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月極駐車場の見えないマーケットを可視化!「アキマチ®」の本領

株式会社ハッチ・ワークの代表取締役社長、増田です。

久しぶりの投稿になります。この期間に、当社にとって大きな出来事がありましたのでご報告です。

2024年3月26日、東京証券取引所グロース市場に新規上場しました。以前の記事で書きましたが、私自身が1台の月極駐車場探しに困った経験から「新しい仕組みをつくる!」と決意してからおおよそ16年。紆余曲折ありながらも、ようやくここまで来たなぁというのが素直な感想です。

よろしければ過去の記事をご一読ください。

もちろん、本当につくりたい世界はまだまだ先にあります。あらゆるステークホルダーの皆様のご期待に応えられるよう、社員と一緒にまい進していきます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

東京証券取引所グロース市場に上場いたしました

空き待ち予約の大変さ

さて、今日は当社の基幹サービスの一つである、管理会社向け月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」をご導入いただいているパートナー(管理会社)の皆様から、ご好評な機能の一つ「アキマチ®」について深堀していきます。

「アキマチ®」はその名のとおり、月極駐車場の空き待ち予約サービスです。空き待ち予約自体は珍しいものではなく、以前から対応していらっしゃるという管理会社も多いと思います。ただし、従来のやり方というのがなかなかご負担の大きい業務となっています。

具体的には、募集看板を見た方から空き確認のお電話を受け、満車だった場合にお名前やご連絡先を伺って、台帳に入力(場合によっては手書き)。空きが出た際には台帳からお電話し、現在も利用希望があるかを順番に確認するといった流れでご対応されているとお聞きします。

電話に出なければ折り返しを待ち、ようやくつながっても不要になったと言われたらと思うと…空き待ち予約は対応しないという会社があることも頷けます。

「アキマチ®」とは?

「アキマチ®」は上記した手間がまるっとなくなります。

「アットパーキングクラウド」を導入すると、満車の駐車場はアットパーキング上で「満車」と表示され、空き待ちを希望する方は必要情報を入力。これで受付完了です。QRのついた募集看板を見た方も、スマートフォンからQRを読み取れば、同じように空き待ちができます。空きが出た際は、一斉にメールが届き、手を挙げていただいた方が先着順で申し込みができるといった仕組み。契約の手続きもオンラインで完結しますので、管理会社は空き待ち希望の受付、前の利用者の解約手続きから新規契約に至るまで、一切の手間が発生しないというわけです。

「アキマチ®」の仕組み

「アキマチ®」の本領

「アキマチ®」の効果は業務削減だけではありません。空き待ちしている方の人数に注目することで、その本領が発揮されます。それは、周辺の月極駐車場における見えないニーズを可視化できるということです。

空き待ちが行列している駐車場には理由があります。

  1. 周辺相場に比べて賃料が安い

  2. 周辺に駐車場が少ない

概ね、この2つです。さらに言えば、「急激に空き待ちが増えた」という状況を見逃さないことで、周辺の駐車場が閉鎖したという情報もタイムリーにキャッチすることができます。

これにより「賃料の改定」「周辺の新規開発」という選択肢が持てるわけですね。当初の賃料設定が極端に安すぎたと考えるならば、「値上げ」という判断もできます。いずれにしても、収益に直結する材料が持てるということは大きなアドバンテージになるとご好評いただいています。

全国の「アキマチ®」が多い駐車場ランキング

まとめ

そもそも月極駐車場の募集賃料は住宅に比較して相場がわかりにくい、というのが一般的な認識です。それもそのはず、私がこの市場に活路を見出した理由の一つでもあるように、データが整備されていないからです。そのため、感覚的に値付けしているオーナーや管理会社も少なくありません。結果的に、すぐ近くにあるほとんど同じような条件の駐車場でも、価格差が数千円、時には5千円以上あるなんてことも。

そんな不透明さを解消することができたら、オーナー、管理会社、利用者に喜ばれると信じ、私は月極駐車場情報をデジタル化すべく取り組んできました。

繰り返しですが、新規上場は一つの通過点です。歩みを止めず、走り続けます。ではまた。