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〖第14話〗奥歯は割れた!現実を見よ!
私が健康や自分のカラダに目を向け始めたターニングポイントは、ここだったんじゃないかな?と思うのは、
「私が悔しさのあまり奥歯が割れた」経験をしたときからです。
今回はこの時の一連の話をしてみようと思います。
前職の上司に陥れられ、策略に嵌った私は、不当な扱いに甘んじる日々を過ごしておりました。
理不尽極まりないことがまかり通り、
「封建的な昔の後宮って、こんな感じだったんじゃないか?」
と思うようなこともしばしばで、訴えたところで、こちらに非があるようなオチになる始末。
もはや黙ってなされるがままでいるしかない毎日でした。
ここちょっと覚えておいてほしい点は、この時、私はめちゃくちゃ歯を食いしばっていたようなのです。
「ようなのです」と言うのは「無意識にそうしていた」と、言うことです。
歯医者さんに指摘されるまでは気付かなかった、歯を食いしばり続けていた状態とは、『頬の内側に歯形がずっと残ったまま元に戻らない』がサイン。
これは結局、どんなに歯医者からやめるようにと言われ、私も意識しようとはしましたが、その漆黒のブラックな職場にいた間に、それが解消されることはありませんでした。
ストレスとはいかに恐ろしいものでしょうか。
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ちなみに、正常な口の中と言うのは、舌が上顎に軽く触れた状態で支えており、上下の歯は隙間が開いて浮いているのが正解なのだそうです。
そんなある日、水を飲んだ時だかの拍子に、奥歯がキーーーンと鋭く痛みました。それは生まれて初めての尋常ではない、脳天にひびく痛みでした。
実は私は子供の頃に虫歯がないことで表彰されたり、虫歯になりにくいのかほとんど歯科に行くことはなく、歯の健康に関しては、ちょっとした自信がありました。
そのため、訳のわからない自信を心の頼りに、時折キーーーンと何かの拍子でなるものの、詰め物かなにかをちょちょっといじればいいのかな?ぐらいの気持ちで歯科に行きました。
すると、近所の歯医者で、「おそらく歯が縦に割れて神経まで達していて、神経を抜かないといけないだろう。」と、言われたのです。
この先生は親しみやすく私と歳が近いことからも、調子がいいところがあると心ひそかに思っていた、現実を受け入れたくない私は「信用ならんっ」などと鼻息荒く、母が行っていた歯医者さんでセカンドオピニオンをしてもらうことにしました。
ですが、やはり同じような見解で、神経に達するまで歯を削ってみないと、中身がどうなっているのかが分からない。と言われてしまいます。
「削ってみないと分からない?」「神経を失う?」「それって歯がもろくなるって聞いたことある!」
とネガティヴな発想が膨らんでしまい言われたことが受け入れられない私は、痛む方の奥歯を労わりつつ、そのまま歯医者に行かないで現実から目をそらすことにしました。
そんな私に転機が訪れます。ハンドパワーに頼ろうと思ったのです。
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