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本との付き合いかた

2020年から、完全に消火していた読書熱にゆっくりと火がついて、記録オタクの熱も相まってブクログもはじめ、ようやく去年あたりから、趣味: 読書と自称できるかな?という程度にはコンスタントに本を読むようになりました。
ここまで戻るのに、ものすごく時間がかかった。

10代

つくづく恥ずかしいですが、人生で一番読書していたのがこの頃です。娯楽もない足もないド田舎に住む学生だったので、図書館すら母の車に乗って行って、毎回貸出上限の10冊を借りる。思い出していて記憶の扉が開いたのですが、移動図書館と言ってどれくらい通じるんでしょう?図書館が遠い地域の公園や集会所に本をぎっしり詰めた図書館のバンが巡回して、貸出・返却が行えるサービスです。そこで返却してまた10冊借りて。
児童書はハリーポッターシリーズや精霊の守り人シリーズが好きでした。多分少しマセてて、小中学生の頃好きだった女性小説家(以下敬称略)は江國香織、吉本ばなな、山田詠美、川上弘美、山本文緒、藤野千夜、角田光代、乃南アサ。ミステリーやホラーも当時から好きで、東野圭吾、宮部みゆき、松岡圭祐、乙一。エッセイなら群ようこ、さくらももこ、室井佑月。当時好きだった小説家の方々の多くが現在60代を迎えていることに、思わず時の流れを実感してしまう。今も変わらず好きです。
読書家だったと思います。そのおかげで、読書感想文とか作文はすぐ何かに入賞して文集に載ったし、小説家になりたいなと思ったこともあったな。今思うとかわいらしいくらい愚直。高校生ぐらいまではよく本を読んだけど、大学進学で上京して、パタっと読まなくなりました。

20代

10代に夢中になった本は著者もタイトルも内容も思い出せるのに、20代に読んだ本は記録も記憶もなく、全然思い出せない。まるっと10年、ほとんど本を読みませんでした。
第一に、大学生の頃はとにかくお金がなくて、旅行・外食・服・靴にバイト代が消えて、書籍購入の優先順位がものすごく下。足繁く通えるような距離に図書館がなく、あったとしても多分行かなかったと思います。社会人になってからは、交際費や服飾費に掛ける金額が段違いに上がって、ますますお本にお金を掛けられなかったし、掛けるつもりもなかったです。
それでも私はなんとなく、自分は読書家だったし言葉や文章に強いという謎の自負があったのですが、30代が見えてくる頃「あれ、私って語彙力こんなになかったっけ?あれこれ聞き齧ってさも知っているふりをして、実は何も知らない、全部すごい浅い」と焦り始めました。
単身赴任で海外に住んだ頃から、ようやく時間やお金に余裕ができて、話題の本を買って読むようになりました。背伸びしてビジネス書ばっかり買ったら目が滑って全然読めなくて積読ばかり増えて、読書のための集中力が衰えていることに心底びっくり。
その頃現地で仲の良かった友人が、フライトの待ち時間や移動中などふとした空き時間によくKindleで読書していて、電子書籍が便利だよと勧められました。それでなんとなくKindle unlimitedに加入して、読みたいと思った本はライトなエッセイでも小説でも何でも読むようにしたら、少しずつ読書習慣が戻ってきた気がします。

30代

先日Kindle unlimitedの更改通知に気づいてふと見たら、加入して2年半が経っていました。少なくとも毎月読みたい本を4、5冊は見つけて読んでいるので元は取れているかな、と継続中。義務として読もうと思うとしんどくなるので、Unliimited外でも読みたい本はその熱のあるうちになるべく購入して読んでます。今年は目指せ100冊なんだけど、到達できるかな?

私の中で20代って多分一番、恥ずかしい思いをしたり、寂しかったり悔しかったり、自己嫌悪とか劣等感とか色んなことに悩んだ時期だったので、その頃に本を読まなかったのは、本当に本当に、勿体無いというか、惜しいことをしたなと思っています。それ以外の経験にお金と時間を使ったけど、でもきっと読書をする隙間は沢山あったのに。
とはいえまだ30代。これから本をざくざく見つけて読んでいくぞ!と気持ちを新たにしています。

こちら私のブクログ。

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