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説得するには、相手に思いつかせよう!

対人スキルを鍛えたい私とあなたのために、

この本からの学びを少しずつ共有していきます。
人間関係にお困りの私とあなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
この本では、対人スキルを鍛える方法が

1.人を動かす3原則
2.人に好かれる6原則
3.人を説得する12原則 
(←今回の記事はココ)
4.人を変える9原則

太字は「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 目次のページより

の30原則にまとめられています。
今回の記事は、「人を説得する12の原則」の7つ目について書いていきます。

人を説得しようとして、自分の意見を強く押し付けちゃう。
そんなことは、ありませんか?

私は、たまにありました。急いでいるときほど、そうなりがちです。でも、そんなこちらの都合など、相手には関係ありませんから、うまくいくはずもありません

今回の記事では、自分の意見を押し付けるのではなく、相手に思いつかせた方が良い、ということについて学んでいきましょう。

ついつい強引になっちゃう私とあなたへ。

さっそく見ていきましょう。

1.押し付けは禁物 結論は相手に出させること

人から押しつけられた意見よりも、自分で思いついた意見のほうを、我々は、はるかに大切にするものである。すると、人に自分の意見を押しつけようとするのは、そもそも間違いだと言える。暗示を与えて、結論は相手に出させるほうが、よほど利口だ。

「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 part3 7章

教師という職業柄、授業や指導の中で、子どもたちのことを説得しようとすることがよくありました。

例えば、子ども同士のけんかの仲裁。双方から一通りの話を聞いて、けんかの原因も把握。あとは、お互いにごめんなさいをするだけ。
しかし、次の授業の始まりが近づいている…

なんとか謝らせようと二人のことを説得しようとするものなら…
なかなかうまくはいきません。たとえ、口では言えたとしても、あとにしこりが残る。
だって、それは、私の考えや世間の常識の押しつけだから。

こんな時は、しばらく間をおいて、どうしたいかを自分で考えられる時間をあげた方がいいのです。
そして、自分から解決策を言えるようになったとしたら、それが1番の解決策となります。
それが、こちらが押しつけたことと、同じ行為だとしても。

まさに

暗示を与えて、結論は相手に出させるほうが、よほど利口だ

ということです。

2.自分の意見を聞いてもらえのはうれしいこと

人に押しつけられているのだとか、命令されているのだとかいう感じは、誰にしろ嫌なものだ。それよりも、自主的に行動しているのだという感じのほうが、はるかに好ましい。自分の希望や欲望や意見を人に聞いてもらえるのはうれしいものだ。

「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 part3 7章

ここでもやはり、カーネギー氏が終始一貫して述べている

相手の自己重要感を高める

ということにつながっています。

つまり、相手にとっては、自主的に行動しているという「自己肯定感」と、自分の意見を相手に認めてもらえているという「他者からの承認」の両方が得られています。
そのため、相手の「自己重要感が高まる」ということになるのですね。

ポイントは、「暗示を与える」ということ。

つまり、説得したいポイントを、いかにも相手が自主的に考えついたと思わせるようにするということ。
相手にその考えを導くために、それを何気なくその人の心に植え付け、関心を持たせるようにすることがコツなのですね。

ここは、少し経験とテクニックがいるかもしれません。

まとめ|説得するには、相手に思いつかせよう

今回の記事では、人を説得する原則について
「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 part3 7章
から紹介しました。

人を説得するには、こちらの意見を押しつけるのではなく、相手がその意見を思つけるように仕向けましょう。

そうすることで、相手の自己重要感が高まり、自主的にその意見にそった行動を引き出すことができるでしょう。

川や海が数知れぬ渓流の注ぐところとなるのは、身を低きに置くからである。それゆえに、川や海はもろもろの渓流に君臨することができる。
同様に、賢者は、人の上に立たんと欲すれば、人の下に身を置き、人の前に立たんと欲すれば、人の後ろに身を置く、かくして、賢者は人の上に立てども、人はその重みを感じることなく、人の前に立てども、人の心は傷つくことがない。

中国の賢人 老子

うーん、老子さん、いいことおっしゃる。

人を説得する秘訣。「相手に思いつかせる」こと。

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