子供は子供。
こんにちは!
久しぶりの更新となります。
5分で足を速くするトレーナー畠中です。サッカーチームや選手の指導をメインに教育委員会の体育のアドバイザーや子供の運動能力向上教室JNAC.labの代表などの活動をしております。
まずはこちらをご覧ください。
今日はこれについて解説します。
最近すごく目にすることが多くなったことがあります。それは、プロ選手と同じトレーニングや練習メニューを子供がしていることです。
これは、かなり危険です。
そもそもなんでこんなことをするようになったのか?について考察します。
①情報源がプロ選手・チームである(YouTubeや書籍など)
②結果が出やすい
といったことが挙げられます。ここに疑問を持つことなく鵜呑みにして教えるとは…なんとも恐ろしい話です。よく考えるとおかしなことをしていることに気づかないといけないんです。
私は、サッカーの高校と中学のチームのトレーナーをしていますが、コーチ陣のメニューは選手に合ったもので進められています。もちろん、私自身もです。
私がチームの指導をお引き受けするかどうかを検討するときの重要な項目の一つです。以前、強豪チームからトレーニングのご依頼を頂きました。このご時世ですから、練習動画を送ってもらいました。
驚愕したのが、まだ中学生なのにプロ選手と同じメニューをしていたことです。私は動画を最後まで見ることなくお断りしたのは言うまでもありません。
子供にプロ選手や大人、違うカテゴリー(小学生が中学・高校生など)のメニューを行うと、とても上達して向上します。
しかし、その子にとっての中学や高校での伸び代を奪うことになります。つまり、スポーツのピークを先取りするということです。
その結果、本来であればその子のピークは(順調に右肩上がりだったら)25歳ごろだったかもしれませんが、先取りしたがために小学生で注目選手となり、高校ではベンチにも入れずにスポーツを辞めることでしょう。
ここでもう一つのデメリットをご紹介します。
それは、その子がピークを先取りして周りより上手くなった場合、その後の成長が緩やかになったり周りの成長が追いついてきたりしたときに、「過去の栄光にすがる」ということです。
私は、この現象を何度も見てきました。特に高校生のチームを見ていると、すごく感じます。小学生の延長でできるのが中学スポーツです。しかし、高校になるとスポーツは別次元です。戦術などが複雑化し、難易度が別次元です。感覚でしていた選手は淘汰され、賢い選手が生き残ります。そして、過去の栄光が抜けきれず、同じプレースタイルで貫こうとします。
脱却する方法は、プライドを捨てることですが、チヤホヤされてきた子供にそれは99%無理です。
まとめ
高校生になって「プライドを捨てなさい」とはなんとも酷な話です。小さい頃から、「天才!」と言われてきてたり、大人と同じメニューを大人のエゴで取り入れられてきた子供は被害者です。大きな挫折を高校生でわざわざさせる必要はありません。
子供の頃から、その時期にあったことをさせることが一番です。
次の投稿では、子供の時期にやらせとくべき5つのコトをテーマにお届けします。そちらも合わせてご覧くださいませ。
畠中 秀聡
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