「自分では変えられないこと」を乗り越えるために始めたこと
自分で人生は変えられる。
心からそう思える人ってどれくらいいるのでしょうか。
私はそう思うことができなくなっていました。
好きなことを選んできた人生
縁もゆかりもない土地で農家になったのは、今まで「好き」なことを選んできただと言えます。大学時代以降は特に、自分の「好き」を追求していました。
畑への淡い憧れが小さいころからあったし、ファームステイの旅では自給的な暮らしの魅力に気づいた。新卒で農業系の会社に就職し、農業分野にやりがいを見出したのも、やっぱり嘘ではなく自分に正直だったからです。
自分では変えられないことに直面
しかし、結婚してから特に、単純に自分の「好き」を追求できなくなりました。自分では変えられないことに振り回されることが増えたのです。
例えば自分では選べない義家族などの人間関係。それから農業をやる上で離れることのできない地域の存在。特に最近強く感じるのは「女性」であるということ。一方で、「変えられないこと」を受け入れることができない自分が未熟であるような気がして、とても苦しい思いをしてきました。
「選ぶ」ことができるって貴重
選ぶことって、実はとっても有難くて、貴重なことだったと感じます。 自分が自由に選択しているように見えて、実は多くの人に支えられて、選ばせてもらっていたんだなって。
新卒で就活をしたときは、ただただ自分のやりたいこと・興味のあることだけを考えて会社を選んでいました。それがいかに幸せで、恵まれていたことかということに、痛いほど気づかされたのです。
実は最近、いちど農業から距離を置いて見ようかと思い、転職を検討していました。ところが、相変わらず自分の好きなことに固執してしまった結果、なかなかうまく進みませんでした。
行きたい会社が東京にしか無かったり、フルタイムでがっつり働く職場では家事との両立が難しそうだったり。その上、女性は出産を希望する場合、それも含めてライフプランを考える必要があります。
今から転職して再びゼロからスタートした場合、しばらく子どもを持つことは諦めないといけない…。単純に自分の好きなことを追求できないし、働きたいようには働けないことを今になって知ったのです。
自分では変えられないことに対する恐怖
例えば私のように、結婚相手の転勤等で仕事を辞めることになったり住む場所や人間関係がガラッと変わったりするのって、圧倒的に女性が多いですよね。
私も、たくさんの「変えられないこと」に直面し、ひとつひとつ、乗り越えようとしては押しつぶされ、なんとか乗り越えて…の繰り返しでした。だから、変えられないことが今後さらに増えていくことに対する不安があります。
もちろんそういうことも受け入れて、進んでいかなければいけないとわかっているけれど。今の私にとって、変えられないことを抱えることはとても不安なことなのです。
「変えられないこと」を他人に押し付けられることって、かなり多いんですよね。例えば、「子どもを持つ」ということ。結婚してから、周りの人に「子どもはまだいないの?なぜ?」と言われることがとても多くなりました。
でも、子どもを持つことも、簡単なことではなくて、自分だけの都合ではいかないところがたくさんあります。つまり「変えられないこと」を背負うことなのです。だから覚悟も必要だし、私にとってはゆっくりと、納得しながら進めていきたいこと。しかし、以前はこういう不安を感じてしまう自分を責めてしまっていました。
やっぱり、「好き」を選びたい
ただ、「変えられないこと」のせいにしていても前に進めないことも知っています。だから、いま自分のできることをやるしかない。すべてを受け入れた上で、自分以外のもののせいにせず、しなやかに生きること。それがこれからの課題です。
実はいま、少しずつwebマーケティングやwebデザイン、カメラの勉強などを開始し、勝手に自分の農園のweb担当として名乗り始めました(笑)。というのも、農園のSNSの更新や、5月くらいから自分で農園ホームページのリニューアルに取り組んで興味を持ったのがキッカケです。独学で始めてはみたものの限界を感じ、7月から「SHElikes」というスクールに参加して学び始めています。これがすっごく、面白い。
今は、webマーケティング講座を受講中。やっぱり面白いし、まだまだやりたいことがたくさんある!と意気込めるようになりました。なんだかんだ、やっぱり「好き」なことに触れていると、前に進める気がします。そうして少しずつ進んで、失敗して、、、だんだん世界が広がっていくことを信じて。
こんな、情けない自分ですが、ありのままの姿を伝えていきたいと思っています。なぜなら、「変えられないこと」に苦しむ人に、もっとあたらしい生き方や選択肢を考えてもらえるきっかけを少しでも作れたらいいなと思っているから。本当は誰しも自由であり、自分の人生を生きているのだということを伝えたい。そんな思いを持って、これからもnoteを更新していこうと思います。
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