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(超テキトーだけどしっかり解説)イギリスがオワコンなう

ブレーキングニュース!


ファクトチェックをそこまで丁寧にしていないですが今僕がわかることの走り書き!(脳内を整理したい)
あまりよく理解していない人にわかりやすいような、カンタンな語り口で書いてみます!

今、何が起きているか

リズ・トラス首相が辞任を発表。
24時間前までは「ファイター」を自称し首相を続けるつもりだった?(まあ長くないのはみんなわかってたけど「すぐやめるつもりはないぞ」みたいな雰囲気を出したかったのか?ー)ようだが、支持率は英首相として最低、政治も大混乱でついに諦めた模様。
過去、病気が原因で短命だった政権でさえ4ヶ月ほどもったらしいから、今回は英国の歴史史上最短の政権、わずか2ヶ月での政権交代となりそうだ。

なぜ辞めたのか

一言で言うと、「経済政策の失敗」。
目玉だった「大幅減税」が失敗して(そもそも実行できてませんw)公約を守れる未来が全く想定できなくなった。し、本人の属する保守党の人間も含め、ほぼ全員のイギリス人が「これは無理やな」って空気になった。
つってもほんの数週間の話だったのだけれど、イギリスの経済は今ズタボロで経済政策の失敗は本当に致命的。「食べ物か暖房か」「食費を削ろうか」と大半の国民が考えるほど、今イギリスの物価は高くて生活が苦しい(らしい)。いわゆる「インフレ」状態。


ちなみに、リズ・トラスは「期待された公約を果たせないので降ります」と往生際が非常に良い。(髪ボサボサジョンソンとは違いますね。まあやめた理由も全然違うけど。)

↑1分半のリズ・トラス、辞任表明のシーン。聞き取りやすいイギリス英語なので必聴。




ここからもうちょい詳しく!



なんでこんな短命な政権になってしまったのか

チョー簡単に言うと「賭けが外れた」から。

リズ・トラスの「大幅減税」を選択したのは党首戦で保守党議員らが行った「賭け」だったわけだが、見事に外れました。チャンチャン。

じゃあなんで英経済がズタボロなのか

ウクライナ戦争によるインフレが原因で、主に「エネルギー代」「農産物代」から端を発して全体的に物価高、というイメージですね。本当はもっと複雑なんでしょうけどリズ・トラス自身も「憎きプーチンの起こしたあのウクライナ戦争のせい」と言っています。ロシアもウクライナもエネルギー・農産物大国なのでそれに依存してたヨーロッパの経済が打撃を受けたんでしょう。「食料自給率が低いと他国の政情の変化で自国の食料供給・経済に影響が出ます」と小中学生でも習うあの話と基本的におんなじ。(コメ以外ほとんど自給しきれていないとある極東の国は本当にヤバいかもね)


首相はどうなる?

そもそもですよ、ボリス・ジョンソンが辞めるって時に主に候補が二人いまして、それが①スナク②リズ だったわけです。(ついこの前の夏の話です)

以下参照。(毎日新聞より)

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表の「経済政策」がポイント.

経済がボロボロのイギリスはこのどちらか、正反対の選択を迫られて、リズ・トラスを選んだんです。

なんですけど、ただ、その時本当に経済政策だけを見て選んだかというとそれは微妙で、どうやらスナクの発言への非難や、「ジョンソン政権の幹部を降りて首相にとどめを刺した」という、ある意味、経済の本質的な問題と関係のない若干のマイナスイメージみたいなものも、スナクがリズに負けた背景にあると言えそうです。ただ、ここら辺は、日本にいるだけではいまいち感覚の掴めないところではあります。


少し話がそれましたが、①経済がボロボロになった→②リズ・トラスの大幅減税に「賭け」てみた→③やっぱダメでした(チャンチャン)、という現状なので、自然に考えれば新首相はスナクでしょうか。今日のBBCのスタジオでも真っ先に名前が上がったのがスナクだったので、言ってしまえば「リズに賭けたら外れたから正反対の経済政策を掲げてたスナクに賭けよう」という感覚。

さあ、果たして経済は良くなるんでしょうか。そんなに簡単ではなさそうです。


イギリスの紛糾と日本

イギリスは物価高で消費者は基本的にみんな苦しんでいるはずです。

こんなとんでもない見出しの記事も出ています。しかも首相が2ヶ月で交代。こんな世の中、相当とんでもない大混乱(turbulence)ですし、解決も容易ではなさそうです。

他方、日本はFRBと日銀の経済政策のせいで円安になっていますが、イギリスほどひどい物価高や景気後退はないと言えます。「マシ」というかな。

原因も原因で全く違います。日本の場合は日米の経済政策が今の状況を作っていますが、イギリスは今ウクライナ戦争の影響でこのような現状になっています。つまり元を辿ればプーチン一人に行き着くのかもしれません。


一国の独裁者が先進国の政治経済をグチャグチャにできるなんてすごい話です。もちろん日本も他人事ではない。かといって何ができるんでしょう。深く考えさせられます。

イギリスはボリス・ジョンソン政権までブレクジットで散々紛糾してましたから、近年のイギリス史は将来、「混乱と分断の歴史」のように見なされるかもしれません。とにかく、将来の歴史の教科書には「景気後退」「大混乱」なんかが今の時代のイギリス史のキーワードになるかと思われます。


先進国の終焉

この見出しは言い過ぎですかね。言い過ぎなんですけど、もはやイギリスの今回の動きはこの一例と言っても過言ではないと思います。国民の大半が生活苦に直面する国など、全くもって「豊か」ではありません。(←何をもって「豊か」とするかという問題もあります)

なんとなく、欧米があぐらをかける時代も終わったのかな、という素朴な印象を受けるこの頃です。資本主義どうこう、という問題もあるので簡単に何か言うことはできませんが、ひとまず、印象としては「先進国の終焉」に近い気がしました。






どうでもいい追記

政治、経済…。考え始めると理詰めに疲れたり考えが行き止まったりしてうんざりするものです。

僕も最近疲れてきまして、「芸術」に逃避しつつあります。

先ほどの話とも繋がりますが、「先進国が終焉」したとしても、「経済面での先進」をロボットのように追い求めるのはやめて、「人間的に豊かな芸術的な暮らし」を追求できる、と考えると、将来お先真っ暗ではないはずです。


It’s gonna be alright

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