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キュートでハッピーな女性版おっさんずラブがみたいはなし

おっさんずラブinthesky、盛り上がってきましたね

私は山崎育三郎さんが大好きなので、第六話で登場するのを待ち望んでいました。途中参戦だから、どうやって絡んでくるんだろうと思っていたら、なんだかかなり重要な役どころのようで。今から来週を楽しみにしています。

ところで、おっさんずラブの女性版はやらないんだろうか。

この自己紹介が必要かどうかわかりませんが、私はNLもGLもBLも全部同じように等しく好きです。「全部同じように等しく好き」というのは例えば、簡単に言うと、NLで萌えるシチュエーションは、BLに適応しても全部萌えると思っているということです。もちろんGLももしかり。

だから、おっさんずラブのあの雰囲気のまま、全部GLでやってしまえばいいと思っています。

「百合 ドラマ」で検索しても、ほんわかしてハッピーでコメディチックで切ない、みたいな、ラブコメのような実写は全然見つからないんですよね。しかも、「女性同士の恋愛はドロドロの要素もあって〜」のような表現で紹介されているものばかり。もっとハッピーで幸せな女性同士の恋愛もあるでしょうが!!!

まあ、同じことを考えている人はいるだろうな、と思ったので調べてみたら、やっぱりありました。しかも、いたって真面目な記事が。

リンクを貼らせていただいた記事の内容は、要約すると、「おっさんずラブは、男性の社会的な役割や恋愛上の役割を前提とした恋愛の世界である。なので、ただ俳優を女性として置き換えるだけでは成り立たないのではないか」ということでした。記事ではそこだけにとどまらず、「このドラマは、恋愛を謳歌する余裕や資本は男性に多く振り分けられているということを明るみにしたのではないか。この非対称性はよく考える必要がある」という考察をして結んでいます。

以上の結論には、概ね同意です。しかし、百合好きとしては歯がゆい思いがある。一つ例を上げると、記事では、武蔵が「家庭的」「経済力がある」ということを武器に春田を落とそうとする場面を、女性同士で演じた場合について、これらの長所は女性へアピールするときに魅力とはなりえないのではないか、ということを言っているのです。それは、女性の社会的な役割として、「家庭的」が一般に求められているので、女版春田にも、女版武蔵にも、世間はもちろん「家庭的」を求めることになります。そこで、どちらかだけが優秀であるというステータスでは、世間的に受け入れられないのではないか、ということです。

いや待ってくれ。「家庭的」で「経済力のある」石原さとみさん、吉田羊さん、石田ゆり子さんを、魅力的ではないと思う女性がいるのか、逆に聞きたい。むしろ、私はこう思います。「男が介入しない恋愛なんだから、社会的な役割なんか無視して好きにできる。それが百合の良さ」と。

男性と付き合っていると、「家庭的」「優しい」「癒やされる」「かわいい」、近年はそれに加えて経済力(ただし、相手の男性にプレッシャーを与えない程度の年収で)まで!女性は暗に求められます。でも、女性同士で付き合うのなら、そんなのなんにも気にする必要ない。男性に一般的に疎まれるような要素を持っていたとしても、例えば、バリキャリで年収が1000万円以上あろうが、ドSだろうが、性に積極的だろうが、当然のように愛されている恋愛を描くことができるはずです。令和にぴったりじゃないですか?

とはいえ本当の女性同士の恋愛では「やっぱり優しい子が人気」とか、そういうことはあるでしょう。実在する恋愛を描く以上、ただ理想を美しく、面白おかしく描くのではなく、当事者を尊重したドラマになるように最大限配慮すべきと思いますが、絶対にできるしやってほしいなと思います。

もしそういうドラマがすでにあって、私が知らないだけなら教えて下さい。


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