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便秘は大敵

おねしょやおもらしが、うんちと関係があるとはよもや想像がつかないと思います。

ところが、おしっことウンチは関係があるのです。

ウンチは毎日出ていますか?ウンチが、1-2日に一度でていたら便秘とは呼ばないことになっています。ところが、出ていますといいながら、レントゲンを撮るとおなかの中に便が充満している子がいます。腸に便がこびりついている場合があり、後からできた新しい便が真ん中を通り過ぎ、排出されているだけで、腸にいつも便が残っている状態です。それを、「宿便」と呼びます。

便の出口である直腸は、通常排便すると、すっかり空になるのですが、排便してもウンチがたまっている場合があります。便がたまっていると、前方にある膀胱を圧迫してしまうため、膀胱が目一杯溜めることができず、畜尿量が減ってしまいます。もともとおしっこを溜めることが不十分なので、もらしているのに、さらにウンチが溜まっていることで、本来持つ、おしっこを溜める能力を削(そ)いでしまうんです。もったいないことですよね。

特に便の出口に近い直腸というところに便が溜まっていて、排便後も残っている場合、排便してもスッキリしません。そんなお子さんに、「ウンチが出てスッキリしましたか?」と聞いても、「はぁ。うん。はい。」とよくわからない返事をします。何がスッキリかわからなかったら、答えようがないですよね。もともと、排便した感が鈍いので、スッキリの感じが分からないのです。経験したことのないことは責めてはいけません。また、このように直腸に便が溜まっているお子さんは、形のない液状のウンチが出ている場合もあります。コロッとしたちぎれたウンコをポロっともらしてしまうこともあります。ですので、スッキリ出してあげる必要があります。

おもらしがある、便秘のある子どもさんには、便秘の治療もするんです。

おしっことウンチの関係はより親密だということをご理解いただけたでしょうか。もしも便秘があるのなら、便秘の治療に進みましょう。

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