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[四柱推命] 滴天髄 通神論9-2 干支総論 [和訳 現代語訳]

皆さま、こんにちは。波濤ろく🌊です。
前回のテーマは「干支総論」第1回。十二運についてだったわね。
🔸十二運とは、干の力量や状態を表す指標のようなもの。人の一生に準えた名称がついているけれど、その名称、字面自体に意味はない🙅‍♀️
🔸陽干は会局生支に長生を配し順行、陰干は会局生支に死を配し逆行。この配列を陽生陰死という(陰陽区別しない配列は同生同死)。陽生陰死は広く採用されている説ではあるけれど、論理的かと言われれば確かに疑問は否めないところ🤔
詳しくは前回の記事をチェック✨

今回のテーマは「干支総論」第2回。早速見ていきましょう🏃‍♀️💨

⚠️原文として載せている『滴天髄闡微』には、命式例が数多く取り上げられておりますが、割愛させていただきます🙇‍♀️
⚠️和訳、現代語訳の正しさについては保証いたしません💦
⚠️押さえておきたいポイントに「💡」印を付しています。

✅原文

💡1 天地順遂而精粹者昌,陰陽乖悖而混亂者亡。

🌸原注

💡2 不論有根無根,俱要天覆地載。

🌸任氏

💡3 取用干支之法,幹以載之支為切,支以覆之幹為切。
4 如喜甲乙,而載以寅卯亥子,則生旺,載以申酉,則克敗矣;
5 忌丙丁,載以亥子則制伏,載以巳午寅卯,則肆逞矣。
6 如喜寅卯,而覆以甲乙壬癸則生旺,覆以庚辛,則克敗矣;
7 忌巳午,而覆以壬癸則制伏,覆以丙丁甲乙,是肆逞矣。
💡8 不特此也,幹通根于支,支逢生扶,則幹之根堅,支逢沖克,則幹之根拔矣。
9 支受蔭於幹,幹逢生扶,則支之蔭盛;
10 幹逢克制,則支之蔭衰矣。
11 凡命中四柱干支,則顯然吉神而不為吉,確乎凶神而不為凶者,皆是故也,此無論天干一氣,地支雙清,總要天覆地載。

✅和訳 現代語訳

💡1 天地が順調に巡り、精粋な(まじりけのない)者は繁栄する。陰陽が反発し、混乱する者は滅びる。

🌸原注

💡2 根があろうがなかろうが、いずれにしても天が覆い地が支えることが重要である。

🌸任氏

💡3 干支を用いる方法について、干は支によって支えられることが重要であり、支は干によって覆われることが重要である。
4 例えば、甲乙を喜ぶ場合、寅卯亥子で支えるならばその命運は盛んであるが、申酉で支えるならば打ち負かされて衰える。
5 丙丁を忌む場合、亥子で支えるならば制御されるが、巳午寅卯で支えるならば自由に振る舞う。
6 例えば、寅卯を喜ぶ場合、甲乙壬癸で覆うならばその命運は盛んであるが、庚辛で覆うならば打ち負かされて衰える。
7 巳午を忌む場合、壬癸で覆うならば制御されるが、丙丁甲乙で覆うならば自由に振る舞う。
💡8 このようなことに限らず、干が支に通根しており、支が生扶を受けるならば、干の根は堅固である。支が冲剋に会うと、干の根は抜けてしまう。
9 支は干に覆われることで恩恵を受けるが、干が生扶に会うと、支の恩恵は盛んになる。
10 干が剋され制御されると、支の恩恵は衰える。
11 命中の四柱干支において、明らかに吉神でありながら吉をもたらさず、確実に凶神であっても凶をもたらさない場合があるが、全てこれが理由である。天干が一気であろうと地支が双清(互いに干渉せず清らか)であろうと関係なく、総じて天が覆い地が支えることが重要である。

✅波濤ろく🌊の解釈

今回のテーマは「干と支の相互関係」、所謂「通根、透干」について。和訳 現代語訳を一読してもらえれば、言いたいことは理解できるんじゃないかしら?👍

2、3 命式中の干や支が上手く働くためには……

  • 干であれば、その干を生扶する地支が必要【4】。

  • 支であれば、その支を生扶する天干が必要【6】。

天干の通根について、どの干がどの支に通根するかは蔵干論に関わってくるので諸説あり。私が採用している説をまとめると以下の通り⬇️もちろん、今後の実践や調査を通じて説を変える可能性があるわよ。

👩‍🏫ワンポイント解説 通根

🌱干が通根する支 まとめ

$$
\def\arraystretch{1.6}
\begin{array}{|c||c|c|c|} \hline
\textbf{干} & \text{方局} & \text{会局} & \text{その他} \\ \hline\hline
\text{甲乙} & \text{寅、卯、辰} & \text{亥、卯、未} & \text{-} \\ \hline
\text{丙丁} & \text{巳、午、未} & \text{寅、午、戌} & \text{-} \\ \hline
\text{戊己} & \text{-} & \text{辰、未、戌、丑} & \text{寅、巳、申、亥 (生支)} \\ \hline
\text{庚辛} & \text{申、酉、戌} & \text{巳、酉、丑} & \text{-} \\ \hline
\text{壬癸} & \text{亥、子、丑} & \text{申、子、辰} & \text{-} \\ \hline
\end{array}
$$

  • 通根には、強い通根と弱い通根がある。

  • 通根の強さは、❶同一五行(強)、❷支が干を生じる(やや強)、❸それ以外(弱)、の順。

  • 根となる支が冲剋されると、支が根としての役目を果たさなくなり、干を支えられなくなる【8】。


今回はここまで✨
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次回をお楽しみに、拜拜👋

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