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コラム『はたゆかの頭のなか』

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頭の中をシェアするコラム記事集。コシがあるけどツルッと食べられるそうめんくらいの感じを目指しています。
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2020年7月の記事一覧

【コラム】自分を生かす約束事を捨てる。

「誰かにとっての光でありたい」 そんな風に願ったことさえ20年以上忘れていたけれど、ある時を境に急にあふれ出すようになった。 あれは今も忘れない、一晩中泣きはらした時のこと。 わたしはひどく傷ついたことがあって、パニックになって、ひとり部屋の壁と壁に包まれるような小さなスペースに座り込んで泣いていた。 ほぼ嗚咽に近いような声を押し殺しながら、とめどなく流れてくる滝のような涙のしょっぱさをどこか冷静に観察しながらも、自分の中からこだまする声を静かに聞いていた。 「ただ

何をやっても満たされない理由【10年かけて見つけた、心の穴を塞ぐたったひとつの方法とは】

※有料記事として書きましたが、ほとんど無料で読めます。 いきなりですが、今あなたの心は満たされていますか? なかなか難しい質問だと感じる方もいるかもしれませんし、即答できる方もいるかもですね。 個人的に、”心の満たされ状態”は職業柄、常にチェックするのですが、『あーなんか心の穴が・・・』と感じて気持ちがあまり良くないときも、あります。 この、心に穴を感じる、あるいは心に穴が空いている感覚を虚無感と言ったり、虚しさや無価値感、という風に表現することが多いと思いますが、こ

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幸せの形を見極めるメンタルケア【素敵なものが増えて不足感が減るとき】

これがあれば、あれができれば、それが叶えば、幸せになれるに違いない!と盲信しているときは、脳みそが何者かにハイジャックされているなと思うようにしています。 この、「今わたしは脳みそが何者かにハイジャックされているシミュレーション」みたいなゲームは結構お気に入りで、割と日常的に行います。嫌だ嫌だと避けるのではなくゲームだと思うと、今自分の脳内で何が起きているのか客観視することができるからです。盲信している自分を避けて通るのではなく、ハイジャックにより盲目的になっている自分を見

執着の種が美しい花を咲かすとき。【手放せないと苦しいときに読む記事】

20歳の時、「絶対結婚する!」と決めた人にフラれた。それをきっかけに、わたしは彼との”復縁”にのめり込んだ。四六時中、彼とどうやったら復縁できるか考え、大学の授業をサボって、復縁の方法をグーグル先生に聞き続けた日々は今ではもうセピア色。 そんなわたしが怪しい教材をくぐり抜けて出会ったのが、”潜在意識で復縁”という言葉だった。訳もわからず、ネット上にある復縁掲示板を読み込んだ。そこには、当時の自分からすると魔法のようなテクニックと復縁報告の書き込みが羅列していて、キラキラする

「何がやりたいのか分からなくて苦しい」ということが人生から消えたとき【なぜ、自分のやりたいことが分からないと人は苦しむのか】

私たちは、様々な現象を通して常に自分自身とのパートナーシップを築くそのプロセスにいます。自分自身とのパートナーシップを築く、というのはつまり、自分という器の中にある様々な機能や性質、素材というものをいかに調合して生命を形づくるのか、ということです。ですから、自分自身とのパートナーシップを築くことに終わりはありません。つくっては壊れ、つくっては壊し。その連続をひたすらやるのです。 つくられた形が自分なのではなく、そのプロセスの中に”自分”がいる、ということを楽しめるようになる

正しさから抜け出すと共存するしかなくなる。【なぜ自分らしく生きると人は助け合うことになるのか】

あらゆる問題意識の根本にあるのは人間関係だ、ととある有名な心理学者は言っていました。(著者を忘れてしまいましたが) 人は誰でも自分自身にかけた”呪い”を解く旅をしていると思います。その旅路の中で、”人とどう関わるのか”という課題に誰もが取り組まされます。 仕事の悩みも、見た目の悩みも、その大元を辿るとある種の”孤独”に対する根源的な恐れが見えてきます。お金を稼ぎたい、仕事で成功したい、美しくなりたい表面の理由はそれぞれだとしても、その枝葉を辿っていけば”自分は孤独であると