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私には、私にしかできないことがある。 CHOOSE YOUR LIFE - お仕事図鑑

「人生」という長い集団行動のなかで、

時に自分の力不足を実感し、

「どうせ、私なんて。」

と、居場所を見失ってしまうことがある。

これからの未来を担う子ども達のために、私達ができることは、

サッカーというスポーツを通して、

「あなたには、あなただけのポジションがあるよ。」と

そっと背中を押してあげることだと思う。



8月3日、鹿島朝日高等学校・鹿島学園高等学校で、幅広い福祉の施設を運営されている株式会社UQホールディングスの代表取締役社長 岩尾憲一郎 さまにご登壇いただき、キャリア教育プログラム 「CHOOSE YOUR LIFE -お仕事図鑑−」を実施いたしました。

この記事では高校生に働く情熱を伝えた本プログラムの一部をお届けいたします。

株式会社UQホールディングス
「見たこともない悠久の未来を創造する」を掲げ、「放課後等デイサービス ドレミファソライズ」のFC本部として、サッカーを通して、子ども達を支えている。また、発達障害や働きづらい方々でも働きやすい環境を作ることを目標に東京・浅草で「つくも弁当 浅草総本店」をオープン。
多くの子ども達に新しい選択肢を届けている。


「悠久の未来を創造する」〜UQホールディングスとは??〜


勝山:
まずは鹿島学園の皆さんに、岩尾さんがどんな取り組みをされているのかを私から説明させていただきたいと思います!

今回メインとしてお話しをいただくことが、「放課後等デイサービス ドレミファソライズ」です。
こちらでは発達障害など特性のある子供達に対して、サッカーを通した療育をされているそうで、紹介動画はテレビのCMにも流れていると伺ったのですが…??

岩尾さん:
そうです、「めざましテレビ」と「ノンストップ」に流しました!

【ドレミファソライズ】 TVCM 「想い」篇 30秒

https://soraiz.jp/


勝山:
そうだったんですね!
今回は、岩尾さんが「なぜこの事業を始めたのか」や、このような放課後等デイサービスの仕事に就くために必要な資格などを中心にお話しいただきたいと思っております。

岩尾さんはそれ以外にも、茨城県つくばみらい市で、高齢者の介護施設「風のすみかつくばみらい」の運営をされていたり、東京・浅草では発達障害や働きづらい方々でも働きやすい環境をつくる「つくも弁当 浅草総本店」というお店をオープンされたりと、精力的に活動されています。

福祉系をはじめ、たくさんの資格を持ちになってキャリアを歩まれている岩尾さんのお話を伺うのが楽しみです!それでは岩尾さん、よろしくお願いします!


20歳、少年院の中で「福祉」に出会う



勝山:はじめに自己紹介をお願いいたします。

岩尾さん:
今日はお時間をいただきありがとうございます。株式会社UQホールディングスの岩尾と申します。
僕は中卒で、もともと高校にすら行っていないような人間でした
10代の頃は勉強もせず、好き勝手やんちゃして暴走族にも入り、少年院にも2回送られました。
20歳のときに福祉というものに出会い、そこから介護の道でのキャリアを歩みはじめ、現在に至っております。

勝山:ありがとうございます。岩尾さん自身は茨城県出身で、最終学歴が中卒ということで…

岩尾さん:
(笑笑!)
まあ、、、中学生の頃も先生達から見捨てられ、施設(児童自立支援施設)にも送られていましたからね笑 
だから、もちろん中卒です!

勝山:
なるほど。もともとは非行の道を進まれていたということで、またそこにも色々な理由があると思うのですが、一番最初の事業は何になるのですか??

岩尾さん:
30歳まで介護職員をやってきて、そこから高齢者のデイサービスとケアマネジャーの事業所の2つを創りました。

勝山:
正直、もともと少年院に入っていた人が、介護の道に進むということは珍しいと思っているのですが、どんなことがキッカケだったのでしょうか??

岩尾さん:
「コミュニティ」ですかね!20歳で「自分の人生このまま終わってしまうのかな?」と思っていた時に、たまたま少年院で「福祉」について学びました。

自分の人生を一度リセットしようと思って、それから地元の介護施設にたくさん電話をし、始めは全然聞いてもらえなかったのですが、1つの施設に面接をさせていただき、働くことになりました。

勝山:少年院のカリキュラムの中で介護や福祉について知ったということですか??

岩尾さん:そうです。もともと福祉のことは全く知らなかったのですが、車椅子の高齢者を介護している動画を見て、なんとなく雷に打たれた感覚でした。

より広い福祉を目指して〜資格取得と起業〜

勝山:なるほど。岩尾さんの生い立ちについて、もっと聞いていきたいと思うのですが、介護職を始めてから、会社を立ち上げることになった経緯やキッカケやそのために挑戦したことを教えていただけますか?

岩尾さん:
起業するために必要な資格などは無いんです。ただ、経営のための知識は必要だと思います。
中卒で数学もわからない僕です。
偉そうなことを言っていますが、僕自身が分かっていたかというと、もちろん全く理解していませんでした。笑

ただ、「福祉」となると資格が必要だと思います。
福祉は「無知であることは誰かの命を縮めてしまう」ということだと感じ、知識をつけるためにまずは独学で「介護福祉士」という国家資格を取得しました。
その次にはもう少し難易度が高いと言われている「ケアマネジャー」の資格を取ったという流れになります。

大きな病院や、施設で働いていましたが、周りで働いている男友達がどんどんと辞めていくという現実に直面しました。
理由は、結婚の時期が近づくと、家庭を養えるほど給料が高くないという理由で、違う職を始めていたんです。

そして自分自身、また「自分の人生これでいいのか」と考え、起業を決断しました。

経営の知識などは全くなかったためTSUTAYAに行き、「会社の創り方」という本を買って、(字を読むのが好きではなかったため、漫画みたいな本を買って‥笑)
当時、パソコンを少しずつ触り始めた時期だったので、慣れないExcelで自分が30歳になる7月までに会社を創るためには逆算して何月に何をするかと独学で学んでいきました。

勝山:
なるほど… 会社のホームページも自分で作成されたともお聞きしました。
ここまでのお話の中でもっと聞きたいと思ったことがありまして、
「介護の資格は高卒・大卒の資格が無くても習得できるものなのですか?」

岩尾さん:
取れますね!
ただ、中卒だと社会福祉士や精神保健福祉士等は通信制の学校に通うしかないので、僕も嫌々通いました。笑
余談ですが、理学療法士や作業療法士は高卒以上の認定がないと取れないので、僕は取れません。
なので中卒でも現場で仕事をしながら取れる資格を取ってきました。

勝山:
起業するということも資格などは必要なく、「挑戦する気持ち」と「会社を設立する」という経営中の知識が必要になったということですね。

岩尾さん:
いやぁ、僕も経営して15年が経ちますけど「なんとかなる」ではなく「なんとかする」という「諦めない前向きなメンタル」が一番必要だと考えています。
経営の知識はいくら得たとしても、その通りに世の中はいかないし、机上の知識だけで上手くいくなら、誰も失敗しないですからね。笑

勝山:
岩尾さんご自身も過去に色々な過ちや、失敗があったと思うんですよね。
それは私自身もそうで、沢山の挫折があったかと思うのですが、
過去の事実は変えられないけど、過去の捉え方は変えることができる」のではないかと考えています。
今を変えることはできるので、お話をこのあとも聞いていく中で、過去を元に自分になにができるかを考えてほしいと思っています。

サッカーを通して、人生を生きるチカラを。〜放課後等デイサービス ドレミファソライズ〜


勝山:
岩尾さんは、福祉で介護の起業をされ、「ドレミファソライズ」という小学生年代の子ども達の支援をされていると思うのですが、そこに至ったキッカケと、放課後等デイサービスは何をしているのかをお話いただけけますか??

岩尾さん:
先ほどお話したように、20歳から介護の仕事をはじめ、そこから起業し会社を創ったのですが、始めは全然お金がなかったため、銀行からお金を借りました。

ひとりの介護職として、福祉の国家資格を制覇したいという気持ちがあったので、30歳で起業しても勉強をしていました。
最後に「精神保健福祉士」という資格を取った歳は38歳で、その時に初めて高齢者の介護ではない障害分野に入りました。これまでその現場に入ったことが無かったため、同じ福祉の分野でもここまで違いがあるのかとすごく衝撃を受けました。

そこで改めて原点に帰り、「発達障害」を学び始めました。すると僕自身も発達障害なんじゃないかなと思ったんです。
小学生の頃から周りの人と上手くコミュニケーションを取ることができなかったし、今でも大人数は苦手です。大人数の時は、自分がどうすればよいのか分からず、混乱します。

きっと10代の頃は人とコミュニケーションを取りたくないこともあって、非行の道を選んでいたのかもしれません。

そして、僕はいつも同じ服を着ているのですが、色々とオシャレをしたくても、どうしていいのか分からないので、色々と考えた結果、同じ服に辿り着きました。

そのような経験から子ども達が少しでも働きやすい環境をつくりたいと思い、「放課後等デイサービスドレミファソライズ」という事業を開始しました。

勝山:
ありがとうございます!「放課後等デイサービス」では主に発達障害の傾向を持つ子ども達への療育支援をされているということですか?

岩尾さん:
そうです!若い人たちにはまだ身近な言葉ではないと思いますが、所謂、障害を持っている子ども達の学童です。学校が終わった時間に、迎えに行き、2・3時間支援をし、自宅に送る、という仕事になります。

勝山:
今、「ドレミファソライズ」は全国に何店舗ある状態なんですか?

岩尾さん
オープン準備を含めると33店舗になるかと思います。

勝山:
なるほど。なぜドレミファソライズの中では、「サッカー」をするのですか??

岩尾さん:
子ども達に必要なのは放課後等デイサービスを卒業したあとの長い人生を生きていくためのルールや環境を教えることだと考えました。
さらにスポーツをしてきた子ども達は、社会に出た後も転職率が低いと言われています。
なので「悪いことは悪い」「待つことは待つ」ということをスポーツを通して教えたいと思っています。

スポーツにも野球や、バスケットボールなどのいろいろなスポーツがある中で、一番ルールが単純なのが「サッカー」だったんです。
さらに平衡感覚を養うことにも繋がります。

((僕自身サッカーの経験はまったくないんですけど笑))

よく、周りからは、若い頃サッカーをされていたから、こういうことをされていたんですよね?と聞かれるのですが、全然していません。




ゴールからの逆算〜目標達成のコツって?〜


勝山:
今日参加している生徒の皆さんは、これからキャリアを歩む中で進路を模索している段階だと思います。
岩尾さんのお話を聞く中で、「ゴールからの逆算」という言葉を耳にしたのですが、沢山の資格を取る中で、独学でどう勉強をされたのかとても気になります。
今はどれくらい資格を持っているのですか??

岩尾さん:
「介護福祉士」「社会福祉士」「精神保健福祉士」「ケアマネジャー」「児童発達支援管理責任者」「認知症ケア専門士」「認知症ケアライフパートナー」あとは福祉系ではありませんが、「宅地建物取引士」も持っています。

勝山:
これほどの資格を独学で取られたということなのですが、勉強のコツとかあったりするのですか??

岩尾さん:
僕は何事も逆算していくタイプです。ゴールを先に決めます。
僕は最後に後悔をしたくないんです。好きなことをやりたいですし、今もやりたいことしかやりません。50歳になったらこうなりたいとか、60歳になったらこうなりたい、70歳は、と10年単位でのビジョンを立てています。はじめは20〜30歳までを立てました。
例えば国家試験の日が来年の1月26日だとします。そうしたら僕は飽きっぽい性格なので、3ヶ月、4ヶ月前に勉強を始めよう!と決めるんです。
その後Excelやカレンダーに記入をして何日間を勉強に使うのかを決めます。
僕は書くことが苦手なので、一切書きませんし、参考書も読みません。
過去問や過去問の解説のみで覚えました。
4ヶ月あるとしたら、1日20~30ページやれば最終的にこの日までに終わるというのを決め、それを毎日必ず行う、ということをして試験に挑んでいました。
試験までは確実に一回で受かるという自信を持つまで勉強し続けてきました。

勝山:
勉強をする上で、継続してできない人が多いなと思っているのですが、ゴールから逆算をするということは自分もすごく参考にさせていただいています。
皆さんも何か取りたい資格があるという方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

岩尾さん:
そうですね!計画を立てておかないと、「今日はやる、明日はやらない」と甘えが出てくると思うので、ちゃんと自分に対するルールを決めたほうがいいと思います。
僕も夜に飲み会がある日は、次の日の朝に勉強する時もありました。

勝山:
ありがとうございます。岩尾さんのお話は一貫して、「誰かの困り事や、課題を解決をしたい」という思いが先行していて、その手段として起業やサービスがあると感じていました。
皆さんも今後はお金持ちになりたいなどの考えがあるかと思うのですが、仕事というのは「誰かを幸せにしたり、社会をよくしたり」するということであり、
自分たちは「誰にどんな幸せを提供したいのか、社会のどんな課題を解決したいのか」という思いが先行して、その手段としてどんなキャリアを歩むのかを考えることができたら非常に良いのではないかと思いながら聞いておりました。

Q&A〜いま重宝される資格ってなに??〜

勝山:
次に岩尾さんへの質疑応答に入りたいと思います。
はじめに、「児童指導員、児童発達支援管理責任者はどのような仕事ですか?」

岩尾さん:
児童指導員は国家資格ではなく、高卒だと2年の経験があれば名乗って良いものになっています。(前職場からの実務経験証明書等は必要)
子ども達の直接的な支援となっていて、学校に迎えに行く、療育をする、宿題を一緒に見てあげる等という仕事内容になります。
今とても重宝されている資格と言っていいと思います。

勝山:
重宝されている理由としては、発達障害の傾向にある子が増えていたり、放課後等デイサービスが増えているからとなりますか?

岩尾さん:
そうです。これからそのような子はもっと増えていくのではないかと思います。

勝山:
児童指導員の資格は放課後等デイサービスでしか使えないものになるのですか?

岩尾さん:
放課後等デイサービスが一番かと思いますが、それは6歳から18歳が基本です。
児童発達支援という0歳から6歳の子をお預かりする分野もありますし、子供の施設であればどこでも使える資格かと思います。
僕らは発達障害がメインですが知的障害や身体障害の施設でも重宝される資格だと思います。

勝山:
なるほど、「児童発達支援管理責任者」はどのような資格になりますか?

岩尾さん:
児童の分野でいえば一番トップの資格と言ってもいいと思います。
それが成人の障害者が対象であれば「サービス管理責任者」サビ管と呼ばれるもので、5年間働けば取れる資格となっております。

事業所の管理をしたり、子ども達の計画書を作り、どのような支援をするか保護者と足並みを揃えて方向性を決めるような資格になります。

勝山:
5年の実務経験があればいいのですね、早いうちに実務経験を積み取得するともっと重宝されるということですか?

岩尾さん:
仰る通りです。早く勤務を開始すれば、20歳後半から施設の管理ができるようになるので、収入が増えたり、やりがいが大きくなると思います。

勝山:
この資格を持っているとどれくらい重宝されて、どのくらいの平均年収になるのですか?

岩尾さん:
これは地域性があるのでなんとも言えませんが、茨城県のようなローカルな場所でも月30万円以上はいただけるかと思っています。
福祉の世界ではかなり高額な方です。

Q&A〜ほかに使える資格はあるの?〜


勝山:
ありがとうございます。それ以外にも児童福祉の分野に関わる上での資格はありますか?

岩尾さん:
児童をお預かりするので「保育士」は重宝されると思います。
保育士は残業が多く、とても大変な仕事になると思うのですが、放課後等デイサービスでは、子どもたちが学校に行っている午前中に事務仕事ができたりするので、保育士から転職される方もいます。
あとは教員免許を持っている人ですね。
教員免許を持っている方ですと「児童指導員」からのスタートになります。
僕が在籍していた中学校の先生も、いま、うちで働いていたりします。笑

その他には、元プロサッカー選手の方もいます。

Q&A〜1日の働き方は??〜


勝山:
本当に色々な方が挑戦される分野になってきているとのことですよね。
「この仕事に就くにはどうすればいいですか?」「一日の流れを知りたいです!」などの質問が来ているのですが教えていただけますでしょうか??

岩尾さん:
学歴といった部分は全く気にしていないのですが、子どもが好き!とか困っている人を助けたい!などのやる気が一番だと思います。

一日の流れで言いますと、午前10時頃から出勤してもらい、事務仕事や申し送り、ミーティングなどを行います。14時頃になると学校に迎えに行きます。
学校によっては低学年と高学年でそれぞれ違う時間になることもあります。
その後サッカーをして、おやつを食べて、うちは宿題を終わらせるというルールがあります。
夏休み中になると午前から子ども達がいますが、熱中症の心配もあるので、午前にサッカー、午後にプールに行ったり・公園・ショッピングセンターに行ったりなど、各事業所の管理者に活動内容は任せています。
正社員は週休二日制です。

勝山:
本当に子ども達に寄り添いながらサッカーを始め、色々な体験の機会をつくったりなどをされているのですね。
ちなみに今放課後等デイサービスで働かれている方の平均年齢はどのくらいになりますか??

岩尾さん:
うちではサッカーをやっているということもあり、体を動かしたい・スポーツが好きだということもあり、若い人が多いと思います。

思い切って飛び込んでほしい〜高校生のうちに経験してほしいこと〜


勝山:
ありがとうございます。放課後等デイサービスで働くキャリアを考えている方に、高校生のうちからやっておいたほうがいいことを教えていただけますでしょうか?

岩尾さん:
僕も10代の頃は全然社会を知らなかったので、親や先生が薦めた仕事もよくわからないままでした。でも今は勝山さんも言っていますがSNSも普及しているので、少しでも興味をもったら体験をしたりしてもいいと思います。
例えばうちでも言っていただいたらどこかの事業所もご紹介するので経験をし、合う合わないの判断をしていただければと思います。

どの業界でも一緒だとは思うのですが、調べてみることがすごく大事だと思うし、体験してみることも大事だと思います。やっぱりやってみないと何事も判断できないと思うのでバイトでもいいと思いますし、飛び込んでみてほしいと思います。

勝山:
ほんとうにそうですね。まずはリアルを知らないと分からないのだと思いますよね。
この前、水戸のとある高校で授業をしたときに原付バイクで二時間かけて「ドレミファソライズ」を見学した生徒がいまして、そのような挑戦もしてほしいと思います。

今までいろいろとお話を聞かせていただきましたが、岩尾さんの今後の目標はなんでしょうか‥??

岩尾さん:
20歳から30歳までは現場の介護職員として常に自分が納得できる完璧な介護技術を目指していました。それを達成し、30歳から40歳は福祉の資格を制覇することを目標とし、達成してきました。グループも大きくなってきたので40歳からは経営者として経営に特化するというビジョンをもって生きています。

今僕は45歳なのですが、50歳までにグループ全体で100店舗を達成したいと思っています。まだまだ先は長いのですが、夢とかビジョンは大きいほうがいいと思うのでそういう目標と、従業員が今よりも幸せになることを考えています。

勝山:
ありがとうございます!やはり、そういったビジョンや目標をもってゴールを達成するには、今どんなアクションを踏めばいいのか、どんな学びをするのかということが岩尾さんの中に常にあり続けていると思っています。

皆さんの中にも色々な悩みや、この業界で働きたいなどという思いがあると思うのですが、いつかはゴールの設定をする時が来ると思います。
その指標を見つけるためにもまずは学校生活の中で色々な出会いや体験を通ることが非常に大切ですね!

放課後等デイサービスの卒業後


今日は介護や放課後等デイサービスのお話が中心だったと思うのですが、岩尾さんは東京・浅草で「つくも弁当」ということをされているともお聞きしました。なぜこのつくも弁当を始められたのでしょうか?

岩尾さん:
これはもともと、今やっている放課後等デイサービスを始める前から考えており、放課後等デイサービスを卒業した18歳からの子ども達や発達障害の方々を対象にしています。

18歳になるとグループホームや就労支援サービスに頼ることが多く、卒業後も国の税金を使うことになり、「一般就労をして自分でお金を稼いで自分で税金を収める」というコンセプトで「つくも弁当 浅草総本店」もオープンさせました。

働きづらい人たちでもオペレーションを簡単にする等、働きやすい職場を目指しています。

勝山:
ほんとうに素敵なコンセプトを持たれていますね。
僕も先日浅草に行ったときに「ツクモサンドイッチ」を食べていたりしました。
皆さんと同年代の高校生の方も既に働かれているとのことですので、ドレミファソライズも含め一度見学に行ってみてはどうでしょうか!
岩尾さん、本日は素敵なお話をありがとうございました!

岩尾さん:
こちらこそありがとうございました!!

〜編集後記〜

発達障害という、自ら選んだわけではないものによって、周りとのコミュニケーションが上手く行かないということは、自分を根っこから否定されている感覚なのだろうと思いました。

UQホールディングスさまの取り組みは、まさに希望の光だと感じていますし、これから先も「誰もが公平な社会」に少しずつ近づいてほしいと感じています。

私には私にしかないもの、あなたにはあなたにしかないものがあるということを自信に、今日も靴紐を結んで、ゴールに向かって私なりのボールを蹴り出したいです。

<執筆・編集・画像=ハッシャダイソーシャル 伊邉 夢>

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