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【テルヤ電機】「やってみなはれ」を体現していく。

あなたが今、「やってみたいこと」はなんですか?
「なにもない。」
あなたはそう言うかもしれない。
ただ、もし見つかったときは教えて欲しい。
私は必ず、あなたの「やってみたいこと」を応援するから。

今回は、鹿島朝日高等学校・鹿島学園高等学校で、テルヤ電機株式会社 代表取締役社長 江川和宏さまにご登壇いただき、キャリア教育プログラム 「CHOOSE YOUR LIFE -お仕事図鑑−」を実施いたしました。

この記事では高校生に働く情熱を伝えた本プログラムの一部をお届けいたします。

登壇企業:テルヤ電機株式会社
電機資材・制御機器・情報通信を取扱う専門商社として、大正13年から続く企業です。



①テルヤ電機株式会社 企業説明

1−1 専門商社って?

勝山:今回はテルヤ電機株式会社の江川社長にお越しいただいております。江川さん、よろしくお願いいたしします!

江川さん:よろしくお願いいたします!

勝山:今回はテルヤ電機さんのお仕事の内容や、江川さんのキャリアについてお話を伺っていきます。早速ですが江川さん、テルヤ電機さんは専門商社ですよね?
専門商社とは、どんなお仕事をするのでしょうか?

江川さん:はい。まず、商社とは、物資の販売を業務の中心にした、商業を営む業態の会社でのことです。簡単にいうと、物を作っているのではなくて、メーカーさんの商品をお客様に販売する仕事を行う会社です。

 その中で「総合商社」と「専門商社」と呼ばれる二種類の商社があります。総合商社は、どんな商品でも扱うということです。

 それに対して、専門商社は、なにかの商品や業界に特化した専門的な商社です。その「なにか」が、弊社にとっては電化製品などという事です。

勝山:ありがとうございます。では、商社が必要な理由とはなんでしょうか?

江川さん:商社が必要な理由ですね。まず、物を作るのはメーカーさん。電気で言えばパナソニックさんや三菱電機さんです。家電とかはよくみますよね。

 メーカーさんは、物を作ってもテレビの向こうに向かって、売れなければ意味がないですよね。ですが作るのがメインで、営業会社ではないんですね。なので私どもがお客様との間に入って流通させるのが目的ですね。

勝山:消費者に届けるための会社さんですね。高校生の皆さん、専門商社って知ってましたか?チャットで答えてください!

江川さん:知らない人が多いですねえ。

勝山:ほんとですね。知らない人の割合の方が多いですね。江川さん、商社って優秀で学歴が高い方が多いんですかね?

江川さん:んー、会社によると思います。商社の中でも、大企業に入社するには学歴が大事だと思います。しかし弊社のような会社だと、とにかくやる気と元気があって挨拶ができれば大丈夫です。

 弊社では入社条件以外にも、大きな商社とは違うところも多くあります。大きな商社に入ると、形が決まっていることが多いです。しかし私たちは仕組みづくりから始めます。それが大きな違いですね。

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1−2 学歴・実績について

勝山:実際にテルヤ電機で高卒の方はいらっしゃいますか?

江川:もちろん高卒の方もいますよ。割合で言うと、15%~20%が高卒の方、大卒の方が80~85%ですね。

勝山:学歴に関して、格差や給料の優劣はありますか?あと、昇格に関しては大卒の方が有利なのでしょうか?

江川さん:大卒と高卒とでは入社時に年齢が違うので、入社時の給料に違いはあります。ただ、昇格の基準に学歴は関係ないです。そこは実績で判断しているので、数年経つと関係なくなりますね。

勝山:ありがとうございます。最終的には学歴ではなく、実績や会社での実績や信用によって変わっていくんですね。

江川さん:そうですね。弊社にて最年少の所長は高卒で、その社員は現在次長になっています。

勝山:先程のお話通り、実績で判断しているんですね。ちなみにその方のどのような部分が昇格に繋がったのですか?

江川さん:その社員は大卒の方には負けないというハングリー精神が良かったですね。
その結果、実績と信頼が積み重なって結果が実りました。

勝山:そうなんですね。私自身も高卒なので、そういった経験談を聞くと嬉しく感じますね。高校生からチャットで、「テルヤ電機さんの平均年収はいくらぐらいですか?」
という質問が来ています。江川さんどうでしょうか?

江川さん:はい。入社3年目の社員で、330万円~390万円くらいです。
平均340万円くらいですね。

 そして入社5年目で平均390万円。10年で平均470万円といった感じです。ただ、10年目のあたりでかなり差が出てきますね。390万円~600万円くらいまで違ってきますね。

勝山:ありがとうございます。やはり残した実績や役職によって変わってくるんですね。

1−3 キャリアアップしていく人とは?

勝山:江川さんは多くの社員さんを見てきたと思いますが、実績を積んで上にキャリアアップしていく方にはどんな特徴があると思いますか?

江川さん:共通して言えるのは、見えない所でも日々努力をしている方ですね。そういった方の努力は、誰かが気付いて結果的に評価に結びつきます。

 高校生の皆さんにとって努力とは勉強する事だと思いますが、人間は死ぬまで勉強だと思うんですね。常に継続していく事で、徐々に上へ上がっていくのだと思います。

勝山:なるほど。個々で目標やプランを設定して、それに対して主体的にコツコツと努力し続けられるような習慣が身に付いている人は、やはり強いですね。

 それが会社の中であれば、信頼や実績に繋がって、最終的には責任を大きく任せてもらえる人になるんじゃないかなと思いますね。

1−4 電気業界の未来

勝山:少子高齢化や円安など、日本は衰退していくんじゃないかと言われている中で、未来に対して悲観的に捉えている人が多いと聞きます。専門商社の中でも、電気専門商社の業界の未来はどうなっていくと思いますか?

江川さん:もし今電気がなくなったら、皆さんすごく困りますよね。スマホの充電もできないし、テレビやYouTubeも見れなくなるわけです。電気はこれからも日本だけでなく世界で広がっていく業界だと思います。

 その1つが、今話題になっている、電気自動車ですね。車も電気になっていくという世の中で、電気の必要性は増していくと思います。

 我々は創業からずっと電気に携わる仕事をしてきましたので、電気のプロとして、これから電気業界がどんどん盛り上がっていくように頑張りたいと思っています。

勝山:ありがとうございます。僕自身、最近は街中で電気自動車を見かける事が増えて、電気はこれからもっと普及していくのだろうなと感じています。今、テルヤ電機さんの取扱商品には、どんなものがありますか?

江川さん:何十万種類もありますね。世の中にある電気を通すもので我々が扱っていないのは、半導体だけです。

勝山:すごいですね!購入される方って、個人よりも電気屋さんなどが多いですか?

江川さん:そうですね。基本的には個人ではなく会社同士の取引になります。

勝山:ありがとうございます。現在社員さんは何名程おられるのですか?

江川さん:今現在140名で、男性63%、女性37%です。

勝山:かなりの規模になりますね。ちなみに、どういった部署があるんですか?

江川さん:約半分が営業に関わる仕事です。その中でも営業アシスタントという、内勤業務の仕事もあります。残り半分は、物流の倉庫や配送に携わる仕事、総務や経理などの管理系の仕事があります。

勝山:営業をする上でコミュニケーション能力などはもちろんですが、高校生のうちから身につけておくべきスキルはありますか?

江川さん:パソコンのスキルは役立つと思いますね。Word、Excel、パワーポイントなどができれば、即戦力になると思います。

勝山:ありがとうございます。今だとGoogleのスプレッドシート(Excel)、スライド(パワーポイント)、ドキュメント(Word)など無料で試せるので、そういったものを一度触ってみるのもいいですね。

 他にも質問が来ているのですが、収入や業績以外に、社会人として実績、成果を測れるものはありますか?

江川さん:我々は販売をする会社なので主力は営業です。商談や提案をして、お客様からご注文をいただく。それが売上や実績になる。

 物を売るのはとても難しい事で、お金を出して買うだけの価値があるのかというところを、お客様は見ておられます。営業マン自身の人としての価値もお客様は評価されているので、人として信頼されるべき振る舞いを普段からできるかどうかが、社会人として大事なのかなと思います。

勝山:そうですね、同じ商品をどちらから買うか?となった時に、その人の魅力や人間味をベースに判断していくんじゃないかと思いますね。

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1−5 創業98年の秘訣

勝山:仕事のやりがいについては、どうお考えですか?

江川さん:テルヤ電機には、「やってみなはれ」というキーワードがあります。

「自分がやりたいと思ったことは、とにかくやってみよう!」という事で、それを会社も応援しています。仮に失敗したとしても、次どうすれば成功するかを皆んなで考えて、どんどんチャレンジできる会社にしたいと思い、このキーワードを掲げているので、やる気のある方にとっては楽しい会社だと思います。

勝山:ありがとうございます。我々も自己選択という言葉が大切だと考えていて、それが、「やってみる」「挑戦する」という主体的な行動に繋がるんだと思います。自分でやりたいという思いを持つ事自体が、仕事を楽しむ上で大切なんですね。

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 ちなみに、コロナ禍による影響はありましたか?

江川さん:大きなダメージはなかったですね。コロナだからといって電気を使わなくなるわけではないので、会社の業績としては最初の頃は少し落ちましたが、今は元に戻っています。

勝山:ありがとうございます。いろんな業界や、専門商社がある中で、テルヤ電機さんの強みはなんですか?

江川さん:一番の強みは、98年の長い歴史がある事です。長く商売をしているおかげで、知名度はもちろん、4,000社程のお客様があります。この数字は、私どもの業界の中では飛び抜けて多い数字です。4,000社のお客様に支えられている事で基盤が安定しているので、コロナ禍など、景気が悪くなった時にダメージを最小限に抑える事ができるところも、テルヤ電機の強みですね。

勝山:4,000社のお客様と継続的にお取り引きされているのは本当にすごいですね。ここで少し、江川さんのキャリアについてもお尋ねさせていただきたいのですが、テルヤ電機さんの社長としては、何代目になるのでしょうか?

 また、どんなキャリアを歩まれてきた上で、社長になられたのでしょうか。

江川さん:初代は私の祖父、二代目が父親で、私が三代目の社長となります。会社の隣に自宅がありましたので、小さい頃からなんとなく、父親の次は私が受け継ぐのかな?というイメージを持っていましたね。

大学を卒業後三年間、パナソニックで仕事をさせていただいて、それからテルヤ電機に入社しました。


1−6 自分の人生を自分で切り拓くためには

勝山:テルヤ電機を継続して経営していく上で、今後のビジョンはありますか?

江川さん:テルヤ電機が今日まで継続できたのは、電気という枠組みの中から外れなかった事が一番の要因だったと考えています。今後も、電気で動く色々なものが増えてくると思いますので、これからも電気に拘って世の中に供給し、役に立っていきたいと思っています。

勝山:なるほど。その中で、人生観や仕事に対しては、どのようにお考えですか?
また、人生を楽しむ上で大切にしていることはありますか?

江川さん自分の人生は自分で切り開いて、楽しみを見つけていかないといけないと思います。今、世の中には色々な情報が蔓延しているので、「楽しいもの」「やりたい事」を見つけ出して、それを手にする為にも仕事を頑張らないといけないな。という様に、もっとポジティブに色々な物事を捉えると、人生意外と楽しいんじゃないかなと思うんですよね。

勝山:ありがとうございます。まずは"何かを知る"という体験をしてみる事がとても大切ですね。そもそも知らなかったら興味も持たないし、選択もできないじゃないですか。

 世の中には400万種類以上の企業があって、17,000種類以上の職種が存在すると言われている中で、どれくらいの業種や仕事、働き方、生き方があるのか。ということを、是非高校生の皆さんに考えてみて欲しいなと思います。

 そんな機会をどんどん作っていく事によって、働くという事が楽しいとか、仕事に対しての目的ができたりするんじゃないかなと、今のお話を聞いて感じました。

 その為にこの「お仕事図鑑」があるので、高校生の皆さんが「おもしろいな」と思える仕事や、企業さん、業界に出会えたら良いなと思っています。

 最後に少し質問をさせて頂いて、2部に移ろうと思うのですが、江川さんの視点から見て、高校生のうちにやっておいた方が良いことは何かありますか?

江川さん:はい、2つあります。ひとつ目は、高校生のうちに後悔のないぐらい思いっきり遊んでほしい。ふたつ目は、友達をたくさん作ってほしいです。きっとその友達は将来必ず役に立ちます。とにかく遊んでほしいです。笑

勝山:なるほど。遊ぶことや友達を重要視する理由は、江川さんの経験からですか?

江川さん:そうですね。私の学生時代からの友達は、今も大切な存在です。遊びに関しては、高校生の時にもっと遊んでおけばよかったと後悔しています。社会人になると今よりもっと遊べなくなりますので、今のうちに後悔のないように、遊んでおいてください。

勝山:確かにそうですね。僕は最終学歴が中卒で、上京した時に1番辛かったのが、相談できる友達がいなかった事なんです。今では仕事を通していろんな繋がりが出来て、失敗して悩んだりした時に、相談に乗ってくれたりアドバイスをしてくれる仲間が沢山います。遊びという視点から、いろんな体験、経験をしていくことが、仕事や人生の豊かさに繋がるんですね。


②Q&A

2−1 離職率や障害

勝山:第二部では、Q&Aという形で、高校生からの質問に答えていただこうかと思います。まずは、「離職率について教えてください」という質問になります。

江川さん:昔は離職率が高かったですね。ここ10年ぐらいは、かなり減ってきています。

会社や上司が指図するのではなく、社員一人一人がやってみたい事を考えて実行する。という事を、私が社長になってから継続していますので、それがようやく少しずつ社員に浸透してきたんじゃないかと思っております。これは、これからも継続していかなければならないと思っていますし、そんな会社にしたいと思っているので、そういった事に理解をしていただいている社員が残ってくれているんじゃないかと思います。

勝山:とてもいいですね。次の質問です。障害があっても働けますか?

江川さん:基本的には障害者の方の雇用もしているのですが、やはりできる仕事とできない仕事がありますので、そこは個別に相談という形になります。

勝山:ありがとうございます。後はですね、バブル崩壊やリーマンショックなどの際も、会社に影響はなかったのでしょうか?

江川さん:バブルの時は、テルヤ電機98年の歴史の中で最大の危機がありました。社長、社員共に給料もかなりカットさせていただいたりする事が2年ほど続くなど、厳しい時代もありました。リーマンショックの時は、日本全体的にですが、立ち直りが早かったんですね。1年以内に殆どの企業が立ち直っていたので、ダメージは少なく済みました。

勝山:なるほど。バブルの頃は、なぜ長かったんでしょうか?

江川さん:そうですね、バブル崩壊後は、大企業も含めて世界的に業績がガタ落ちしたんですね。そのまま倒産してしまった会社も多くありましたが、テルヤ電機は社員の協力もあり、なんとか持ち堪えたというような形でした。

勝山:様々な困難を乗り越えて、創業98年という今に繋がっているのですね。「やってみなはれ」というところで、社員からどんな意見が出るのでしょうか?

江川さん:例えば、「名刺に似顔絵があると、お客様に渡した時に印象が良かったり、覚えてもらえるんじゃないか。」という提案が実際に形になり、全社員が似顔絵付きの名刺を使うようになりました。

勝山:そうなんですね!江川社長も独自で、お客様に覚えてもらうための取り組みとして、親指に特殊なことをされてますよね。(笑) 見せていただけますか?

江川さん:はい(笑) 今はハロウィンのネイルをしています。親指にネイルをすると、お客様に名刺を渡す際に見てもらえるので、ほぼ100%覚えてもらえます。(笑)

勝山:僕もそれはすごく印象が強かったです!名刺の案以外にも、何か意見が出た事はありますか?

江川さん:メーカーさんが畑ではなくてビルの中で、水で野菜を栽培する、水耕栽培というものを行なっているのですが、それをやってみたいという意見が出ました。それは実際に試験的にやってみた結果、コストや規模感の問題で商売には結び付かなかったのですが、その社員は今、「蜂蜜を作れませんか?」という提案をしてくれています。

勝山:まさに「やってみなはれ」ですね。

江川さん:電気とは関係ないですが、うちは何でもありなのでね。

勝山:いいですね、ありがとうございます。

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2−2 風通しのいい会社とは?

勝山:次に、会社の風通しを良くするために、どんな取り組みをしていますか?

江川さん:まず社員同士のコミュニケーションが大事ですので、普段の会議でも、全員が発言するように指導しています。コロナの影響でここ数年は食べに行ったり飲みに行ったりする事ができていないのですが、会社でお金を出してみんなで食事会をするような企画を行っておりました。

勝山:なるほどですね。江川さんの取り組みを拝見させていただいてる中で、つい最近、ドラゴンボールのコスプレをされていましたよね。そういったエンタメチックな事も大切にされているという事ですよね。

江川さん:そうですね。楽しい事が大好きなので、皆さんに楽しんでいただけるような企画を練っています。

勝山:ありがとうございます。社長は東京出身の方だと思うのですが、あえて「やってみなはれ」と、関西弁を使われたのはなぜですか?

江川さん:先程申し上げましたが、昔パナソニックで3年ほど仕事をさせていただいてまして、パナソニックは大阪の会社なんですが、実は、「やってみなはれ」と初めに言ったのは、パナソニック創業者の松下幸之助さんなんです。その言葉を拝借して、テルヤ電機なりに中身はアレンジしつつ、お世話になった会社に敬意を払って使わせていただいております。

勝山:そんな思いがあったんですね。


2−3 応募条件・福利厚生

勝山:新卒の応募に年齢制限はありますか?また、採用基準に年齢は関係しますか?

江川さん:年齢制限はありません。採用基準にも、年齢は関係はございません。

勝山:「子どもみたいな質問でごめんなさい上司は怖いですか」という質問が来ています。どうでしょうか?(笑)

江川さん:怖くないと思います。(笑)昔は怖いと言われる方もいましたが、私がこんな感じなので、上司も同じ様なタイプが多いですね。

勝山:ありがとうございます。男性の育児休暇制度はありますか?

江川さん:もちろんあります。制度としてはあるのですが、残念ながら男性はまだ取得した方はいませんので、早く第一号が出てくれるようにしたいと思います。

勝山:なるほどですね。4,000社程の会社と取引をしていると仰っていましたが、さらに増やす為に新しい会社にも多く営業に行くのでしょうか?

江川さん:そうですね、新しいお客様を開拓するのも営業活動のひとつですので、営業の方には、常に新しいお客様を作ってもらうようにお願いもしています。次の目標は5,000社、その次の目標は6,000社という風に、どんどん増やしていきたいと思っております。

2−4 テルヤ電機流営業

勝山:テルヤ電機さんの営業って、どんな営業の仕方なんでしょうか?

江川さん:会社に訪問して、担当の方と商談をするのが一般的な営業スタイルですね。半分は仕事の話、残り半分は雑談。この雑談が大事なポイントで、トップ営業マンは雑談がとても上手いです。この雑談によって場を和ませ、仕事の話をし、受注に繋がるので、雑談できるだけの情報やネタを持っているのも大事ですね。

勝山:雑談力、コミュニケーション能力は営業マンにとって非常に重要ですよね。
新規開拓する上での営業では、テレアポやメールなどでアポイントをとってからいくんですか?

江川さん:新規開拓営業の際はテレアポも行います。ただ、そのスタイルはほとんどないです。何故かというと、私どもの営業スタイルはルート営業と言って、決まったお客様に対して定期的に訪問をします。全体の8割ほどはルート営業になりますね。

勝山:なるほど。継続していただくための関係値作りが大切なんですね。次の質問です!テルヤ電機さんは、日本での活動がメインですか?海外でも活躍ができますか?

江川さん:海外との取引はしていないので、国内のみです。国内でも、東京・埼玉・神奈川です。

勝山:それに付随しての質問になりますが、営業所はどこにありますか?

江川さん:都内は、大田区の蒲田と、世田谷区の用賀の二箇所です。神奈川県は本厚木と横浜です。埼玉には春日部と川越があります。

勝山:ありがとうございます。続いて次の質問に移ります。「やってみなはれ」と言っても、正直なところ、新入社員の方は発言はしづらいと思います。発言しやすくするために何か工夫はしていますか?

江川さん:やはり新入社員の方は発言しづらいとは思います。なので、上司に言いづらければ、私に直接言ってください!というスタンスです。社内メールでもSNSのDMでも私に言ってくれ!って感じですね(笑)

勝山:江川さんが本当に明るいキャラクターなので、新入社員さんからでも直接言いやすそうですね(笑)

勝山:ありがとうございます。次は、「営業で成果を出していく上で大切にされている考え方はありますか?」という質問がきています。

江川さん:はい。私どもは物を売りますので、まずはその商品を知らないことには売れないです。何を売るにも、まずは自分が扱う物を勉強する事が大切です。その為にも、社内研修や、各メーカーさんの勉強会もあるのでそこで学ぶ事が大切です。後は、本屋にいくと営業の本なんて無数にあるじゃないですか。なので気になったものがあれば自ら学ぶのは大切です。

 最後に、先輩の営業を見て真似するのも大切ですね。最初は成績のいい先輩の真似をすればいいと思います。とはいえ何年か営業をしていると、人それぞれのスタイルがでてくるかと思いますので、その自分のスタイルを確立してバージョンアップしていくのが大切かと思います。

勝山:テルヤ電機さんだと何百人といるので、成果を出している方の中にも様々な営業スタイルがありますよね。そのような様々なスタイルを学べる環境というのは、テルヤ電機さんのように人数が多くいる企業さんならではの、メリットですよね。


2−5 評価基準・キャリアアップ

勝山:次の質問です。社内でキャリアアップをしていくにはどう言った事が大切でしょうか?またどのような評価基準で、評価をしていますか?

江川さん:評価基準ですか、、これは全てをお話しするのは難しいのですが、もちろん営業ですので、まず実績は一つの評価基準です。しかし、実績だけで評価がされるかというと、実績だけではありません。

その方の普段の行動や考え方。そして会社のルールをどれだけ守れているかであったり、そういった複数の項目で、次のステップに上がる事ができるか判断しています。

勝山:評価基準を作るって大変ですよね、、

 次です。ここまでのお話を聞いて、江川さんはとても社員さんの意見や考えを聞いてくれる。という印象を受けました。「社長」と聞くと、位が高く、接しにくい印象を抱いてしまいますが、普段から社員さんと交流する機会はありますか?

江川さん:コロナ禍で少しは減りましたが、かなりありますよ。まず営業マンとは、毎年お客様のところへ同行訪問ということをしています。

 その日は一緒の車に乗って一日中二人きりですので、普段の悩みなんかもよく聞きます。彼氏・彼女ができたなど、プライベートの話もよくしますよ。飲み会も誘ってもらえたら基本行くようにしています。「社長さんとはあまり会わない」なんて会社さんもあるかもしれませんが、私は友達みたいに接してもらいたいと思っています。

 会いに行けるアイドルみたいな感じですね(笑)

勝山:なるほど、なるほど。面白いですね。では同行訪問のシーズンになると江川さんは何週間か毎日同行訪問で様々な会社さんに行ってるのですか?

江川さん:コロナ前なんかは、一年の半分を同行訪問に使っていました。

勝山:一年の半分!?すごいですね。

江川さん:いえいえ。皆と周りたいのですが、営業マンの数も多いので、そのくらいしないと周れないので、かなりの日数を費やしていました。

勝山:江川さんの社員さんへの愛はすごいですね。続いて、キャリアアップの為の活動などはありますか?という質問が来ています。

江川さん:テルヤ電機が推奨しているのは、資格をとるという事です。電気の仕事ですので、国家資格の「電気工事士」という資格があります。それも三種・二種などがありますので、研修をしたり支援金を用意したりしています。

 それ以外にも仕事に役立つ資格はあります。当然ですが資格を取るためには勉強をするので、知識も深まりますし、サービス向上にも繋がるので、色んな資格をとってくださいとは伝えていますね。


2−6 社会貢献・スポンサー活動

勝山:ありがとうございます。社会貢献などは何かされていますか?という質問が来ています。まさにこの弊社ハッシャダイソーシャルとの関わりも社会貢献の一種だとは思いますが、他にも何かされている活動はありますか?

江川さん:実際私どもが出向いて何かをすることはないですが、スポーツチームへのスポンサー活動や、何かのイベントに協賛するなどはしています。あと世界的なところで見るとユニセフへの寄付などは行っています。

勝山:様々な活動をされているんですね。テルヤ電機さんには、年間を通してこのハッシャダイソーシャルのサポートを頂いていますが、ハッシャダイソーシャルは全ての活動・カリキュラムを無償で行っているので、テルヤ電気さんのように、協賛していただける企業さんがないと成り立たないです。

 ですので我々はもちろん感謝をしていますし、これも若者の未来に影響を与える、大きな社会貢献だと思います。次の質問です。役員の方に若い方はいますか?

江川さん:若い方は、残念ながらいません。ですが、今まさに役員にもっと若い方を採用したいと考えています。

勝山:ありがとうございます。次です。テルヤ電機さんが力を入れている、または力を入れていきたい商品や分野などはありますか?

江川さん:これから取り組んでいきたいものとしましては、電気自動車が復旧するにあたっての充電器のインフラの整備などは協力していきたいと思っています。


2−7 進学する意味とは?

勝山:ありがとうございます。次は少しここまでの質問とは違うジャンルの質問になります。

 「就職するか、進学するかで悩んでいます。進学する意味って何ですか?」

 江川さんは個人的にはどのような考えをお持ちですか?

江川さん:就職か進学かは、もちろんどちらも間違いではないと思います。就職をして実務の経験を積み重ねていくのもいいと思いますし、進学をして様々な価値観に触れながら学びを深めていくのもいいと思います。ですので、自分自身が何をしたいかで、逆算して判断するのが一番いいかと思います。

勝山:確かに。高卒で就職するのも、進学するというのも、目的によって選択すればいいんじゃないかなと思います。

次の質問です。湘南ベルマーレに協賛などしているのですか?

江川さん:しています。スタジアムに行くと看板がありますよ。(笑)

勝山:サッカーは湘南ベルマーレ以外にも協賛されているんですか?

江川さん:そうですね、清水エスパルスと。フットサルの長野のチームを応援しています。

勝山:なるほど。そういったサポートをするご縁って何かあるんですか?

江川さん:ありますね。こちらから行く事もありますし、ご紹介や、私自身が興味があったりすることから、今に至りますね。

勝山:ありがとうございます。次の質問です。似顔絵は自分で描いてるんですか?

江川さん:似顔絵は残念ながら私が描いているんではないんです(笑)デジカメで写真を撮って、それを専門のイラストレーターの方に送って、描いてもらっています。特に女性の方は、私はもっと美人だと怒られてしまいますのでキレイ目に(笑)、書いてもらったりしています!

勝山:(笑)良いホスピタリティーですね!いろいろな企画を考えたり社員さんのお話を聞いたりとても忙しそうに感じました。社長という立場になったら休める時間はあるんですか?

江川さん:仕事とプライベートは区別しているので大丈夫です。むしろ自分で忙しくしたりしますが、健康に気を付けてやっています!

勝山:沢山の質問に答えていただき、本当にありがとうございます!また、キャリア支援企画として地方の方も会社見学をしてもらったり、皆さんのキャリアをサポートするような取り組みをしたいなと考えているのですが、江川さん、いかがでしょうか?

江川さん:もちろん、是非会社を見に来ていただきたいと思います!

勝山:ありがとうございます。専門商社や歴史のある会社を見学してみたい方や、就職の一つの選択肢として考えてもらうのに良い機会になるんじゃないかと思います。

③江川さんからメッセージ

勝山:最後に江川さんから一言いただけますでしょうか?

江川さん:はい。今日は皆さん本当にありがとうございました。私自身も勉強になりましたし、皆さんが少しでもテルヤ電機や、この業界に興味を持っていただけたなら、大変嬉しく思います。もしご縁がありましたら、テルヤ電機に一度足を運んでいただければと思います。

勝山:江川さんありがとうございました。皆さんの中で新たな出会い、学び、発見や、人生を変える大きなきっかけになれば良いなと思います。皆さんお時間いただきありがとうございました!

編集後記(淀澤 賢治)

 今回のお仕事図鑑では、専門商社として98年の歴史を持つテルヤ電機さんを紹介させていただきました。

 「専門商社」と呼ばれる会社を、初めて知ったという高校生も多かったです。ですが今回、「専門商社」という会社や、「営業」という仕事よりも、江川さんの人柄が印象に残った人が多かったのではないでしょうか?

 この世には多くの「社長」と呼ばれる人物がいて、中には、距離が遠い社長さんや、怖いイメージの社長さんも多いかもしれません。そんな中、江川さんの印象は、優しく、フレンドリーな印象を受けました。そしてきっと、皆さんが江川さんの人柄を好きになったはずです。

 仕事や会社を選ぶ際、人それぞれに基準や、指標があると思います。

 選ぶ際の基準なんて、人それぞれで、どんな理由でもいいと思います。そんな中、今回私は「社長さんや社員さんの人柄で会社を選ぶ」そんな一つの指標を得る事ができました。

 もし将来、自分の友人や後輩が「やってみたいこと」を語ったとしましょう。

 そんな時、「やってみなはれ」そう言える人物に私はなりたいと思いました。


<執筆・編集・画像=ハッシャダイソーシャル 淀澤 賢治・森本瑛>


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