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説得の秘訣は、対抗意識を刺激すること

対人スキルを鍛えたい私とあなたのために、

この本からの学びを少しずつ共有していきます。
人間関係にお困りの私とあなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
この本では、対人スキルを鍛える方法が

1.人を動かす3原則
2.人に好かれる6原則
3.人を説得する12原則 
(←今回の記事はココ)
4.人を変える9原則

太字は「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 目次のページより

の30原則にまとめられています。
今回の記事は、「人を説得する12の原則」の12番目について書いていきます。

あなたにはこれまでに、難しいことにチャレンジしてみたいと思ったことはありますか?
あるいは、困難なチャレンジほど燃えてくる、というようなことは当てはまりますか?

今回の「人を説得する原則」はそのことに関連した原則です。

カーネギー氏は、相手の対抗意識を刺激することができれば、その人を説得しやすいと言います。

どういうことか、さっそく見ていきましょう。

1.競争心をくすぐることが説得の秘訣

成功者は皆ゲームが好きだ。自己表現の機会が与えられるからだ。存分に腕をふるって相手に打ち勝つ機会、これが、いろいろな競争や競技を成立させる。優位を締めたい欲求、重要感を得たい願望、これを刺激するのだ。

「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 part3 13章

ある工場の従業員の勤務意欲を高めたときに用いた秘訣をカーネギー氏が教えてくれました。

昼勤組と夜勤組がそれぞぞれ鋳物を流した回数を張り合い、お互いに切磋琢磨して、生産性が向上したと言うのです。
しかも、その時に担当者がしたのは、最初に昼勤組の工員に鋳物を流した回数をたずね、それを向上の床にチョークで大きく書いただけなのです。

以降、それぞれの組の工員が、お互いにその記録を塗り替えるようにして書き換えていったのでした。
つまり、昼勤組と夜勤組が良きライバル関係になったのです。

この時に用いた説得の秘訣が、この競争心をくすぐるものでした。

この工場では、これまでに、工場長がおどかしたり、すかしたり、おだてたりといった手段を講じて説得を続けてきても、まったく成果がでていませんでした。
にもかかわらず、担当者が、「優位を占めたい」「対抗意識」「負けず嫌い」といった工員たちの心にうまく訴えかけたことで、説得に成功した事例でした。

同じようなことは、学校現場でもたくさんあります。
子どもたちの挑戦心にうまく火を灯すことができれば、子どもたちはおもしろがって、学習意欲をそそられることがあります。
授業の上手な先生のなかには、こうしたゲーム的要素を取り入れて、楽しく熱中する授業をされる方もいらっしゃいます。

それは、他人と比べるということではなくて、チャレンジしてみたい課題や、ちょっと歯応えのある問題を出す時に共通しています。

子どもたちの挑戦心をくすぐる何か。
受け持ちの子どもたちのことをよく理解し、その何かを見つけられる先生は、授業や学級経営も上手なことが多いです。

人を説得する12の原則最後は、相手の対抗意識に火をつけ、その人の挑戦心をうまくくすぐって刺激することでした。

2.人を説得する12の原則まとめ

これで、人を説得する12の原則すべてを見てきました。

説得の技術を身につけたい私とあなたへ、

議論を避けることが説得の入口
人を説得するには、誤りを指摘せず、敬意を払おう!
自分の誤りは、快く認めよう
穏やかに話して、説得する
説得のスタートは"Yes"を引き出すことから
説得したいときは、相手にしゃべらせよう!
説得するには、相手に思いつかせよう!
説得するには、人の身になろう!
説得するには、相手に同情しよう
美しい心情に呼びかけて説得しよう!
説得するには演出も必要
✅説得の秘訣は、対抗意識を刺激すること

これらの12の原則を心にとめておきましょう。

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