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2021/08/19 図書館が人生の質を決める

この先、どんな街に住みたいのか。最近、そのことばかり考えている。防災面や買い物の至便さ、静けさなど、考えるべき条件がいろいろある。絶対に外せないのは、図書館である。

日頃は、住まいと勤務先にある2つの自治体の図書館を使っている。いつでも貸し出し上限の本を借りている。仕事に必要な本は期間限定で読むので、本当に重宝している。出版界を盛り上げるためにも購入したいと思うのだが、絶版の本も多い。そうなると、図書館に頼るしかない。

全国の図書館の所蔵状況を、横断検索できるサイトを見ると、蔵書の傾向には個性がある。雑誌や漫画、学術書が充実しているとか。あちこちの図書館を見て回るのも好きだ。

思えば、幼い頃から図書館が好きだった。小学校の図書室は、冊数に応じて貸し出しカードの色が変わった。新しい色になるのが楽しみで、せっせと借りたものだ。

なじめなかった大学時代。逃避先はキャンパスの図書館だった。傷心した時は、イングリッド・バーグマンの自伝『マイ・ストーリー』に励まされ、『NHK アインシュタイン・ロマン (6) エンデの文明砂漠 ミヒャエル・エンデと文明論』に強烈な刺激を受けて、卒業論文の題材にした。私の人生に重要な示唆を与えてくれる「メンター」は、人ではなくて、本だった。

なぜか、転勤するたびに、勤務先の建物のそばに、図書館が建っている。「図書館運」があるのかもしれない。仕事の行き帰りに立ち寄れるので、とてもありがたい。っている。できれば、老後も、自分の好みに合った図書館のそばに住んでみたい。図書館は人生の質を決めると思うから。

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