甘いものと思い出と
どうしてもどうしても使いたくない言葉がある。
なのに今日は口を開いたら、その言葉を言ってしまいそう。
この言葉を誰かに言ってしまうと、とても申し訳ない気持ちになってしまって、ものすごく後悔する。
だからここで、ちょっと吐き出して、誰かに向かってこの言葉を言わなくて済むようにしようと、夜中にコッソリ書いてみることにした。
実は「疲れた」という言葉を使うのがキライだ。
「疲れた」は楽しくても感じてしまうのが厄介なんだと思う。
例えば、大好きな人と話したり、会ったりするとドキドキして気分は高揚する。
だけど、話し終わって一人になったり、家に帰ってくると、寂しくなったりして感情の落差が大きくなる。
「疲れた」は、この感情の落差で感じるんじゃないかと私は思っている。
もちろん、スポーツや仕事が忙しくても感じるのだけど、実はここにも感情の落差はあるんだと思っている。
スポーツや仕事をこなすためには、自分を奮起させなきゃならない。
スポーツでの勝負が終わった後や、仕事がひと段落してホッとしたときの気持ちは、奮起した気持ちと落差があって「疲れた」を感じさせてるんじゃないかと思う。
楽しく高揚した気分にさせてくれた相手や、スポーツや仕事の先にある何かのために対して「疲れた」と感じてしまっているように思えて、とても申し訳なくなってしまうのだ。
本当は私が意地っ張りで、負けず嫌いの性格のせいで、こんなことで「疲れた」を感じていると誰かに思われたくなくて、小さな抵抗をしてるに過ぎないのかもしれないけれど。
何か少し甘いものでも食べたら、「疲れた」が取れるかな?なんて思ってたら、友人と一緒にお茶をしながらお喋りをしたときの写真が出て来た。
そうか...。
甘いものだけじゃなくて、思い出も「疲れた」を取ってくれる大切なものだったんだ。
どうしてもどうしても使いたくない言葉を飲み込むために、夜中にコッソリ、甘いものと思い出と。
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