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小説における人称の使い方

私は男女の恋愛小説を書いているときは殆ど主人公一視点・一人称で、BLでは三人称が多かったです。が、直近三作ほどは、一人称で書いています。どういう場合でも一人称が万能の正解というわけではないけれど、こと恋愛小説(特に公募)においては、一人称で書く意義は大きいと感じました。

  1. 台詞や行動のみならず、地の文も基本的に主人公の脳内をまんま書くことになるので、性格や思考を表現しやすい(同じ文字数だとしたら、一人称の方が圧倒的に主人公に関する情報量が増える)

  2. 公募勢の多くが心当たりのある文章の欠点(失点)だと思われる『視点のブレ』が起こりにくくなる。

ただ、複数人数によるそれぞれ視点というのも、ミステリーなどではよくみられる手法ですので、上記はあくまで『恋愛小説』『より主人公/語り手に感情移入させたいタイプの話』とご理解ください。

三作連続で一人称で書くと、めちゃくちゃキャラが違うから口調もワーディングも違うんですよ。そりゃ人が違うんだから当たり前っちゃあ当たり前なのですが。ちゃんと生きている人間を描けているようで、自分の成長を感じられて嬉しかったです。

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