カードゲーム思考

対話する際、頭の中に持っていてほしい思考がある。

自分と相手にはカードという手札があり…話術を用いて手札を切らせていくというイメージだ。

そのカードの名は…"情報"。相手にどれだけ情報を切らせるかが勝負の鍵となる。

それでは、この思考を用いて対話をするとどうなるかを綴っていこう。

情報を相手に切らせるという事は、相手を理解できるという事だ。理解すると、お話は広がるし、好感度も上がる。そして関係性も発展していくだろう。…自分の理解者を煙たがる人なんてほぼいないはずだからね。

この思考を脳内で描けば、ゲーム感覚で、尚且つ相手に情報を切らせるという感覚に、自然となる事ができる。これで人間関係が構築できる、効果的な思考という事は理解して頂けただろう。

だが、この思考には難しい部分が存在する。それは…どう手札を切らせるかだ。それについては、思考とは別の対話時の言動・行動(傾聴・共感・称賛・拡張)がお役に立てると思うので、引き続き読み進めて頂きたい。

…一つ小技を授けるならば、自分の手札の切り方になるだろうか。

「この間の休みに財布落としちゃうトラブルがあったんですよー!いやぁ、散々でしたw…ちなみに○○さんは休日、どんな事をしてるのですか?」

このように自己開示という目線で手札を一枚切り、相手の手札を切らせ、そのままその情報を用いて連鎖で情報を獲得するというのが自分の手札の使い方だ。

人は自己開示されると自分もしなければならないと思ってしまう生き物。その人間の原理原則に基づいた心理を上手く利用していこう。

ここまでがカードゲーム思考のお話である。対話時にはゲームのような感覚で役立ててほしい。

盤上の遊戯、その勝利者は──君だ。

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