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良い意味で精一杯足掻きましょう。        自分の身体は自分のものです。

 日本の国民は依然として医療に過度に頼りがちです。 人間も動物も生まれてきた時から医療従事者が必要不可欠であることは間違いありませんが、その必要性と完全に依存することは異なると考えます。

 たとえば、高齢者が大学病院などで診断を受けた際に、「もう高齢なので歩くことは無理でしょう」と言われると、まるで裁判所で判決を受けたような気分になり、すぐに寝たきりの生活に向けた準備を始めるかもしれません。 大学病院であれ、町医者であれ、診断が下るとまるで神からの宣告のように受け止め、寝たきりになると決めつけてしまいがちです。

 しかし、なぜもっと希望を持って考えないのでしょうか。

 親や身近な人たちに対して、そんなに簡単に諦めてしまい、人生の最後をつまらない形で終わらせていいのでしょうか?誰もがいつかは人生の終わりを迎えますが、できる限り楽しく、充実した最期を迎える努力をすることはできないでしょうか?

 私の母親は現在94歳で、まだまだ元気に農業を続けています。 しかし、87歳のときに転倒し、右膝の膝蓋骨を放射状に骨折しました。 病院での診断では、早急に入院するよう勧められましたが、私たちはその提案を断りました。 内出血をしている箇所には処置を受けましたが、入院は避け、可動性のあるギプスを受け取り、その日のうちに自宅に戻りました。

 おそらく医師は私を見て、なんと無謀な息子だろうと思ったかもしれません。 しかし、私は母親に対して「87歳で1か月も2か月もベッドに寝たら、筋肉が衰え、寝たきりになるかもしれない。私はそれを見たくないし、母親も楽しくないはずだ」と伝え、自分が治療を行いました。 その結果、1か月後にはほぼ普通に歩けるようになり、現在では正座もでき、毎日元気に暮らしています。

 私の行動が正しかったかどうかは言えませんが、もしもあの時、医師の勧め通りに入院させていたら、今、母親が元気でいる姿を見ることはできなかったでしょう。

 このように、希望を捨てずに努力すれば、まだまだ可能性はあることを知ってほしいと思います。

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