働き方改革とAIスコアリング

「働き方改革」というコンセプトワードのもとで多くの日本企業が社員の働き方改革に取り組んでいます。

多種多様な改革案がありますが、私は「AIスコアリング」導入が先決だと考えています。

今回はこのAIスコアリングについての考えをまとめます。

1.AIスコアリングとは?
AIスコアリングとは、個人能力の評価をAIで行い数値化することをいいます。
就職転職市場で最近よく耳にする言葉です。
NHKクローズアップ現代ではこのAIスコアリングに関する問題が指摘されました。リクルート社が内定辞退率をAIで数値化し、企業へ売っていたことも大きな話題となりました。

2.AIスコアリング導入メリットと大企業の問題
AIを用いたスコアリングの導入メリットは「私情に左右されない適材適所人事」が出来ることです。自分の能力が十分に活かされている時、労働者は高い意欲で働けると共に、会社としては生産性の向上が見込めます。

しかし、大企業では個人能力に関係なく様々な部署へ回し、ジェネラリストの育成を目標にします。多くの労働者が存在し長期雇用が保証できる場合は効果的な手法でしたが、現在は明らかに無理が生じています。そして、上司の私情も大いに介在していました。

AIスコアリングによる人事配置を導入し、能力が発揮できる箇所へ積極的に異動させることが求められます。
 
同時に副業禁止規定を撤廃もしくは緩和すべきです。むしろAIスコアリングの結果をもとに副業のアドバイスを提供する姿勢が必要です。副業による個人能力の増進は、新しいビジネスアイデアを生んだり、生産性向上が見込めるでしょう。

3.AIスコアリングのデメリット
当然ながらAIスコアリングには様々な問題やデメリットが生じます。この問題については、NHK視点・論点で語られていますので、こちらも参照してください。

AIスコアリングで高スコアを得るために個人行動が一律化し、多様な行動が失われることが大きな問題です。手塚治虫の『火の鳥(未来編)』ではスコアリングによる就職やAIに頼りきったあまり人類が滅亡する姿が描かれています。人間の判断も捨ててはいけないという事です。

○まとめ○
AIスコアリングのメリットデメリットを理解した上で、「働き方改革」に取り組む日本企業はAIスコアリングの早期導入を検討すべきである。

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