ルビはRubyが語源だったなんて【2021/09/17】
noteのクリエイターにとっての朗報!note記事にルビ(ふりがな)をふれるようになりました! Webなどでルビを横にふれず、(ルビ)で表記するのが、とても悩ましかっただけに、noteのカイゼンには敬意と感謝を表したい。
本気と書いて、マジだぜ! は、
本気になるわけだ。これはすごい!
祝!noteルビ解禁のついでに、マニアックなルビのお話を。ルビの語源は、英語のRubyで、もともとは約5.5ポイントの活字の名称。イギリスでは活字の一部のサイズを宝石で呼んでいたそう。知らなかった‥。
ちなみに、6.5ポイントが「エメラルド」、5ポイントが「パール」、4.5ポイントが「ダイヤモンド」。小さいほうが高価なイメージ。12ポイントの「バイカ」はどうも宝石じゃないみたいだ。1インチに10文字入る、12ポイントのタイプライター活字のことだと思う。
新聞業界には、2種類のルビがある。私の職場では、「単ルビ」と 「複ルビ」と呼んでいる。例を挙げよう。
自由自在
上記は、複ルビ。一文字に分解して、ぞれぞれのふりがなを振るスタイル。
では、単ルビとは?
祝詞 神楽
2文字以上の熟語全体に、一つの訓読みを当てた「熟字訓」が、だいたい単ルビの対象となる。1文字ずつふりがなが触れないケースである。
神楽。パッと見はどうってことないけれど、よーく見ていたら、ちょっと違和感を覚えないだろうか。
「この単ルビを、複ルビに修正してほしい」。紙面データを完成させる締め切り間際に、校閲者からよく指摘される。編集者としては、単ルビでないといけない熟字訓が複ルビになっていたら直さないといけないけれど、複ルビが単ルビになっていても、読者は気付かないとじゃないかと思ってしまう。それよりも、ギリギリになってテキストを修正して、別の箇所にミスが乗じるリスクを冒したくない。
毎日、時間との闘いの中、より良いものを届けようと努力しているつもりだ。小さなルビ一つをめぐっても、それぞれの持ち場が、状況によってせめぎあい、侃々諤々(面倒なので単ルビ)しながら作っている。そんなものづくりの現場が、私は結構好きだ。
*すてきな画像は、みんなのフォトギャラリーから marikoootaさんの作品をお借りしました。ありがとうございました。
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