祈りと想念と遺伝子のはなし
3.11 東日本大震災が起こった日。
この日が来ると思い出すことがあります。
「祈り」のパワー。
遺伝子研究の権威、故村上和雄先生は、
生物の神秘には、見えない大いなる存在の力が働いていると解いていました。
その名も、
サムシング・グレート。
直訳すると、
「偉大な何か」
人はそれを、
神や仏、宇宙、ソース、ゼロポイントフィールドなどなど、色んな風に言います。
▷祈りは生宣り
あの日、
人は、祈りを捧げました。
一刻も早く、
復興が叶うように。
一人ひとりが、
昨日よりも今日。
今日よりも明日。
少しでもよい暮らしができるようにただただ祈っていました。
祈りの語源は、「生宣り」。
「生命の宣言」と言われています。
今よりもよくなって欲しい。
そう思い描いたとき、
身体全部の遺伝子のスイッチがオンとなり、
生きることにシフトされます。
これが「生命の宣言」なのです。
▷祈りと願い
アラジンというディズニー映画がありました。
ランプの魔神ジーニーは、
願いを3つまで叶えてくれます。
アラジンの3つの願いは。
①オレを王子様にしてくれ
②オレの命を救ってくれ
③ジーニーに自由を
最初の2つは、
願いです。
願いには、自我(エゴ)が含まれています。
自分がよくなりたい。
最後の1つは、
祈りです。
祈りには、純粋に相手を思う気持ちのみが含まれています。
相手が、ただただよくなってほしい。
祈りと願いは違うのです。
▷祈りは、相手に伝わる
あの3.11の震災。
人々は、東北に思いを馳せました。
さらに、
震災からしばらく経って
天皇や芸能人が被災地を訪れたとき、
各局のメディアが
その情景を放映しました。
日本中の衆目が、
東北へ向けられて。
祈りが捧げられました。
祈りは相手に伝わって、
たくさんのエネルギーが
被災地に集まりました。
生きる希望が、もうない。
そんな人たちの
遺伝子のスイッチがオンされました。
復興し、
元通りの生活を取り戻した人もいました。
人生観が変わり、
これまでの生活とは違う道を歩む人もいました。
誰かの祈りが届いて、
遺伝子のスイッチがオンになった証拠です。
▷想念でつながる世界
ぼくらは離れていても、
想念でつながっています。
相手はよくなる。
ただただ、
そんな祈りを込めるだけで、
生き方がシフトしてしまうのです。
だから、
ぼくたち対人支援者たちは、
自分のことを磨き、
相手への祈りを捧げられる、
そんな人でいたいものですね。