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大部屋オフィスと上司の承認欲求

会社に出社したがる上司と、在宅リモートで働きたい部下との違いはなんなのか。

ずっと不思議に思っていた。

その答えが少し前のライオン公式noteの記事に載っていた。


↓ 組織学の権威、太田先生のお話。

太田:「日本では、大部屋で仕切りのないオフィスがよく見かけられます。
『上司が帰るまでは退勤しづらい』
『上司に頼まれたことは、自分の仕事より優先してやらないと』
といった声がよく聞かれるのは、部下が常に上司の視線を意識させられる大部屋オフィスにもその一因があるのです。
このようなオフィスは、上司の承認欲求は十分に満たされる反面、部下が疲弊しやすい構造と言えるでしょう。
その点、オンラインの画面には、上座も下座も無く関係性がフラットになります。
上司や先輩の顔色を伺うことなく発言しやすく、消極的だった社員がオンラインでは堂々とアイデアを発言するようになった、という例も珍しくありません」

上記「LION公式note」記事より抜粋

なるほど。

大部屋オフィスは、上司の承認欲求がすごく満たされるシステムだったのか。

上司が何か言えば「はい、承知しました!」と皆一斉に返事してくれるもんね…。大きな声で呼びつければ自分の席まで急いで来てくれるしね。

以前働いていた会社も大部屋のオフィスだった。チームのトップであるその時の上司は、在宅勤務が続いた後の久しぶりの出社の時に「やっと会社の空気が吸えた!」ととても喜んでいた。

びっくり。会社の空気を吸いたい、なんてコチトラ1ミリも思ったことはない。このまま永遠に在宅勤務がいいと思っていた。

出社したら、やれ電話に出ろ電話をかけろ、朝礼だ、会議だ、俺の話を聞け、社長の話を聞け、役所行ってこい、あれやれこれやれ…なんだかんだで自分の抱えている業務が一向に進まないから良いことが何もない。

ならばそういう立場になれば良い?出世を目指す?そういう発想を持ったことがない。そういう承認欲求はない。価値観の違いってやつだ。

「上司の承認欲求」という視点では考えたことなかった。

組織学、おもしろい。

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