春になると柔らかくなるもの
春になると柔らかくなるもの。キャベツ、太陽の光、雨の音。
雨の音がなにか心地のよいものに思えて、久しぶりにnoteを書きたいと思った。頭の中にしか存在しないバス停があって、そこにはいつも、静かで柔らかい雨が降っている。私は独りの時、そこに座って、耳の奥が雨の音で潤っていくのを感じながら、薄暗い空を眺めている。とても安心する場所だ。どこにも行かなくていいし、どこにも帰らなくていい。何しろバスは絶対に来ないし、移動するための傘もないのだから。今日の雨は、そのバス停に降る雨に似て