いいこになりませんように 《畑日記170 2019/04/15》
一昨日、畑で作業してたら
近所のおばちゃんに話しかけられた。
田舎でいうところの おばちゃん、
都会だと おばあちゃんにあたるだろうな。
70才前後の女の人。
「どこいったんだ?」って。
じいちゃんのこと。
「知りません」て答えたよ。
そしたら不思議そうな顔してた。
「あんた、知らんのか?」て。
「知らんー!」て答えてやった。
初対面の人に
「あんた」って言われたのが
腹立ったのと、
丁寧語で返したところで
正確に聞き取れるかわからんし、
ざっくばらんに答えてやった。
田舎だと、家族がどこか行くとき、
いつ帰ってくるか、わかるのが普通なんだろうな。
私はその、田舎の普通がいやで、
ここを出た父の気持ちがよくわかる。
だって、気持ち悪くない?
家族とはいえ他人だよ?
知る必要なくない?
子どもじゃあるまいし。
同時に、ちょっとでも気をきかせようとしている自分に
腹がたった。
「*時ごろ**さんが来ました。 電話番号」
なんかをメモしておくのが
いい孫娘のすることなんだと
感づいたから。
もう、
こういう誰かの伝達に使われるような
気の使い方が出来なくなっている。
ちょっとでも褒められそうな例文が浮かぶ自分が
いやになったし、
架空の理想の田舎娘みたいなのと
自分を比べて、自分が劣ってるみたいなとらえかたを
一瞬でもした自分がいやになった。
そんな田舎娘、いないのにね。
人に望まれるようには生きれないよ。
そんな他人のありかたに浮気するような生き方なら、
生きなくていいし。
田舎ってやだね。
いやだな、と感じたなら、
私なりの距離感をつくっていこう。
いいこになりませんように。
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