。
11 万物を繁栄させるためには、土の勢いが深く強固であり、更に火の気を得て暖かくすることが必要である。

🌸任氏

12 己土は陰湿な地であり、中正の性質を持ち万物を蓄え、八方に広がり四季(四つの季月)に旺じ、絶えず繁栄し続ける妙用がある。
13 木が多くなることを心配しないのは、その性質が柔和であり、木が育つための土となり、木に剋されないからである。
14 水が激しくなることを恐れないのは、その性質がしっかりしており、水を蓄えることができるため、水に押し流されないからである。
💡15 火が少なくなると火が暗くなるのは、丁火のことであり、陰土は火を取り込むため、火が暗くなるからである。
💡16 金が多くなると金が光るのは、辛金のことであり、湿った土は金を生じさせ、金を潤すからである。
17 柱の中で土の気が深く強固であり、更に丙火を得てその陰湿な気を取り除くことで、万物を更に繁栄させることができる。これが助け合うことが必要であるとされる所以である。

✅波濤ろく🌊の解釈

1、5、12 まずは己の基本的な性質から。己土は柔らかく湿った土であり、中正で万物を蓄える力を持っている。土としての性質は、固く重い戊土とは対照的ね。

🌸春の己土

春は木行が強い季節、己土にとっては木剋土で死令にあたる。

2、6、13 春は草木の成長盛んな季節であり、土にとっては養分を吸い取られるためあまり良くないように感じる🌳しかしながら、己土は柔らかい土のため、木の成長を助けてなお余る力を持っているみたい。その力は、前述のとおり「蓄える力」🏦植物の根をしっかりとホールドする力であり、戊土の「生じる力」とは少し性質が違うような気がする🤔

🌞夏の己土

夏は火行が強い季節、己土にとっては火生土で相令にあたる。

3、8、15 ここでは火が強いときについては述べられていない🔥弱い火(無根の火)には、土を生じる力がないと述べられている。火が少ないと火が暗くなる、って当たり前過ぎて解釈が正しいのか、怪しいところ🌃

むしろこれは丁火の話で、命式中に丁と己がある場合、丁は己を生じようと力を注ぐけれど、己土は湿っているため上手くいかない。その結果、火生土の効果が大して得られないまま、力を洩らした丁は暗くなってしまう🔅

10 己を日主とした場合、丁は偏印にあたる。偏印は食神を剋すことから倒食とも言われている。食神は衣食住を司る通変星であり、上手く働けば大いなる福分をもたらしてくれる。食神を剋そうとする丁の気を洩らすことを「有為な妙用」と述べているのかしら?🤔

11、17 己土のじめじめした性質、中正だし万物を蓄える力もあるから、決して悪いものではないのだけれど、命式中に丙火があれば、よりその力が発揮できるみたい🌞日主が陰干であることは、恐らく人間性にも影響を与える。陰干特有のちょっとじめっとした性質を、丙火が取り除いてくれる、と解釈。

🍂秋の己土

秋は金行が強い季節、己土にとっては土生金で休令にあたる。

3、9、16 金、特に辛金は、己土が洩らした気を受けて清らかに明るく輝くと述べられている💎

10 己は偏印(倒食)である丁の気を洩らす。それと同時に、己は食神である辛を生じ、その働きを力強くサポートする💪つまり、日主が己の場合は、食神は偏印からの剋をあまり受けず、健やかに働くことができる。それが己の「無為でありながら有為な妙用」である。と、解釈したわ💖

⛄冬の己土

冬は水行が強い季節、己土にとっては土剋水で囚令にあたる。

2、7、14 強い水を制御する必要があるけれど、水が強いことによる弊害については恐れることはないと述べられているわね🌊なぜならば、己土には、水が荒れ狂ったとしてもそれを「蓄える力」があるから。あまりにも力量差があったら、逆剋もあり得るけれど、そうでなければ、己土と水の関係においては「土剋水」が当たり前に作用するということね😌🗻

今回はここまで✨
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次回をお楽しみに、拜拜👋


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