橋本 貴弘 @アントレ
新規事業は変化があってなんぼ。一番最初にやったことが、一番正しいなんてことはない~商品開発側の特徴~
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新規事業は変化があってなんぼ。一番最初にやったことが、一番正しいなんてことはない~商品開発側の特徴~

橋本 貴弘 @アントレ

一つ前の記事では、マーケットが常に変化する以上、新規事業をリリースするときは常にぶっつけ本番。一度マーケットに当ててみるしかないということを解説していきました。

では、マーケットに当てる商品・サービスそのものについて触れていきます。

新規事業・サービスは、改善ありき。計画の中に盛り込んでおこう

どんなクオリティの高いサービスを作っても、マーケットに当ててみないと、受け入れてくれるか・売れるかは本当に分かりません。一発で成功することはないと考えた方が自然であることは、これまでお伝えしてまいりました。

だからこそ、新規事業のスケジュールの中にも、「失敗」「改善」の期間も絶対盛り込んでおきましょう。通常はざっくりこんな感じ

①企画→②設計→③営業→④納品

という流れになりますが、これは一発勝負で成功が出るレアケースの場合のプロセスです。基本的には失敗から始まると考えた時はこうなります。

①企画→②設計→③営業→④納品→⑤見直し・検証→②`設計→③`営業→④`納品→⑤見直し・検証→②``設計→……成功!

はい。できる限り②~⑤を繰り返し続けて、成功に近づけていく作業なのです。この時、意識しないといけないのは予算とスケジュールの感覚です。設計・営業・納品・検証を繰り返すということは、時間がかかるということを示し、さらにお金もかかります。事業としてマネタイズできるまでの期間を短く見積もりすぎると早々に「失敗」のレッテルを貼られてしまうので要注意。さらには、予算の多い少ないに関係なく、一発勝負で成功することは少ないので、検証・2回戦用の予算も残しておかないといけません。このように、最初のリリースのタイミングでは良い意味で、「余力」を残しておかないといけないのです。

最初のリリースは、「完成版を満を持して」ではなく、「いったんできたものをとりあえず」

Facebook(現在はメタ)の創業者のマーク・ザッカーバーグが言った格言にこういうものがあります。

「完璧を目指すより、まず終わらせろ」

現代の新規事業のコツを、完璧に捉えていると思います。
どうせ(といったらなんですが)、失敗して検証して2回戦が必要なのですから、最初のタイミングで細部まで作り込む必要はないのです。むしろ、改善の余地がない一回戦などないのですから、細かく作り込む予算とスケジュールが無駄になってしまいます。マーケットに出してみないと本当に必要なものは分からないので、体裁がそろったタイミングでひとまずリリースしてしまうのです。そこから得られる事実や失敗から、もっと良いものを作っていく、そう動いた方が、総合的に見て良いサービスができます。

逆に、最初から細部まで作り込んでしまうと、後から改善がとても難しくなってしまうことがあります。例えば新サービスであるWEBサイトを開発したとしましょう。良いものを作ってやろうと意気込み、最初から数百万円をかけて仕様を作り込み、開発会社に制作を依頼し、リリースまでこぎつけました。…ここで分かりました。全く売れないことを。これ自体は仕方ないで終われるのですが、問題はここから。最初のタイミングで仕様を作り込んでしまったので、検証や改善を入れる余地がなかったのです。結局そのサイトは、一番最初からやり直すことになり、最初にかかった数百万円は完全に無駄になってしまったのです。失敗を前提にしていれば、最初からそこまでお金をかけずに、Wordpressとかでいったん軽く作ってしまってリリースする方法だってあるはずです。Wordpressなら改善・変更も楽勝ですし、機能追加もすぐできます。そこである程度マーケットに受け入れられる感覚を掴めたら、本格的にWebサイトを作り込むか検討すればよいのです。

こんな失敗例をみると、初期から作り込みすぎるのは結構なリスクだなと分かりますね。ぜひ意識していきましょう。


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橋本 貴弘 @アントレ
2007年リクルート入社。「リクナビNEXT」新規事業立上げを経て『アントレ』へ。多くの経営者と対峙しながら独立・起業の支援を行う。リクルートからカーブアウトした(株)アントレでは独立検討者・独立後の経営者向けサービス開発を担当。自身も2017年から都内でネイルサロンを経営。