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仙台におけるコーヒー&ワインスタンド開業に向けて


新年の挨拶

 新年明けましておめでとうございます。昨年はWSET Diplomaに合格し、今後自分が何をしていくかについて考え準備していく年でした。
今年は考えていたものを実行に移す年です。
本年もどうぞよろしくお願いします。

なぜコーヒー&ワインスタンドにしたか

 元々WSET Diploma受験当初に自分が元々行っていた医師業以外でワイン産業に携わるとしたらニュージーランドのワインを輸入したいと漠然と考えていました。
この時は「自分がいいと思ったワインをみんなに飲んでもらって広がっていけば」ということしか考えていませんでした。しかし、D2ワインビジネスを勉強しているうちに「ワインのみならずアルコール飲料の消費が減っている」のに生活は医師業で担保されているにもかかわらず、需要が減っている分野に供給側として参入する意味があるのかという疑問が生じました。

 WSET Diplomaを取得してワイン産業に携わるスタート地点に立ったものの「どのように産業にコミットしてくのか。」ということが最初に考えなければいけないことでした。供給に関わるビジネスに参入してすでにそこで生計を立てている人達と席取りゲームを行うのではなく、需要を増やすためのビジネスをどのように行うのか。試験勉強を行いながらそれについてずっと考える日々でした。
 ワインはそのほかアルコール製品を飲んでいる方々から動線を引くこともできるがアルコール摂取量には限界があるし拮抗してしまう可能性も高いし、どこから動線を引くのか、また自分が興味があることでないと難しいなと考えました。

ワイン産業の中で唯一若い人の需要も増えており盛んになっている分野として「自然派ワイン」があります。ただし、この分野は「自然派ワイン」の間口のみを広げており、「ワイン」としての門戸を広げているわけではないし、「ワイン」を飲む人を増やさなければいけない。では、なぜ「自然派ワイン」は間口を広げられたのか。それは「なんかお洒落」だったり「気難しくなさそう」だからではないだろうかというのが昨今の市場の様子からわかることです。ただし、僕はそこにそれそのものが「美味しいかどうか」は含まれていないように感じています。「美味しい」は主観であるものの明らかな欠陥ワインも美味しいとされていることが多く、ここにももっと改善の余地があると考えています。

 ワインは世界中で作られていて多種多様なプロダクトです。そして、各国にもワイン法などがあり、確かに難しく捉えられがちなものです。これはその地域の味や品質を担保するためのものであったはずですが、これゆえに一部のワインは高級品扱いされたり、人それぞれのパーソナルな格付けにも繋がったりしていたりします。もちろんそれが全てではないですが、それゆえにワインは高級品ばかりだったり知識がないと飲んではいけないものと捉えられたりしています。日本に入っているワインは世界で消費されているワインプロダクトのうちのわずかだと思いますが、こういった狭いワインを知っていることで偉ぶる人が多いのも事実です。
 つまり今の状況としては気楽か気難しいかという二項対立の中でしかワインは分けられていないのではないかと僕は考えています。
そうであればどんなプロダクトでも提供の仕方が気楽であればいいのではとか内装の雰囲気も気楽だけどお洒落だといいのではとか考えてました。
 またアルコール以外の飲料でワインと相関性があるのはアロマや味に酸味、甘み、渋みを含むコーヒーや茶で他の飲料から動線を引くこともできるのではないかと考えました。この中でコーヒーはワインより長く関わっていることもあり、取り入れていきたいと思いました。
 そのほかにすでにコーヒーとアパレルという分野は多くのスペシャルティコーヒー店などでも扱われていますが、僕自身元々服飾が好きでそこを中心に様々なものに関わっている部分もあり、お洒落といえばインテリアなどにも使う言葉ではあるもののまずは服飾かなと思っているのでそれを繋げていきたいと考えました。

 店内の様子もバーで静かに飲んでいるという形ではなく、スタンディングの形を取り、集まった人達の障壁も減らして和気藹々と楽しみ語り合え、同じ趣味のつながりを増やせるようにというように内装を作ろうと考えています。どのような内装にするのかなどはまた別の機会に書きたいと思います。
 こうしてワイン以外の分野を絡め動線を引くとともにワインを飲むことが気難しいことではなく「気楽」で「お洒落」という風に思ってもらいたいと思い、コーヒー&ワインスタンドの形を取ることにしました。

物件取得まで

 元々僕は仙台の街中でお店をやるつもりはありませんでした。仙台駅の周辺には多くの飲食店があり、僕自身が訪れる魅力的なお店もたくさんあります。
 数年前から仙台市は駅前にビルが集約し、どんどん魅力的な多くの商店街を中心とした街づくりから駅前集中型の街づくりになっています。仙台駅は南北に東北本線、常磐線、仙台空港アクセス線、仙山線、仙石線、仙台地下鉄南北線・東西線と各所から集まりやすいハブとなっています。そのため集約することは便利な面は多いかと思います。

 その一方で仙台駅集約型となったためにその他の住宅エリア付近の駅などはマンションが多く建ったりするもののショッピングモール開発などは慎重になっており、新しい飲食店の出店も少なくなっています。
これを見て多くのお客さんが仙台駅にしか集まらなくなってしまい、その他のエリアの開発が進まないのではと考えていました。
 案の定、かつての繁華街は、コロナの影響もありましたが、その影を潜め、仙台を代表するアーケードでも店の閉業が続いています。

 ではこのままこの流れを迎合し、仙台駅周辺に店舗を設けるのかという話なのですが、個人的には仙台駅の隣駅で自分が住んでいる長町エリアに出店したいと思っていました。
早朝からやる予定で23時まで営業予定だったので自宅から近いことも一つの要因ですが、近くにはマンションが多数あったり、大病院があったり、地下鉄・JR沿線で労働世代が通勤で朝から多くの人が動く人がいたり、かなり多くの人が動くエリアであるということが大きな理由です。また、忙しい病院勤務や子育て世代も多く、なかなか仙台駅方面には出ることができない人も多いのですが、長町には娯楽が少ないように思えます。
 それゆえ、近隣で朝から夜まで毎日忙しなく働いている人達や仕事に向かう人達、あるいは子育てもあり中々街中には出れない主婦の方達の日常生活にコーヒーやワインを通して少しでも楽しい時間や安らぎをもってもらえたらいいな、その上でコーヒーやワインにもっと興味をもってもらえるようになればいいなと考えるようになり、このエリアでの出店を目指していました。

 コーヒーを早朝から出勤する人達に届けたいので路面であることは譲れませんでしたが、このエリアにはそういう物件があまり多くありません。
そんな中で以前から目をつけていたもののPCRセンターとなっていた物件がコロナの終息に伴い撤退し、物件が空きます。それが2023年の5月です。
 私は直ちに不動産会社に連絡し、物件を仮押さえし11月から物件を借りることとなりました。ここは地下鉄長町一丁目駅から徒歩1分で、その駅を中心に4方向全てから出勤の人が多く集まる場所です。
またすぐ目の前に大病院があります。僕が1番日々の安らぎを届けたい人達がこの物件の近くにはたくさんいます。
こうして物件を借り、お店の開業の準備に入りました。

開店予定

 今後、この先の話も書いていく予定ですが、ひとまず開店は2024年夏頃となるかと思います。
現在、公庫の融資を進めており、7月末から着工開始、9月頃オープンの予定です。
 お店の開業に向けて頑張りたいと思います。

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