見出し画像

同人誌の作り方(本文以外のパーツと結合方法)

この記事では、いわゆるコピー本ではなくて、印刷所さんに刷ってもらう本の版下の作り方を備忘録がわりに書きます。

同人誌(ていうか本)を作るには、以下の要素が必要になります。

  1. 表表紙(いわゆる「表1」と印刷業界で言われる部分)

  2. 裏表紙(同じく「表4」)

  3. 背表紙

  4. 中表紙(あるいは「扉」)

  5. 本文

  6. 奥付

1~3の作り方というか、画像を結合して印刷所に出せる状態のデータにする方法については以前別の記事で書いたので、本記事からは割愛します。


表1・4や背表紙、中表紙のパーツの作り方

私はCanvaで作っています。
https://www.canva.com/
3. 背表紙や、4. 中表紙については一度作ったものをページ複製してタイトルだけ書き替えることで、羽多の同人誌として並べた時に統一感が出るようにしています。
ポイントは、断ち切りを考慮して、上下左右に3ミリずつ程度足し、大きめに作ることです。(印刷所では少し大きめに印刷して、はみ出た部分を裁断して仕上げるため、ズレる場合に備えて少し大きめにデータを作る必要がある。その予備部分を「断ち切り」と呼ぶらしい)

表1・表4・背表紙をうまく繋ぐのは大変なので、私は最近、全体を一画像にして、そこにイラストやタイトル文字を配置するデザインを多用しております…。(スマホでの作業だから、きちんと合わせなきゃと思うと指が震えて、余計ズレる)

中表紙はワープロソフトでそのまま作る人もいると思いますが、私は飾り枠を付けたかったのでCanvaでデザインテンプレートを探して加工しました。

奥付の作り方

これもワープロソフトで作ることもできます。
著者名、連絡先、絵師さんのお名前、発行日、印刷会社、などを記載します。
たまに奥付のない同人誌も見かけますが、万一落丁などがあった際には連絡したくなるでしょうし、ご本が素敵なら「どこの印刷会社なんだろう」と参考にさせていただくこともあるかと思います。

私は奥付作成に関しては、もっぱら「シメケンプリント」様のPDF作成機能を愛用しております。

上記リンクをご覧になると分かる通り、シメケン様のツールは大変充実しています。私は職業柄、ワープロソフトの操作には抵抗がなかったのですが、ワープロソフトが苦手で本文ファイルを作るのに四苦八苦している方は、シメケンプリントさんのPDF作成機能をお試しする価値があると思います。

ファイル結合方法

表1・表4・背表紙は一画像にして別ファイルとして提出して、それ以外の部分は1ファイルで提出する印刷所が多いと思うのです。中表紙や奥付など、別々に作った場合、あるいは、本文も複数ファイルに別れている場合、PDFや画像をひとつに結合する必要があります。

私のお勧めは:

  1. シメケンプリント様のサイト
    画像やPDFが混ざっている場合でも結合が可能な点が素晴らしい

  2. I Love PDFというウェブサイト
    無償なのがありがたい。PDF結合・分割・PDF⇔画像やMS-Officeへのフォーマット変換などできる

  3. PDF X というツール(フル機能を使うなら有償、ただし数千円)
    「ローカルで見ながら」不要なページを削除したり、空白ページを足したりできるので、編集が直感的にやりやすい。PDFを画像へ、画像をPDFへなどの変換もできる。

超重要:作成したファイルの確認

ワープロソフトなどは欧米文化なので、ページは左から右へと流れていきます(基本的に)でも日本の縦書きの場合は右から左。また、1ページ目・2ページ目とめくった時のイメージが、ワープロソフトやAcrobatでは分かりづらいという弱点があります。左右を間違うと、ノンブルの位置が内側とか悲しいことになりますので、きちんと、印刷時のイメージで確認してから入稿したいものです。

ここでの私のお勧めは、シメケンプリント様の「PDFページ確認ツール」。上記結合作業が終わったPDFファイルをアップロードすると、実際に本をめくるような感じで確認することができます。

つまりシメケンプリント様のウェブサイト最強 ってことです。本当にいつもお世話になっております。

この記事が参加している募集

我が家のDIY

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?