ゴジラソン#2 ゴジラの逆襲
ゴジラ全作品(国内29+アニメ3+ハリウッド1+モンスターバース4作)をマラソン鑑賞しようのコーナー=ゴジラソン
2「ゴジラの逆襲」(1955)
いちおう前作の続きものなんですわ。時系列だけじゃなく登場人物が続いたり、ゴジラを倒す手段がもうないって話がチラッと出たりしたし。
しかし一個問題としては「ゴジラ史の中で大事な要素」がありすぎて、結構見づらい映画なのは確か。
例えばこの映画はアンギラスが出てきて、初めてゴジラ対何か、という怪獣プロレスのはじまりなんですよ。さらに前作が都内を破壊しまくったのに対し、今回は大阪とか北海道でも話が進むんですよ。プロレス団体の地方巡業
やたら市井の描写が凝っててダンスが異様に長いし、そのことにより破壊・殺戮シーンもフリが効いてるから結構悲しい気持ちになる…んだけど怪獣プロレスはすげえ白熱してて、感情が迷子になります。基本的にゴジラ=戦争のメタファーなので
日本の名建築は全てゴジラが壊すために存在しているからね、仕方ないね。
あともう一個混乱する要素が主役月岡の同僚である小林くん。通称「花婿さん」。パイロット仲間という描写があるのですが、こいつ、徹頭徹尾丁寧にフラグを設置しやがる…ッ!!!
これさ、怪獣プロレスの始祖たる作品なのにすげー人間ドラマで、政府も自衛隊も一般人もみんなストーリーができるからすげえ混乱するんですよ。結果、民間企業の人間のくせにゴジラ迎撃作戦に参加するんすよ、ああもう馬鹿!ゴジラに現代兵器ごときで立ち向かうな馬鹿!!!!
とはいえ花婿くんのおかげでゴジラ雪山生き埋め作戦が立案されるしうまくいくんだけどね。変な話、戦後10年くらいだから、みんなにそのノウハウがあるってのがすごいリアル…といえなくもない。
混乱要素としては、この作品は伊福部昭さんが入ってなくて音楽が前後の作品とテイストが違うとか、なんならゴジラの鳴き声も違う
余談なんですけど、最後雪山で雪崩に巻き込まれて終わるんですけど、ゴジラって熱線はくじゃないですか。で氷に埋まるじゃないですか…温度差エグいじゃないですか……隊員たちさぞととのいそうだなー…と……。
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