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介護保険サービスと障害福祉サービスについて

1、介護保険サービスと障害福祉サービスの違いについて

1-1. 介護保険サービスとは何か


 介護保険サービスは、日常生活を送る上で必要な介護や支援を必要とする高齢者や身体障害者などが、自己負担を抑えて受けることができるサービスのことです。介護保険に加入している人は、介護度に応じたサービスが提供されます。介護度は、要介護1から要介護5、または要支援1から要支援2までの7段階に分類されています。介護保険サービスには、介護サービスや住宅改修などがあります。

1-2. 障害福祉サービスとは何か


 障害福祉サービスは、身体障害者や知的障害者など、障害を持つ人が、自己負担を抑えて受けることができるサービスのことです。障害福祉サービスには、生活支援や通所支援などがあります。障害者総合支援法に基づいて提供され、必要なサービスを利用するためには、障害者手帳や医師の診断書が必要になる場合があります。

1-3. 介護保険サービスと障害福祉サービスの違いについて詳しく解説


 介護保険サービスは、高齢者や障害を持つ人の日常生活において必要な身体的・精神的なケアを提供するサービスです。主なサービス内容としては、訪問看護・介護サービス、デイサービス、介護施設入所などがあります。

 障害福祉サービスは、障害を持つ人が社会生活を営むために必要なサポートを提供するサービスです。主なサービス内容としては、就労支援や生活支援、通所支援、自立支援などがあります。

 介護保険サービスと障害福祉サービスの違いは、利用する人の対象者や提供するサービス内容が異なる点です。介護保険サービスは高齢者や高齢で障害を持つ人に、日常生活に必要なケアを提供するためのサービスであり、障害福祉サービスは障害を持つ人に、社会生活を営むために必要なサポートを提供するためのサービスです。

 具体的に、介護保険サービスが提供するサービスには、身体介護や生活援助、医療的ケアなどがあります。一方、障害福祉サービスが提供するサービスには、自立支援や就労支援、生活支援などがあります。また、介護保険サービスは高齢者や障害を持つ人が利用することができますが、障害福祉サービスは障害を持つ人が利用することができます。

 このように、介護保険サービスと障害福祉サービスは、利用する人や提供するサービス内容が異なる点があります。それぞれのサービスを利用することで、必要なサポートやケアを受けることができます。

2、介護保険サービスと障害福祉サービスの併用についての基礎知識

2-1. 介護保険サービスと障害福祉サービスの併用とは

赤で囲っている部分が介護保険サービスにはないサービス

 介護保険サービスと障害福祉サービスを併用するとは、介護が必要な高齢者や障害者が、介護保険サービスと障害福祉サービスの両方を利用することを指します。介護保険サービスは、要介護度に応じた介護サービスが提供されますが、障害福祉サービスは、障害を持つ人が社会生活を送る上で必要な支援サービスが提供されます。これらのサービスを併用することで、利用者のケアの幅が広がり、より充実した生活が送れる可能性があります。

2-2. 併用する場合の手続きや優先関係ついて

介護保険サービスで対応できない場合、併用が認められる場合があります

 介護保険サービスと障害福祉サービスを併用する場合、まずはケアマネージャーや相談支援専門員に相談することが大切です。
ケアマネージャーや相談支援専門員は、利用者の状況やニーズに応じて、適切なサービスの組み合わせを提案してくれます。

※敦賀市の場合
 就労支援系サービスと介護保険サービスを併用する際は、相談支援専門員とケアマネージャーの両者が担当につく必要があります。
(自治体によって判断は異なるので各自治体にご確認ください)
また、介護保険サービスと障害福祉サービスを併用する場合は、以下の条件を満たす必要があります。

  • 介護保険サービスと障害福祉サービスの両方を利用する必要があること

  • 介護保険サービスと障害福祉サービスのサービス内容が異なること

  • 介護保険サービスと障害福祉サービスの利用時間帯が重複しないこと

2-3. 併用における注意点やリスクについて

 介護保険サービスと障害福祉サービスを併用する際には、以下のような注意点やリスクがあります。

  • 重複利用による自己負担額の増加:介護保険サービスと障害福祉サービスで同じ支援内容を受ける場合、自己負担額が重複するため、負担額が増加する可能性があります。

  • サービス提供者の選定:介護保険サービスと障害福祉サービスは、サービス提供者が異なる場合があります。そのため、サービス提供者の選定に注意が必要です。

  • サービス提供者間の調整:介護保険サービスと障害福祉サービスを併用する場合、サービス提供者間で調整が必要な場合があります。そのため、利用者や家族が中心となって、ケアマネージャーなど関係機関とのコミュニケーションをしっかりと取る必要があります。

 これらの注意点やリスクを把握し、適切な選択と判断を行うことで、介護保険サービスと障害福祉サービスを併用することは、利用者のニーズに合わせた支援を受ける上で有効な手段の一つとなります。

3、介護保険サービスと障害福祉サービスを併用している方の実例


【併用前】
・特定疾患(難病)
・要支援1
・70代
・利用していた介護保険サービス:デイサービス(週1回)


【併用後】
週に4~5回就労支援を利用し、週1回のデイサービスも継続して利用中。


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介護保険サービスと障害福祉サービスの併用のメリット

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まとめ

 介護保険サービスと障害福祉サービスを併用することで、より充実したサポートが受けられる場合があります。介護保険サービスでは受けられなかった支援が障害福祉サービスで受けられたり、逆に障害福祉サービスでは受けられなかった支援が介護保険サービスで受けられる場合もあります。このように併用することで、サポート体制が強化される場合もあります。

 以上のように、介護保険サービスと障害福祉サービスの併用にはメリットがありますが、注意点も存在します。個人の状況に合わせて、専門家に相談しながら、適切な選択をすることが大切です。

就労継続支援B型事業所HATARAKUについて

看護師、介護福祉士、理学療法士、保育士など国家資格者を配置しており、障がいがあっても「働きたい」想いを支援いたします。

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