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目標設定の出来ないポンコツが、毎日理想を描けるようになったお話し【理想や願望・ヴィジョンが描けない人へ】


わたしは毎日自分の理想や願望を確認します。

唐突なはじまりかたでスミマセン、でも、そうなんです。

毎日自分の理想や願望を思い浮かべます。



毎日です。しつこいですが、毎日です(笑)


すでに歯磨きと同じようなルーティンに組み込まれていて、特別なことではなく当たり前のこととなっています。


だいたい朝のことが多いのですが、夜寝る前だとかふとした瞬間だとか。


あえて何か儀式的なことをするわけではなく、ただ頭の中に思い浮かべたりイメージを確認したり、ちょっと調子が悪いな、というときは書き出してみたりします。



理想や願望を確認することで、今の現在地を見つけ、小さな目標を見つけ、今日の歩みを見つけます。



わたしにとって理想や願望を抱くということは、結果を得るためではなく一歩を歩みやすくするために持つものなんです。

だから、理想や願望が今の自分を足止めするならそれは間違っている(描き間違えている)ということになるので、その度にチェックして描きなおしをしています。


ストイックに聞こえるかもしれませんが、ハーブティーを飲んで悠々と過ごすようなリラックスした時間なんです。


たとえば登山者が目標として頂上に到達することを決めるのは、そこに到達したいという深い願望があるからではなく、目標が、登るという体験を可能にしてくれるからである。頂上というものがなければ、登山は無意味なぶらぶら歩きになり、心が落ち着かず無気力になってしまうだろう。
(フロー体験入門 楽しみと創造の心理学 M.チクセントミハイ著)


理想や願望を”わざわざ”確認して、毎日自分の頭に認識させるという習慣は、目標をもつのと似ています。


ただ、もともとは目標や理想、願望を立てることが本当に苦手なタイプでした。


どちらかというと、結果より行為重視型。

つまり、結果のために行うのではなく、その行為そのもののために行う。

結果とか目標いう言葉の意味がよく分からなかったし、頭が真っ白になるタイプでした(笑)



美味しいご飯を食べたいから料理をするのではなく、料理をするという行為そのものが目的になっているので、結果的に美味しいご飯が作れたとしても食べない(笑)

仕事で得たい結果があるからではなく、単純に仕事そのものが楽しいからそれをやりたい。

そんな感じなんです、ベースは。



だから、ビジネスの場面でもよく困っていました。

欲しい結果とか特にわからない。どんな風に展開させていきたいのかとか特にないし、拡大させたいとか思わない。どちらかといえば今が楽しければそれでいいタイプなんです。


毎年税理士さんとの打ち合わせで色々決めるときも、売り上げ目標とかどんな風に発展させていきたいだとか、どのくらいのことをしたいのだとか、全くありませんでしたから(笑)出したい売り上げとか得たい収入とか、そういうのを設定してゲンナリするほうだった。


だから、理想や願望を描く、それを抱いている、ということはわたしにとって”習得したスキル”のようなもの。決して元から持っていたわけではなかったんですね。


そんなわたしが、


・なぜ、理想や願望を毎日のようにチェックする習慣を身につけたのか?

・なぜ理想や願望を抱くことができなかった(不快だった)のか?

そしてそして・・・


・どうして理想や願望を抱く力が重要なのか?


ということについて考えをまとめましたので、よければお付き合いください。



◆・◆・◆・◆・◆・◆・◆・◆



まず前提として、わたしは理想や願望を描くことは技術だと考えています。


先天的な能力として持っている方もいるかもしれませんが、技術というのは意識的になって初めて磨かれると思っていますので、理想や願望を抱く技術をもともと持っていない人ほど、後からすごく使えるようになります。

(もともと得意な人はわざわざ磨こうとしないから)



わたしの接してきた生徒さんやクライアントさんにも多いのです。


『理想とか目標とかヴィジョンとか、分からないんですよー』
『イメージするのが苦手なんです』


気持ちはよくわかります。むしろわたしなんて「興味ない」レベルでしたから。


ただ、理想や願望が抱けないことに何の疑問も抱かない人、が結構多いのだとあるとき気付きました。


『わたしは理想や願望が抱けなくて当たり前』になっていて、それさえ疑わない(けど困っている)人です。


もちろん、理想や願望、ヴィジョンが抱けないことが悪いわけではないし、そういう人がダメなわけではありません。

ただ、


理想や願望を抱けなくて(イメージできなくて)苦しかったり疲れたりするのだけど、自分は理想や願望を抱く力がないからどうしたらいいか分からなくて困っている

となっている場合は、スキルを磨く甲斐がある、ということです。



スキルだから習得できるものですが、一瞬で身につくものではありません。

そして、実は多くの人がこのスキルを習得するメリットを理解していても、後回しにする理由がいくつかあります。


【理想や願望を抱くことへの無意識の拒絶反応】がありますので、まずはそれらを紹介しますね。



①理想や願望を抱くことは、自分の中の我慢に気付かせてくれます。


我慢に気付くと、余計にストレスが増すことがあります。どうすることもできないと思っている時です。そんな時は我慢していることにさえ、気付きたくありません。だから、本心や願望や理想なんて抱いているだけ邪魔なのです。我慢をやめることができないと決めつけている時は。


我慢に気付くたびにするべきことは、自分を責めるとか誰かを責めるとか解決策を考えることではなく、自分を労わること。

自分を讃え、自分に敬意を示し、自分に対して誠実でいることを選択するチャンスです。

「わたし、よくやっている!」

我慢に気づくたびにそうやって自分に言ってあげてください。


②理想や願望は、今の自分ができていること・できていないことを把握させます。


自分のことを責めることが癖になっている人は、理想や願望がわかればわかるほど、出来ていない今の自分ややっていない今の自分を責めてしまいます。自分を責めることは苦しいから、それくらいなら理想も願望も見えていないほうが楽です。自分を責める以外の方法があることを知らない時は。


あなたが出来ているか出来ていないか、をジャッジする裁判官が出てきたらその度に裁判官に対して

「裁くタイミングは今じゃない」

と伝えることをオススメします。


裁判官は必要な存在ですが、不必要なタイミングでやたら出てきます。

いらないタイミングで裁判官が出てきて、いらないタイミングで裁きを受けてしまう人が、自分を責めすぎてしまうタイプなので

「裁くタイミングは今じゃない」

これが効果的です。


③理想や願望は自分の無駄に気づかせてくれます。特に無駄な時間と無駄なお金の使い方です。


これにゲンナリしたり罪悪感を抱くことが癖になっていると、理想や願望は自分自身にとって脅威でしかありません。なぜなら、理想や願望が自分を変化させてしまうからです。変化には痛みやストレスが伴うことがあります。ただし、それもはじめのうちだけなのです。

これは下に続きます。


④理想や願望は変化させます。変化したくないときにでも変化させます。ボーッとピクニックをしたいと思っていても、駆け出したくなってしまうのです。


変化はストレスです。すでにストレスフルな状態の時は、頭も身体も全力で変化を最小限にしようと努めます。心は感度が下がります。なぜなら、心が動くと変化することが容易くなるからです。

でも、そんな状態がダメなわけではないんです。理想や願望を抱こうとしてみることは、自分のストレスチェッカーとなります。変化することにエネルギーを使えないほど疲れていることに気づかせてくれるのです。

疲れていることに気づいたら、理想や願望なんて放置して休みましょう。


頭がポンコツになった人として1日中過ごしてみましょう。

いろいろなことがよくわからない人間になったとして1日を過ごしてみましょう。わからないことだらけ、と割り切って過ごす時間はかなりのリフレッシュとなります。


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理想や願望を描くと、今の不完璧さや現実とのギャップに目がいくのは仕方がありません。


理想の体型をイメージすると、今ついている脂肪やぜい肉が気になり出す…これはシンプルな法則です。


でも、ここで終わらない。この先に分岐があるのです。


脂肪やぜい肉を気にして萎えて終わるのか
脂肪やぜい肉を受け入れて理想や願望へのプロセスとみるか


前者はストーリーがありません。まさに絶望です。人は毎日変わり続けているのに、今お腹がポヨンポヨンしているからといって死ぬまで同じポヨンポヨンではないのですが、気にして萎えてしまっているときは『この脂肪は永遠に変化することはない』と見えてしまってます。



完全に今の状況を永遠化しています。恋愛にもよく現れる症状です。フィーリングフォエバーラブ、それもまた能力ですがね。(よく意味がわかりませんがw)


後者は、物事は変化し続け止まることがない、ということを知っている状態です。だからストーリーを描くことができます。過去と今と未来をつなぎ、昨日食べてしまったラーメンにさえ何かしらの意味を見出して、理想的なボディとラーメンさえ結びつけてしまうのです。



『夜な夜なラーメン食べてたこのわたしでも、こんなボディに…!!ふふふふふふふ』


完全に怪しい人ですが、夜中の天一(京都のラーメン屋さん)で何回かそういう妄想をしてニヤニヤしたことがある人がここにいます。23歳の頃。

まるでバラエティ番組に特集された人みたいに、劇的なビフォーアフターのストーリーを描いてしまう感じですね。やりすぎると大変なことになるのでほどほどに、が良いです。





勝手にストーリーを描き、今の現実と理想がどれだけ離れていたとしても、そこに架け橋を創り出すのです。




『今』を永遠化して停止さすな




つまり、理想と願望を描くということは、ゴールや結果を描くということではなく


未来と今と過去をつなぐ架け橋を創造して、
今の自分に行き場(生き場)を与える


という行為なのです。


何度もしつこいですが、理想や願望やヴィジョンを持つこと、抱くこと、描いて確認することは、それらを得るためにではなく、今の自分の足元を軽くするためにある



仕事がしやすくなったり

ちょっとの未来が楽しみになったり

どう動けばいいのかわかってスッキリしやり

埋もれていたやる気がムクムクと顔を出したり



だから、どんなゴール設定でもいいんですね。どんどん変わるものだから別に明日理想や願望を変えてもいいわけです。今の自分の心が満たされて幸せで元気をチャージできるような理想でいいのです。その理想と今の自分の間に架け橋を創る。


たとえどんなに離れていたとしても、たとえどんなに激流の川が流れていても(笑)理想と今の自分をつなぐようにストーリーを描く。そうすると、理想や願望というものは今の自分にエネルギーを与えてくれるようになります。



わたしが毎日、理想や願望をチェックする理由は、そこからパワーをもらうことができるから。


叶わなくたって全然平気wだからこそ、

毎日胸に抱いてそれを源にする。




これがわたしの本当に伝えたい、理想と願望を抱くメリットでした。



架け橋はどうやって?ストーリーを描くのはどうやって?

これは子どもを見ているととても勉強になりますね。はちゃめちゃなストーリーを遠慮なく描いてくる様は、まさに今を生きる先生。


理想と願望を抱いて、それを今とつなげるお話は、また次回お届けしたいと思います。




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