【対人関係で悩む人へ】知らない内に周りを敵にしてしまう人の心理3選
こんにちは~池さんです(#^^#)
今日は特段風が強く、頑張ってセットした髪型が一瞬で崩れてしまいました(´;ω;`)
さて、本日のテーマはこちら!
「知らない内に周りを敵にしてしまう人の心理3選」
あなたの周りには、何だかいつも相手の悪いところを見つけたり、成果を絶対に認めず蔑んだりする人はいませんか?
そのような人と一緒に居ると、その人の思考がうつったり、心理的にしんどくなったりすることがあるので注意が必要です。
今日は、そうした人の心の中を少し覗いてみて、心理学的に解説を入れていこうと思います😊
相手のネガティブな側面ばかり目に付く
世の中には、どうしても相手の弱い部分や苦手なところにばかり注目する人がいます。
他のも、「だって…」「でも…」と中々相手の発言を肯定せず、否定ばかりする人もいます。
このような心理は人間なら誰でも少なからず持っていたり、感じたりしたことはあるでしょう。
しかし、誰でも悪いところや短所ばかりではなく、反対に良い面や長所もあるものです。
多くの人が、相手にはポジティブな面もネガティブな面も両方持っているものだと納得できるでしょう。
ただ、周りに人を寄せ付けず、「性格が悪い」と倦厭(けんえん)される人がいます。
その人は、「ネガティビティ・バイアス」の傾向が強いと言えます。
ネガティビティ・バイアスとは、評価的にポジティブな情報よりもネガティブな情報の方が情報価が高く、人が行う判断に大きな影響を及ぼす傾向があることを指す。 出典先:心理学辞典
つまり、相手の否定的な側面に多くの価値を見出しているということです。
もう少し分かりやすく説明すると、「相手の否定的な側面に目を向けることで、そこからネガティブな影響を受ける前に回避しようと行動が取れる、もしくは自分を安心できる環境に身を置こうと行動することに繋がる」のです。
要するに、”自分を守るために”相手の悪い部分に過剰に反応し、距離を取ることで安全を確保するという考えです。
相手の良い結果は環境や運、悪い結果は人格のせいにする
これは相手の成功や失敗をどう捉える傾向にあるかというお話です。
例えば、
今月の商談が上手くいき、会社の業績を大幅にアップさせた社員A
第一志望の大学の受験に落ちてしまい、浪人が決定した学生B
という二人の人物がいたとします。
あなたは社員Aの「成功」と学生Bの「失敗」をどう見ますか?
「社員Aは日頃から商談に向けて準備をしてきたのだろう」
「学生Bは勉強量が足りなかったから落ちたんだろう」
など、様々な背景が思い浮かびますよね。
実際の真相は分かりませんが、この成功と失敗の見方が著しく偏っている人がいます。
例を挙げると、
「社員Aは上司のコネを使ってたまたま上手くいっただけだ」
「学生Bはそもそもそんな大学に行けるはずない」
といった具合です。やや味方に偏りがあり、考えに柔軟性が乏しく断定的な表現になっています。
こうした人の心理は、「原因帰属理論」で考えることができます。
原因帰属論では、主要な成功・失敗の原因としては、”能力”、”努力”、”運”、”課題”の困難さが挙げられるが、各現員が「原因の所在」「安定性」「制御可能性」の各次元上でどう位置付けられるかにより、特定の感情や達成への期待が生起する。 出典先:心理学辞典
つまり、成功や失敗は
・その人の「中」に原因があるのか「外」に原因があるのか
・その原因はたまたまあったのか、安定してあるものなのか
・その原因はコントロールできるものなのか、できないものなのか
という3つの軸から、結果の解釈をすることが望ましいという理論です。
上記の社員Aの例では、
・社員Aの「中(実力、能力)」にも、「外(上司のコネ、運)」にも原因があると考えられる
・上司のコネや運はたまたまかもしれないし、実力は能力なら安定して出せるかもしれない
・実力や能力はコントロールできる(伸ばせる)が、上司のコネや運はコントロールできない
など多面的に見ることができる。
しかし、相手を敵に回してしまうような人が考える思考は、相手の良い結果は環境や運、悪い結果は人格に原因を求めるということである。
つまり、成功は相手の努力や能力などのコントロールできる安定した力のおかげではなく、相手の環境や運などコントロールできない偶発的な力のおかげであると思うし、失敗は相手の環境や運などコントロールできない偶発的な力のせいではなく、相手の努力や能力などのコントロールできる安定した力のせいだと思うのである。
その方が、相手の成功に嫉妬することなく、相手の失敗に納得することができるのです。
相手に活躍されると自分の価値や自尊心が低下する
最後に、上記で挙げたような考え方や思考をする人の背景に、その人自身の自尊心も影響しているというお話をします。
要は、これまで述べたような考え方に至るのは、自身のガラスのような繊細な心を保護するためであると言えます。
「自分を挙げるのではなく、相手を下げること」が重要なのです。
ここでは、「認知的不協和」という観点から解説していきたいと思います。
認知的不協和とは、自己と周囲の環境についてのあらゆる知識において、AとBという2つの認知が互いに矛盾を起こす状態のことであり、人はそれを心理的に不快と感じて、それを低減したり回避しようと試みる。 出典先:心理学辞典
つまり、頭の中で不都合な感情や認知が芽生えたら、それを解消しようと考えの全部または一部を変える心の働きが起こるのです。
例えば、
「私があんなに頑張ってアイデアを仕上げたのに、C子の方を採用するなんて…あの子何かインチキをしたに違いないわ」と考えたとします。
根底には、相手の成功や活躍が自分にとっては”不快”なのです。
その不快の背景には、自分の自尊心や価値が脅かされるのではないかという恐怖や不安が潜んでいます。
それを低減するために、相手を攻撃したり評価を下げたりして心の安定を保っているのです。
実際にそう思っているかどうかは二の次で、まずは自分の心を守っているのです。
まとめ
今回は、「知らない内に周りを敵にしてしまう人の心理3選」と題してその人たちの心の中を解説しました。
今回の結論を簡単に要約すると、「人から遠ざけられる人は、一面的な見方しかせず、多面的な見方ができない。その背景には、自身の自尊心の低さというその人の課題が隠れている」です。
自分の価値を上げるのではなく、相手の価値を下げることで自分が傷つかずに心の安定を図れるのでしょう。
繰り返しになりますが、そのような人と一緒に居ると、その人の思考がうつったり、心理的にしんどくなったりすることがあるので注意が必要です。
そのような思考に至るまで、長い時間をかけて形成されたものなので、すぐに変わるものでもないですし、その心理を指摘したからといって改善に向かうものでもありません。
その人自身が自分でそのような心境に至った背景をしっかり内省し、考えや思考を変える努力をすることが大切なのです。
それは決して周りがはやし立てるのではなく、自分で気づいて行う必要があります。
内省を促すような質問や問いかけをすることで相手の気づきが生まれるかもしれませんね。
本日のお話は以上になります。
今日も素敵な1日になることを願っています。池さんでした(#^^#)
では、また明日お会いしましょう😊
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