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「期待するなと言われても・・・」

息子は不登校中でも、大きな行事だけには参加してきた。
主に運動会、移動教室など。

不登校になってから、運動会は一度も欠席した事はない。
練習はオンラインで見本を見てやって、みんなと合わせたのは本当に本番が初めてという時もあったし、放課後先生にマンツーマンで教えてもらって当日を迎えた事もある。
近年では練習の体育の時間だけ出席したりもした。

普段学校へ行っていない子がみんなの中に飛び込める。
その勇気があるなら、教室にもこの、勢いで入れるハズ・・・!
という期待は何度も外れた。
その度に「どうして・・・」と落ち込み、本人にも詰め寄ってしまう事もあった。
「期待するからガッカリもする。なら最初から期待しない方がいい」と自分に言い聞かせた。
周りの相談してた人にも言われた。

でも・・・・・・
無理でしょ。
そりゃ期待するでしょ。
楽しそうに行ってるんだもん。
もう、期待してしまうのは、条件反射的なものだと思った。
例えば火に手を近づけたら「アチッ!」ってなる。
その速度と同じくらいのスピードで期待してしまう。
だから、もう仕方ないから、そう感じてしまう自分を否定せず、その後で、「そりゃ期待するわ。でもまぁ行けないんだったらしゃーないよね、うんうん」と自分の気持ちをなだめた。

自分の気持ちを否定するより、なだめる方が精神衛生上、良かった。

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