太ゴシックのフォントのカタナカがトレンド?【2021/11/01】

太いゴシックのフォントのカタナカが最近、目につく。街でポスターや看板の文字を見かけて、ふと気が付いた。

「カタカナTシャツ」が流行したのは、5~6年前のこと。海外のハイブランドが火付け役となり、ちょっとしたブームになった。何でも、アルファベットの洪水の中で、カタカナはインパクトがあり、クールだということらしい。

その流れを受けてなのか、これまでなら「新~」とするところを、「シン・~」と表記することが増えている。2016年公開の特撮映画『シン・ゴジラ』(総監督・脚本=庵野秀明さん)をきっかけに、『シン・エヴァンゲリオン』『シン・ゴジラ』『シン・仮面ライダー』…。全部、庵野秀明さんが携わっている作品だった。

確かに「シン・~」とくると、「新」の意味が分かるまで一瞬のタイムラグがある。その感覚が新しいのかなと思う。

太いゴシックに、リバイバル風のカタカナの流行。勇ましさ、力強さを感じるけれど、たそがれている今の日本の現状は、フォントに例えると、極細の明朝。どこか虚勢を張っているような気がして、心がざわついてしまうのは私だけだろうか。

*すてきな画像は、みんなのフォトギャラリーからmanzanさんの作品をお借りしました。ありがとうございました。

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